『ウルトラマンA』西恵子氏×『平成ウルトラセブン』鵜川薫氏、『人造人間キカイダー』伴大介氏、『超光戦士シャンゼリオン』『仮面ライダー龍騎』萩野崇氏登場! 「特撮アーカイブ」トークショーレポート【スーパーフェスティバル93】
2026.02.031月11日(日)東京九段下・科学技術館で「スーパーフェスティバル93」が開催された。毎回恒例、特撮レジェンドゲストを招くトークショー「特撮アーカイブ」は今回も豪華三本立て! 『ウルトラマンA』美川のり子役の西恵子氏と『平成ウルトラセブン』ハヤカワ・サトミ隊員役の鵜川薫氏のWウルトラヒロイン、『人造人間キカイダー』キカイダー/ジロー役、『イナズマン』イナズマン/渡五郎役の伴大介氏、『超光戦士シャンゼリオン』涼村暁役、『仮面ライダー龍騎』仮面ライダー王蛇/浅倉威役の萩野崇氏が招かれ、世代を横断した濃密トークが繰り広げられた。ここではトークの一部を写真とともにお届けしよう!
『ウルトラマンA』美川のり子役西恵子氏×『平成ウルトラセブン』ハヤカワ・サトミ隊員役鵜川薫氏 Wウルトラヒロイントーク!
トークショーのトップを飾ったのは、『ウルトラマンA』美川のり子役の西恵子氏と『平成ウルトラセブン』ハヤカワ・サトミ隊員役の鵜川薫氏のWウルトラヒロイン。ふたりは「ツブラヤコンベンション」への出演を機に知り合い、その縁あってトークイベント「TACの仲間たち」へのゲスト出演なども実現し交流を深めたとのこと。そんな経緯もあって、出演した作品は違えどトークは終始非常に和気藹々とした様子で行われた。
西氏との出会いを機に『ウルトラマンA』をイッキ観した鵜川氏の印象に残っていたのは、たびたび目にすることができる美川隊員の私服姿だそう。とくに大胆なミニスカート姿で繰り広げられるアクションシーンには「わあ~っ! 見える見える!」とある意味ハラハラしながら観ていたようだ。西氏自身は「当時はそんな目で見ていなかったけど、最近ちょっとじっくり見たらえ……って。今になって見ると恥ずかしい(笑)」と当時を振り返る。さらに、「私服を着るシーンがあると皆さん自分のとっておきの服を持ってきていた」という西氏。美川隊員の私服は西氏の私物だったそうだ。対して鵜川氏は私服シーンでも用意されていた衣装を着ていたとのこと。
一方隊員服については夏は暑くて冬は寒くて大変だったと語る鵜川氏。西氏も「同じですよ!」と同調し、「もう本当に大変だったの! 雪山のシーンなんて、寒くて銃を持つ手が震えた」と当時の苦労を語り、お互いを労りあった。
『平成ウルトラセブン』ハヤカワ隊員のメイン回とも言えるエピソード「空飛ぶ大鉄塊」の思い出を聞かれた鵜川は、「赤星昇一郎さんの優しさや演技に助けられました。何せ遠くて本当に人がいない島での撮影で、隔離されている感じ。アクションをたくさんやって、砂まみれ泥まみれになって、明かりもない中でロケ弁を食べたり……。いろんな意味で印象深い一本でしたね」と振り返った。
そんな「空飛ぶ大鉄塊」の監督も担当した『平成ウルトラセブン』の神澤信一メイン監督は、『ウルトラマンA』の助監督を務めていたという繋がりが。『A』を観た鵜川氏は、映像から受け継がれる神澤イズムを感じたという。
ちなみに、神澤監督のことは撮影中に孫が生まれたことから「おじいちゃん」と呼んでいるそう。ただそう呼んでいたのは鵜川氏だけで、カザモリ役の山﨑勝之氏には「それはサトミにしか言えないよ」と言われていたとか。「本当に可愛がっていただいて。キャストもスタッフもいい雰囲気でした。長いお付き合いでしたからね」
鵜川氏が語る通り、当初はオリジナルビデオ3部作のみ出演予定だったものが長期シリーズになった『平成ウルトラセブン』。3部作の撮影時に運転免許を持っていなかったためポインターの運転シーンが撮れなかった鵜川氏は、その悔しさから続く6部作の制作が決まった際に急いで運転免許を取得し、ポインターの運転を果たしたそう。しかしそれ以降運転する機会はなかったため、「ポインター専用免許だった」と語り会場を笑わせた。
また、西氏に伝えたかったことがあると言う鵜川氏。氏は『A』第4話にてガランとの戦いに赴く美川隊員が「私は戦うわ」と目に涙を溜めるシーンを見て感銘を受けたという。以前のトークで西氏が「あそこで涙を流せなかった。あと数秒待っていたら落とせたのに…」と後悔があったことを聞いていた鵜川氏は、「逆に涙を流さなかったのが素晴らしいと思っていたんです。TAC隊員としての意志の強さが表れていて。そのことを伝えたかったんです」と語り、それを聞いた西氏は「スゴイ嬉しい!」と感激した様子。会場は暖かな拍手に包まれた。
最後に、2024年に逝去した山際永三監督への思いを語る西氏。「『A』から50年以上、山際監督とともに過ごしてきました。本当に優しくて、いろんなことを教わった師匠であり、お父様のような存在でした。天国で見ていらっしゃるかな」と感謝の言葉を紡いだ。
フォトセッション後の挨拶では、鵜川氏は「私達もいつかいなくなっちゃうから、こうやって語り部としてお話しする機会があるのはすごく大事なことだと思っています。聞いてくださっている皆さんが記憶にとどめて、また次に繋げてくれるのがウルトラの絆だと思っているから、またいろんなイベントでお話を聞いてくださったら嬉しいです。これからもよろしくお願いします」西氏は「こんなにたくさんの方に来ていただいて感無量です。鵜川さんとは親子くらい歳が離れていますが、何とか頑張ってまいります。またどこかでお会いしましょう」と観客に伝え、華やかなトークショーは幕を閉じた。



















