HOME記事キャラクターモデルSFファン待望! 特撮TVドラマ『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』メインメカ「リアベ・スペシャル」が再キット化! 電飾工作とウェザリングで劇中風に仕上げる!!

SFファン待望! 特撮TVドラマ『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』メインメカ「リアベ・スペシャル」が再キット化! 電飾工作とウェザリングで劇中風に仕上げる!!

2026.01.03

リアベ・スペシャル【HMA 1/144】●澤武慎一郎 月刊ホビージャパン2026年2月号(12月25日発売)

澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」特撮

70年代SFファン待望の宇宙船をレビュー!

 往年のSFメカを中心にプラキットを展開しているHMA。その新作は、1978年の特撮TVドラマ『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』に登場するメインメカ、リアベ・スペシャル!
 放送当時にはバンダイから発売されたプラキットが好評を博したが、数十年越しの再キット化となる今回は、撮影用プロップを丹念に研究し、決定版と呼ぶにふさわしい再現度を実現している。スタイルはこのままに塗装でじっくりと楽しみたいところだが、今回は内部スペースに余裕がある点に着目し、後部ノズルの電飾化にチャレンジしてみた。

『宇宙からのメッセージ』映画版・TV版の関係性

 アメリカで『スター・ウォーズ』が興行的大成功を収めたのを契機に、国内外で空前のSF宇宙活劇ブームに沸いた1977年。その熱気に呼応する形で翌年公開された映画『宇宙からのメッセージ』は、国産SF特撮としては破格の製作費を投じ、多国籍キャストを起用するなど、意欲的なスケールに挑んだ一作である。その世界観とコンセプトを発展させ、同年には映画の100年後を舞台とするTVシリーズ『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』が放送された。いわば“映画版を土台とした”再構築企画であり、映画のスペースオペラ的魅力をTVフォーマットへと再編したものである。『銀河大戦』にはメインメカのリアべ・スペシャルが映画から引き続き登場したことで人気を確立。さらに、忍者活劇風の激しいアクションといった独自の方向性を確立していった点も本作の特徴だ。

リアベ・スペシャル

澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」
▲100年前、ガバナス帝国の脅威から宇宙を救った伝説の宇宙船で、両舷にコメットファイヤー、ギャラクシーランナーという2隻の小型宇宙戦闘機を搭載。ゲン・ハヤトとリュウ、ふたりの宇宙忍者らで結成したレジスタンス「まぼろし」の母船として、再び侵攻を開始したガバナスの魔手から第15太陽系の民を救うべく銀河を駆け抜ける
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」背面
▲キットは1/144スケールで立体化。グレーの単色成型ながら艦橋部や後部ノズルなどにクリアーパーツが使われているのがうれしい。接着剤で固定していくキット構成なのでその点は注意。当時バンダイから発売された1/160スケールキットも小気味よい出来で、2隻の小型戦闘機が分離可能なキットとして評価が高い。ただし、その小型戦闘機は劇中でリアベ号に搭載される前のデザインをモデルにしていたため、いわば“改造前仕様”であった。今回のHMA版は、リアべ号、小型戦闘機ともに劇中映像に準じたプロポーションを再現しており、決定版とも言える貴重な立体物となっている
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」横
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」正面

カタパルト展開!

澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」カタパルト展開
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」カタパルトアームアップ
▲最大の特徴である両翼転回カタパルトアームが差し替え無しで展開。右舷に搭載するコメットファイヤー、左舷のギャラクシーランナーを発進させることができる。アーム展開時に露出する赤に塗り分けられたメカディテールも本機のチャームポイントだ

コメットファイヤー

澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」コメットファイヤー
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」コメットファイヤー背面
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」コメットファイヤー上面
▲ハヤト、バルーが搭乗する小型戦闘機で、機体下部にミサイルを搭載。キットは主翼の角度を変える接続パーツを付け替えることで格納/飛行状態を再現。作例はこの接続パーツを切り離し、真鍮線を通して可動式に改造した

ギャラクシーランナー

澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」ギャラクシーランナー
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」ギャラクシーランナー背面
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」ギャラクシーランナー翼折りたたみ
▲リュウの小型戦闘機。キットは主翼を付け替えることで格納/飛行状態を再現するのだが、作例は折り畳んだ状態の翼パーツの一部を切り取り、根元をプラ板で延長。赤い内翼を0.3mmプラ板で作り、それぞれを0.5mm真鍮線でつないで差し替え無しで折り畳めるようにした
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」ノズルアップ

