ゴッドマジンガー【グッドスマイルカンパニー】●赤澤経治 月刊ホビージャパン2026年3月号(1月23日発売)
勇者ヤマトよ、ムーの平和を甦らせろ!
プラキットで甦りし伝説の巨神
ペインティングで際立つ太古の存在感
“マジンガー”の名を冠しながら、他のマジンガーシリーズとは一線を画す作風で知られるTVアニメ『ゴッドマジンガー』(1984)。本作は古代ムー大陸を舞台に、現代日本から召喚された火野ヤマトが、ムー王国の守護神・ゴッドマジンガーと一体化し、ドラゴニア王国の恐竜軍団と戦うファンタジー色の強い意欲作である。
その主役たる魔神が、放送から40年の時を経てついに待望のプラキット化を果たした。引き出し式関節による小気味よいアクション性能に加え、表情差分パーツも付属するなど、長年の期待に応える高クオリティな内容となっている。ダイナミックファンならば、万難を排して手に入れるべきアイテムと言えるだろう。
作例は、ゴッドマジンガーの石像時の姿に着想を得て、各パーツに石目模様やゴツゴツとしたテクスチャーを加える塗装表現を施し、機械ではない“巨神”としての魅力を追求してみた。
●ムー王国の守護神・ゴッドマジンガー。通常時は古びた石像の姿で静かに佇んでいるが、ムーの民に危機が迫るとヤマトと融合。青い鎧をまとう魔神の姿へと変じ、ドラゴニア王国の恐竜ロボットと激闘を繰り広げる。巨腕や脚による豪快な打撃で恐竜軍団を粉砕する他、腰に佩いた「魔斬剣」を用いた剣撃も披露する
●「ゴッドマジンガー」という名称は、もともと『マジンガーZ』に続くTVシリーズ案として検討され、また別の時期には『グレートマジンガー』の後継タイトル案として、幾度となく会議の俎上に載せられてきた由緒正しきタイトルなのだが、いずれも実現には至らなかった。その後、1984年に企画が再始動。TVアニメ、コミック、小説の三媒体同時展開という、当時としては異色の形で世に送り出されることとなった。幻の大陸・ムー大陸を舞台に、巨神と恐竜が激突するという唯一無二の世界観は、いまなお強い個性を放っており、再評価が待たれる作品である
▲肩の引き出し関節の恩恵で、鞘から剣を引き抜く仕草をごく自然に取ることができる。付属の表情豊かなハンドパーツの出来も素晴らしい
編集部から「マジンガーを塗りませんか?」と突然の連絡があり、「とうとうオレも“鉄の城”を塗る時が来たか!」と喜び快諾したのもつかの間、送られてきたキットを確認したらゴッドマジンガー! これはこれで貴重なキット化だし、うれしいけれども!(笑)。
とはいえ詳しい設定については知らないので改めて調べてみたところ、ゴッドマジンガーとは兜十蔵博士が創りし魔神……ではなく(しつこい)、ムー大陸を守護する太古の巨神で、普段は石像の姿を取っているとのこと。なるほどそういう目線でキットを観察してみると、ターコイズのような水色と深い青色が印象的に見えてきたので、塗装の際にそういう素材感やエイジング的なニュアンスを込めてみました。
■製作
キットはプラが厚く、そのため表面のヒケやゆがみがほぼ見られなかったのはうれしいところ、ただ、その厚みの影響か? ダボがやたら硬い印象でした。ここはダボの穴側を軽くドリルやカッターで削って、渋みを調整してやると組みやすくなります。
関節には引き出し式が多用されており、関節軸のすっぽ抜け防止のためか軸のスライドがキツめに設計されています。ここもダボと同様に軸を軽く削って調整するか、プラを侵さない潤滑油等を塗っておくとスムーズに動かせるようになりますよ。
■塗装
成型色に近い色を意識して塗ってみました。金、青、水色は光沢、ネイビーブルー+紫っぽいところは、パテを塗り付けてザラザラ石肌表現からのツヤ消しで、水色はマヤ・アステカ遺跡の出土品のターコイズっぽさを感じたので、軽く大理石塗装を施して遊んでみました。
金=GX210番 GXブルーゴールド
青=328番 ブルーFS15050のエッジに2番 ブラックを吹いて、GX103番 GXディープクリアブルーでコート
グレー=14番 ネイビーブルー+CR2番 色ノ源マゼンタ少々
水色=34番 スカイブルーにGX ディープクリアブルーをランダムに吹いたら、乾燥したウェットティッシュをほぐして引き伸ばしたものを貼り付け、その上からスカイブルー+107番 キャラクターホワイト+175番 蛍光グリーン少々で明るい色を作りランダムに吹いて大理石風塗装
光沢=スーパークリアー 光沢でコート
つや消し=スーパークリアー つや消しでコート

グッドスマイルカンパニー ノンスケールプラスチックキット“MODEROID”
ゴッドマジンガー
製作・文/赤澤経治(ensingプロジェクトチーム)
MODEROID ゴッドマジンガー
●発売元/グッドスマイルカンパニー●5900円、発売中●約16cm●プラキット
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ⓒDynamic Planning・TMS/1984
赤澤経治(アカザワツネハル)
現在ensingプロジェクトチームで活躍中の商業フィニッシャー。






























