メッサーシュミット Bf109G-5/G-6

伝統の1/24スケールでBf109の新キット登場！

　1/24という大スケールの先鞭をつけたエアフィックスが、来年度の新製品としてBf109G-6をリリースする。キットはシリーズ最多生産型となったG-6に加え、その前型式で与圧式コクピットを備えたG-5型のコンバーチブルで、大スケールを活かしエンジンは無論のこと、コクピットや脚収納室など最新の金型技術で申し分ないディテール再現となっている。また増加タンクや20mm機関砲パックも用意され、コクピットも両型の違いを正しく再現している。各部の動翼は別パーツで、エンジンナセルやオイルクーラーカバーも開閉選択式だ。さらにナセルは、オリジナルとエルラ社製の双方が用意されている。大スケールといっても、元々が小柄な機体だけに全幅41.4cm、全長37.8cmと手頃な大きさにまとめられ、パーツ点数も406個とディテールを考えるとまずは妥当なものだろう。デカールは、最近のエアフィックスキットに恒常的に用いられているカルトグラク製がセット、発色などは申し分ない。また初めての試みとして、同一機をドイツ空軍時代2種と、イギリスに捕獲された機体1種をセットし、さらに2機分が用意され計5機分となっている。加えてキャノピーや、スピナーのマスクシートも同梱されているのは、ありがたい配慮だろう。

---

イスラエル空軍 F-16Iスーファ

イスラエルのF-16

　1/48スケールのF-16といえば、すでにタミヤの傑作キットが存在するが、このたびグレートウォールホビーが同スケールで、イスラエル空軍向けのF-16Iをリリースする。基本的にはF-16Cをベースとして、電子機器を納めたフェアリングを胴体表面に新設し、上面左右にコンフォーマル式燃料タンクを追加するなど、イスラエル独自の改良が加えられているのが特徴だ。タミヤのキットが作りやすさに重点をおいているのに対し、このキットは各部の細分化が図られており、このためパーツ点数は必然的に多くなり、初心者には作りにくいキットかもしれないが、再現性は十分なものがある。 特筆すべきは武装類で、2種の外部燃料タンクに加えAIM-9XやAIM-120C、パイソン4の各種空対空ミサイルや、AGM-142爆弾、デリラ巡航ミサイルAN/AAQ-28目標捜索ポッド、AN/AAQ-13照準ポッド、データリンクポッドといった充実した兵装類がセットされている。デカールは4種が用意され、他国とは異なる独自の迷彩でコレクションでも異彩を放つ存在となろう。

---

WWII ドイツ爆撃機 ハインケル He111H-6

ボーダー得意の1/35新作

　第2次大戦中の全期間を通じて多用されたドイツ空軍の双発中型爆撃機、He111H-6が1/35というAFVキットの標準スケールでリリースされる。エンジンやコクピットなどのディテールは文句なしの仕上がりで、各部の機銃もスケールに見合った十分なものだ。全面に凹凸のリベットがモールドされ、パネルラインのスジ彫りと合わせて実機感を漂わせている。SC250／SC1000爆弾が用意され、デカールは4種、専用のエッチングパーツも同梱されているのが嬉しいところか。

---

WWII イギリス爆撃機 HP.52 ハンプデン B.Mk.I

フライング スーツケース

　このところ積極的に新キットのリリースを続けるドイツレベルから、1/48スケールでイギリス空軍の中型爆撃機ハンプデンが登場する。その独特な外観からフライングスーツケースと呼ばれた機体で、やはりイギリス機ファンならコレクションに加えたい存在であろう。全幅44.2cm、全長31.4cmと結構なサイズとなる。パーツ構成はクリアー2枚を含み 7枚で、全面に詳細なリベットがモールドされている。また各動翼は別パーツとされ、任意に作動状態を再現することが可能だ。コクピットや爆弾庫、脚収容室などのモールドも秀逸で、とくに手を加える必要もない。このため部品点数は350点と、スケールを考えるとかなり細分化されている。デカールは4種がセットされる。