HOME記事スケールモデルボーダーモデルより「重巡洋艦 高雄」が3Dプリント製パーツも多数セットされて登場! 他にもローデン「B707-321」が完全新金型キットで登場など注目のスケールモデル最新情報をお届け!

ボーダーモデルより「重巡洋艦 高雄」が3Dプリント製パーツも多数セットされて登場! 他にもローデン「B707-321」が完全新金型キットで登場など注目のスケールモデル最新情報をお届け!

2025.12.15

Featured new Products! 今月の注目 月刊ホビージャパン2026年1月号(11月25日発売)

日本海軍 重巡洋艦 高雄

中国ボーダーモデルから重巡高雄が登場

日本海軍 重巡洋艦 高雄

 戦車、飛行機と積極的に新製品を送り出している中国のボーダーモデル。艦船は1/350のビッグスケールキットをリリースしているが、今回、重巡洋艦 高雄を新規開発。船体、艦橋、砲塔、カタパルトなど各所でスライド金型を採用。とくに4方向にスライドする金型を使った艦橋、砲塔は精密さと組み立てやすさを高次元で両立している。滑り止め甲板や穴などはレーザー加工。3Dプリント製パーツも多数セットされている。エッチングパーツは取り付け位置も正確に決まる親切設計。金属製砲身、金属製アンカーチェーンも用意されている。成型色は軍艦色グレー。とくにかく至れり尽くせりの内容だが、超精密モデルながら各所に組み立て、製作しやすい配慮がなされたキットで、艦船モデルに不慣れなモデラーも取り組みやすい内容となっていそうだ。発売は年末以降で、この冬休みにおススメしたい艦船キットだ。

日本海軍 重巡洋艦 高雄

●発売元/ボーダーモデル、販売元/ハセガワ●21230円、12月予定●1/350●プラキット


B707-321

ボーイング707の完全新金型キット

B707-321

 世界初のジェット旅客機のタイトルはイギリスのコメットに奪われたものの、度重なる事故発生とその解明、そして改良によりコメットの生産が大きく遅延したことで、アメリカのボーイング社が遅れて開発に着手したB707が世界的なベストセラーとなり、コメットの存在を影の薄いものとしたことはよく知られている。ジェット旅客機を代表する機体ではあるが、キット自体は少なく、このスケールでは久々の新製品となる。キットはオリジナルの改良型として胴体延長やエンジンの強化などが行われた300シリーズを選択しており、まずは妥当な選定であろう。完成すると全幅30.2cm、全長32.4cmと結構なサイズとなり、まずは十分な見応えであろう。パーツ自体は少なく、少々パネルラインのスジ彫りがきつめだが、これは塗料を厚めに塗ることで我慢できよう。デカールはパンアメリカン航空が年度違いで2種と、アメリカン航空が用意されている。それにしても毎日激戦が続いているというのに、ウクライナのメーカーが新製品を出し続けるというそのエネルギーには感心させられる。

B707-321

●発売元/ローデン、販売元/ビーバーコーポレーション●8470円、発売中●1/144●プラキット


グロスター ミーティア F.8/FR.9-First Edition

ビッグスケールのミーティア

グロスター ミーティア F.8/FR.9-First Edition

 安定したクオリティで新キットのリリースを続けるドイツレベルから、グロスター・ミーティアがリリースされる。もちろん1/32スケールでは初のキット化で、比較的小柄なジェット戦闘機ではあるが、そのサイズは全幅35.4cm、全長42.5cmとさすがビッグスケールと感じさせる。キットはシャープなスジ彫りと詳細なリベット再現で、コクピットや曲収納室などのディテールも十分だ。F8型はシリーズの集大成的な存在であり、その偵察型であるFR9をモデライズしており、パーツ点数は250点とまずは妥当なものか。さらにエルロンとキャノピー、そしてエンジンナセルがパーツ選択により、前期生産機と後期生産機を選べるというのも、ありがたい配慮だろう。またエッチングパーツとキャノピーのマスクシートが用意され、デカールは5機分がセットされている。さらに実機解説の小冊子とポスターが同梱されており、3000個という限定生産なのでイギリス機ファンならば早めの入手をお勧めしたい。

グロスター ミーティア F.8/FR.9-First Edition

●発売元/ドイツレベル、販売元/ハセガワ●27060円、2026年1月予定●1/32●プラキット


ニッサン ローレル HT 2000SGX(KHC130)後期型(1973)

昭和の名車 ニッサン ローレル“SGX”

ニッサン ローレル HT 2000SGX(KHC130)後期型(1973)

 昭和の名車たるニッサン ローレル SGK を完全新金型でキット化。実車は1972年に初代に引き続きハイオーナーカーとして登場した2代目。4代目ケンメリスカイラインと共通の基本設計による走行性能と、洗練された雰囲気のインテリアで人気となった一台。キットは2ドアハードトップ最上位グレードの“SGX”の後期型(1973)を再現。前後バンパー、フロントグリル、ライト鏡面はメッキパーツ。車高は通常状態とローダウン状態を選択可能。窓の塗り分けシールが付属する。

ニッサン ローレル HT 2000SGX(KHC130)後期型(1973)

●発売元/ハセガワ●3630円、発売中●1/24●プラキット


日本海軍 九九式艦上爆撃機 二二型

ウクライナから九九艦爆二二型が上陸

日本海軍 九九式艦上爆撃機 二二型

 これまたウクライナのメーカーによるキットで、1/48スケールでは初となる22型をセレクトしている。すでに常識化したスジ彫りパネルラインのモールドが施され、どことなくハセガワを彷彿させるコクピットはさらに詳細な表現となっており、エンジンともども十分な仕上がりだ。またフラップ以外の動翼は別パーツとされ、作動状態で組み立てることができる。艦上機の特徴である主翼の折り畳みも選択可能で、デカールは空母搭載機と陸上基地合わせて5機分がセットされ、エッチングパーツとマスキングシートも用意されているのはありがたい。キットの出来もさることながら、やはりこのスケール初の22型というのは高く評価できよう。

日本海軍 九九式艦上爆撃機 二二型

●発売元/ウィングジーキット、販売元/ビーバーコーポレーション●10890円、発売中●1/48●プラキット

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2026年1月号

ご購入はこちら

機動戦士Gundam GQuuuuuuX モデリングインデックス

ご購入はこちら

ガンダムフォワードVol.18

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー