ついに1/72スケールで登場した「F-14D トムキャット」をキットレビュー! 機体の細かな汚れをスミ入れ塗料で再現していく!
2026.02.02ついに登場 タミヤ 1/72 F-14D トムキャット!
2016年にタミヤから1/48スケールで発売されたF-14Aトムキャットは、従来の常識を塗り替える素晴らしい出来で大きな話題を呼び、1/72でのリリースも熱望されていたが、あれから約10年、完全新金型のF-14Dが満を持してついに登場した。単なるスケールダウンにとどまらない、新たな地平を切り拓くスーパーキットだ!
形状やディテールはより先鋭化され、
作りやすさも向上した1/72トムキャットの決定版
■1/72スケール化ゆえの取捨選択
タミヤから1/72でF-14が発売されると聞いて真っ先に気になったのが10年前に登場したタミヤの傑作キット「1/48 F-14A」の単純なスケールダウンとなるのか? さらに新たな工夫で我々を驚かしてくれる新機軸があるのか? といった点でした。タミヤの1/48 F-14が発売されるまでのF-14のプラモデルの多くはビギナーには難度の高いキットばかりでしたが、それらを一気に蹴散らし「だれでも完成させられるF-14」へと昇華させた超親切設計がF-14モデルの概念を根底から覆してくれました。そのタミヤ1/72 F-14Dトムキャットですが、当然1/48から1/72への縮小で各パーツが小型化し、モデラーに要求される工作へのていねいさは若干上がりますが、機体後部のエアブレーキの構造的再現を省略したり、複雑になりがちな主脚などの分割や胴体への差し込み方法を考慮することで、1/48よりさらに失敗しないための工夫が凝らされています。そして1/72というスケールに見合った細部表現、機体各部のパネルラインは「深過ぎず浅過ぎず細過ぎず」の「3過ぎず」モールドが実感を高めています。
■塗装について
キット付属のデカールで5種のD型トムキャットを再現できます。これらの塗装は1/48F-14Dの塗装例とほぼ同じで両スケールで共通の機体色を選んで並べる楽しさもありそうです。1/48発売当時に比べラッカー系のタミヤカラーも色数が増えているので表現の幅も広がっています。今回は可能な限り機体基本色は塗膜の強靭なLPシリーズの塗料を用いて塗装した後、パネルラインのスミ入れや外板周りの油汚れの再現にタミヤ スミ入れ塗料(ダークブラウン)を使用しました。パネル周辺の汚れ具合の調整は通常の綿棒で拭き取らずにネイルアート用コットン付きウッドスティック(木製極細綿棒)で細かく拭き取っています。ネイルアート用のコットン付きウッドスティックは一般的な100円ショップでも入手可能ですから探してみると良いでしょう。今回エンジンノズルや燃焼室付近の煤けた汚れ表現もスミ入れ塗料とウッドスティックによる吹き残し技法で再現しています。
1/72のコクピットは塗装が大変だなぁと心配していましたがコクピットの各パネルやスイッチモールドにピッタリ重なる発色の良い純正デカールがついていて基本的にコクピット内部色(XF19スカイグレイ)を塗るだけ必要最低限の仕上がりになります。さらにデカールの上にタミヤの2種類のマークフィット(ハード&スーパーハード)を併用することでフィルムを傷めずしっかり馴染ませることができます。デカールを眺めながら貼るか止めるか正直悩んだのですが、左右主翼基部のグルグル汚れデカールも単純な黒ではなく非常に暗いグレーで印刷されており、明るい機体色のVF-213ブラックライオンズ機から真っ黒なVX-9ヴァンパイアーズまでしっかりフォローできる絶妙な色合いに仕上がっていて驚かされました。
タミヤの最新F-14Dはとにかくシャープ、コクピットインテリアも風防も剃刀のような切れ味と計算されつくしたクリアランスがもたらすギチギチ感で小さな実機を表現しています。やはり作るなら最新のタミヤに限る。そんな印象を一層強めました。
タミヤ 1/72 スケール プラスチックキット
F-14D トムキャット
製作・文/ヨンケイ
F-14Dトムキャット
●発売元/タミヤ●5500円、発売中●1/72、約26.5cm●プラキット
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ヨンケイ
F-14Dの作例完成直後、流行の逆走老人に正面から衝突されドクターヘリで緊急搬送される事故に遭いました。危うく遺作の掲載になるところでしたw


























