コモリプロジェクト最新作お披露目! 第9弾は『ウルトラマンティガ』より「夢幻怪獣バクゴン」!!
2025.12.29 コモリプロジェクトHP
Youichi Komori Official Web(y-komori.net)


夢か幻か
百花繚乱の巨獣が
咆える
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。今年もあとひと月を残すあまりとなりました。いゃぁ、早い。一年が早過ぎる。毎回言ってますが、歳を取るとほんとにそうなんです。『ジャネーの法則』によれば新しい体験の減少によるものだそうですが、僕自身、それはちょっと当てはまりそうもない。なぜなら好きなこと、新しいことをたくさんやってますから。
ということで新作のお披露目です。コモリプロジェクト第9弾、夢幻怪獣バクゴンが堂々完成いたしました。ご存知の方もそうでない方も、先ずはじっくりとご覧ください。シンメトリーをこれでもかと排したデザインは至るところで重なったり交じり合ったり、自由奔放に構成されています。色彩だってそう。赤、青、緑、黒に白、金だってあります。まるで色の洪水です。しかも両手両足には顔があり、どれもが剥きだしの形相を浮かべています。その中心にあるのが日本古来の獅子舞の顔です。僕はよくこの手の顔を『バラゴン面』なんて呼んだりしているのですが、クワッと見開いた赤い目、深く裂けた口、頭からは金色の大角が生えていて、世の中のすべてに睨みを利かせています。バクゴンはまさに稀代の傾奇者、怪獣界の千両役者なのです。
こんな途轍もないキャラクターを生み出したのはやはりというか、当然というべきか、実相寺昭雄+池谷仙克の黄金コンビです。初期ウルトラを支えた二人は平成で再びタッグを組み、『ウルトラマンティガ』の第40話、『夢』という作品となりました。バクゴンは夢の中に現れるので実体を持ちません。最初はモノクロの姿で登場し、二度目は鮮やかな色で夜の街に立ちました。その強烈な姿に僕の目は釘付けとなり、いつかキット化される日を夢見ておりました。しかし、ついに我慢ができなくなり、(欲しいものは自分でプロデュースするんだ)というガレージキット精神のもと、自分で具現化することを決めたのです。造型はクラバート・ガレージの竹添展氏です。グドン、ツインテールに引き続き池谷デザインへのチャレンジ。しかもバクゴンは図抜けて異形の存在です。でも、僕の中には(竹添くんの作風に合う)という確信めいた閃きがありました。結果はご覧の通りです。仕上がった原型は僕の想像の遥か上をいく圧倒的な迫力に満ちておりました。
足かけ一年半を通して竹添くんによる池谷デザイン怪獣を展開させてきましたが、ここに堂々三部作が完了しました。販売は年が明けた一月を予定しています。詳細はインスタやホームページでお知らせいたします。ぜひとも手に入れてバクゴンを正夢にしてください。
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小森陽一(コモリヨウイチ)
●1967年生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、東映に入社。その後、コラムや小説、漫画原作や映画の原作脚本を手がける。大阪芸術大学映像学科客員教授。『海猿』『トッキュー!!』『S-最後の警官-』『BORDER66』『ジャイガンティス』『ツイン・アース』など著作多数。



















