HOME記事ガンダムあなたの「Hi-νガンダム」は何色? 新登場の専用ガンダムカラー(νガンダム用1色&Hi-νガンダム用3色)の特徴をプロモデラー・けんたろうが考察!Mr.カラー担当によるHi-νガンダム用カラー開発メモも掲載

あなたの「Hi-νガンダム」は何色? 新登場の専用ガンダムカラー(νガンダム用1色&Hi-νガンダム用3色)の特徴をプロモデラー・けんたろうが考察!Mr.カラー担当によるHi-νガンダム用カラー開発メモも掲載

2026.02.03

調色の手間を一発解決 νガンダム&Hi-νガンダムの専用塗料が誕生●けんたろう 月刊ホビージャパン2026年3月号(1月23日発売)

GSIクレオスνガンダムカラーのサムネイル

久々のラッカー系ガンダムカラー!……って、νガンダム用1色&Hi-νガンダム用3色も!!?

調色の手間を一発解決νガンダム&Hi-νガンダムの専用塗料が誕生

 昨今の水性塗料の発展とユーザー増加にともない、GSIクレオスの水性ホビーカラーやアクリジョンに、ガンダムカラーのラインナップが充実しつつある。そんななか、従来のラッカー系「Mr.カラー」のガンダムカラーでは久々の新製品として、νガンダム用1色およびHi-νガンダム用3色が登場した。ここでは、この新たな4色の特徴と「ありそうでなかった色調」を見ながら、νガンダムやHi-νガンダムってどんな色だったっけ……とあらためて考察してみよう。

文/けんたろう

●発売元/GSIクレオス●発売中


地味に専用色がなかったνガンダム……あらためてダークブルーに迫る

UG26νダークブルー

GSIクレオスUG26νダークブルーの画像

UG26νダークブルー
●352円●10ml

 白とダークブルーを基調とする、シックでバランスの取れた色合いがカッコいいνガンダムは、人気かつ主要な機体だけあって多種多様なキットが発売されている。これら製品の塗装経験がある読者諸賢はご存知かもしれないが、キットによってこのダークブルー部の調色指定が異なるのだ。また、ユーザーによっては既存の塗料(ネイビーブルーやミッドナイトブルーなど)を使う例も見られた。このような事情だったから、最新の解釈に基づく公式の専用色「νダークブルー」の登場は嬉しい知らせとなった。
 専用色のメリットは、なんといっても調色の手間を省けることだろう。塗装中に調色した塗料が切れてしまうという絶望的な状況を回避できるし、PGサイズの大面積を塗るために大量の塗料を混ぜる大変さともおさらば。再現性が高いので、補修のために再塗装する際も、調色で悩まずに済みそうだ。

UG26νダークブルーで塗装したνガンダムの画像
▲HGUC νガンダムのダークブルー部に、新色「νダークブルー」を塗装した作例。色調は「かなり濃い紺」という印象で、光の加減によって、うっすらと青みがかって見えるのも特徴だ

キットによって異なるダークブルーの調色指定

■HGUC νガンダム
ミッドナイトブルー60%+コバルトブルー30%+ブルー10%
■MG νガンダム
ミッドナイトブルー60%+コバルトブルー30%+ブルー10%
※またはガンダムカラー ブルー14
■MG νガンダム Ver.Ka
インディブルー45%+ブラック25%+ホワイト15%+レッド15%
■RG νガンダム
コバルトブルー40%+インディブルー30%+ブラック20%+ネイビーブルー10%

▲現在発売されている各種「νガンダム」キットの説明書よりダークブルー部の調色指定を抜粋してみると、上記のような違いが確認できる。理由として、発売時期やスケールが異なるため、色調の解釈に変化があったり、スケールエフェクトが考慮されたりしたことなどが推測できる


Hi-νガンダム 実は色のイメージがいろいろ

 Hi-νガンダムのブルー部の色調は、本機の成り立ちと深く結び付いていて、語りだすときりがない。そこで、キットについて見ていくと、近年の製品(「RG Hi-νガンダム」など)において、ブルー部の成型色は水色一歩手前のかなりニュートラルな青である。
 「UG27 Hi-νブルー」はHi-νガンダムの成型色によくマッチする色味だ。

 一方「UG29 Hi-νパープル」は、月刊ホビージャパン1990年8月号に掲載されたHi-νガンダムとしては初のスクラッチビルド作例や、Ver.Kaのカラーリングがイメージされた、かなり紫寄りの青である。

 両者の中間的な色となるのが「UG28 Hi-νバイオレット」。これは『SD ガンダムGGENERATION』シリーズなどのゲーム作品に登場するHi-νガンダムのイメージに寄せているとのこと。こういった「赤みのある青」は、実はガンダムカラーには少なく、他でも応用してみたくなる。

 この3色については、HGUC Hi-νガンダムを用いてそれぞれブルー部に塗装した作例を掲載するので、ご覧いただきたい。


UG27 Hi-νブルー

GSIクレオスUG27 Hi-νブルーの画像

UG27 Hi-νブルー
●352円●10ml

UG27 Hi-νブルーで塗装したHi-νガンダムの画像
▲「Hi-νブルー」は近年のキットで見慣れつつある色で、ガンダムのいわゆる「トリコロール」の青とも異なる色調。ガンダムカラーには意外とない色で、RG Hi-νガンダムの成型色と同系色ながら若干濃いめなので、塗装後の雰囲気も実にいい

UG28 Hi-νバイオレット

GSIクレオスUG28 Hi-νバイオレットの画像

UG28 Hi-νバイオレット
●352円●10ml

UG28 Hi-νバイオレットで塗装したHi-νガンダムの画像
▲「Hi-νバイオレット」の色調は、Mr.カラー全体を見回しても近い色が意外とない。コバルトブルーとも異なり、紫までいかない、赤みがかった青で、「バイオレット」の名にふさわさしい。この色味は成型色にもあまり見られず、塗装が楽しくなる塗料だ

UG29 Hi-νパープル

GSIクレオスUG29 Hi-νパープルの画像

UG29 Hi-νパープル
●352円●10ml

UG29 Hi-νパープルで塗装したHi-νガンダムの画像
▲ドムの紫とも違う、青みがかった濃い紫の「Hi-νパープル」。Ver.Kaのイメージを好まれるベテランファンの方にも納得の紫だろう。これがあればシールドのピンスポット迷彩も思いのまま。待望の専用色と言えそうだ

GSIクレオス Mr.カラー担当 片山氏 Hi-νガンダム用カラー開発メモ

 開発に際しまして、Hi-νガンダムの機体色ということで、年代によってファンの皆さんが抱くカラーのイメージが異なることを考慮し、それぞれのイメージをもとに担当自ら色原料を調色して設計しました。
 特にバイオレットとパープルは色の鮮やかさを保ちつつ、可能な限り塗装の仕上がりがイメージどおりになるように調整しています。バイオレットとパープルは下地の影響を受けやすいので、一度白を引いてから塗るほうがよいと考えています。
 今回久しぶりのMr.カラー版の新色ということで、このシリーズでは初めての光沢塗料としました。光沢の塗装面はスミ入れ時の拭き取りがしやすく、デカールの貼り付けなどの作業性が向上しますので、作り込みをしたい上級者の方には特にマッチすると思います。
 あとは、ラベルデザインにそれぞれのシールドに描かれているアムロのエンブレムをあしらったのは、こだわったところですね。

 今回ラインナップされた新たな4色は、νガンダムやHi-νガンダムの専用色が登場したということにとどまらない。ガンダムカラーの青系がさらに充実し、塗装の幅がさらに広がったという意味でも朗報といえるだろう。

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