ノズルの電飾工作

澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」電飾仕込み中1
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」電飾仕込み中2
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」ノズル噴射口クリアパーツ
▲リアべ・スペシャルは、内部スペースを利用してメインノズルをLED電飾。電源は006P形ニッケル水素充電池を採用。充電池の出し入れは底部の四角いパネルをノコで切り欠き、スライドフタとしてその中へ。噴射口はクリアーになっていないのでヒノデワシのプラスチック粘土「おゆまる」で型を取り、クリアーレジンを注ぎ込み透明化。エンジン1機につきLEDを2灯使い、メイン噴射口と窓をそれぞれ光らせている
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル電飾スイッチ
▲電飾スイッチは、機体底部スミに目立たないように…
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」ライディングギア仕舞い
澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」ライディングギア出

▲差し替えで機体底部4ヵ所のランディングギアが展開する(写真右が展開状態)。底部のディテール密度も申し分無し!

 リアベ・スペシャル、またはリアべ号。これを覚えている人は歳がバレますな(笑)。個人的には大好きな宇宙船で、まさか令和の世に再びプラモ化されるとは夢にも思わず、しかもその作例を担当できるとは大変光栄なことです。では早速製作に入りましょう。
 形状は入念にリサーチされているようで、ディテールは申し分ないと思います。ただ強度を考慮してか、コメットファイヤー・ギャラクシーランナー両機の折り畳み翼が差し替え式になっています、まずはこれを改造していきます。
 ギャラクシーランナーがなかなか手がかかります。折り畳んだ翼の差し込みダボを切り取って機体側に移植、主翼が収まるスリットを作ります。赤い内翼は0.3mmプラ板で作り、主翼付け根、主翼、赤い内翼それぞれを0.5mm真鍮線でつないで可動ヒンジにしました。
 コメットファイヤーは差し替えジョイントを利用して、差し込みヒンジの長いものを作りL字に切り欠いて真鍮線でつなぎます。スライドして下方に折れる仕掛けです。
 リアベ号本体はほぼストレート組みですが、電飾を入れてみました。エンジン噴射口と機関部窓が光る仕掛けです。電源の出し入れは底部の四角いパネルをノコで切り欠いてスライドフタに。噴射口はおゆまるで型を取り、LEDを通す穴をくりぬいてからクリアーレジンに置き換えます。エンジン内部には8mmの透明プラパイプを仕込み、ペーパーで曇りガラス状にしてから接着、この中にLEDを入れると全体がぼうっと光っているように見えます。
■塗装
 ボディカラーは1番ホワイト+8番シルバー+4番イエローを90:7:3で混色したもので塗装。ドッキングベイの赤は、29番艦底色+100番マルーンを1:1で混色。マーキングの赤は3番レッド、黒っぽい部分は301番 グレー FS36081とガイアカラー ガンメタルの使い分けを部位ごとに好みで塗り分け。
 汚しは全体にタミヤエナメル塗料のブラックを吹き付けて劇中風に。結構思いっきり汚しています。最後にクリアーパーツを装着しますが、一部合いが悪いところがありますのでご注意を。コメットファイヤーの側面窓がほんの少し大きくて入らないので丁寧に削りながら合わせています。後部艦橋の窓は、窓枠のカーブとクリアーパーツの反りがわずかに合わず浮いてしまいました(私のキットだけの現象かもしれないので仮組みを推奨します)。この場合は、一体になっているクリアーパーツの窓をすべて切り離し、窓枠に1枚ずつ接着することで解決できます。のりしろ部分が邪魔してうまく窓がはまらない場合は、のりしろの干渉部を様子を見ながら削って合わせてやるとよいでしょう。

澤武慎一郎製作「リアべ・スペシャル」

HMA1/144スケール プラスチックキット

リアべ・スペシャル

製作・文/澤武慎一郎

宇宙からのメッセージ 銀河大戦 リアべ・スペシャル
●発売元/HMA●10450円、発売中●1/144、約18.9cm●プラキット

©石森プロ・東映

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澤武慎一郎(サワタケシンイチロウ)

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