担当者直撃インタビュー！

全貌に迫る！

「METAL BUILD EX PROJECT」のティザーやPVでは仮面ライダーゼロワンや初音ミクが並んでおり、従来のMETAL BUILDとは違うことは明らか。派生ブランドなのか？ それともプロジェクトなのか？ 気にはなるけど、いまいち何だかわからない。でも、何だかすごいことが始まりそうなEX PROJECTとは？ BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部寺野彰氏にその全容とともに、METAL BUILDの新たな可能性について語ってもらった。

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METAL BUILD EX PROJECTとは?

──ずばり「METAL BUILD EX PROJECT」とは何なのでしょうか？

寺野：私も、現在のMETAL BUILD企画担当も40代。我々で今後のアイテムを考えているとラインナップは年代なりの発想にしかならないと思ったので、意図的に20～30代の若手を集めて話をしました。それこそ無責任でいいから、何かやってみたいものはあるのか、意見を求めました。するとけっこう出てくるんですよ。我々の年代ではチェックできていなかった、ちょっと下の世代のキャラクターが。

──世代うんぬん以上に従来のMETAL BUILDからは想像しにくいラインナップですよね。

寺野：だからこそこのアイデアを活かす方法を考えないと、と思ったんです。ただ、もしこれらを個々に出しても「なんで急に？」みたいなことになってしまいますよね。なので若手から出たさまざまなキャラクターの案、それを“群”として押し出すための「METAL BUILD EX PROJECT」となりました。

──特撮ヒーローや美少女キャラクター系のMETAL BUILD化はかなりのチャレンジなのでは？

寺野：超合金ブランド、クリエイターさんのアレンジとして考えると、「意外ともうやってる」みたいなところはあって。例えば「S.I.C.仮面ライダーフォーゼ」などは、「METAL BUILD デスティニーガンダム」を担当していただいたケミカルアタック坂本洋一さん、イラストレーターのKomaさんにお願いしていますから。

──たしかに仮面ライダーなどをアレンジしたフィギュアシリーズ「S.I.C.」は“スーパー・イマジネイティブ・超合金”の略でしたね。

寺野：前例を考えると、すでに仮面ライダーはMETAL BUILD的なアプローチはしていたんですよね。METAL BUILDだと生物的、有機的なデザインの仮面ライダーは難しいかもしれないのですが、それこそメカニカルなテーマであればできると思いました。

──では初音ミクも？

寺野：かつては「超合金 初音ミク」みたいなキャラクターをそのまま合金化する、とても大胆で素敵な商品がありました（笑）。他にもゲーム『ペルソナ3』から「超合金アイギス」、「超合金 一撃殺虫!! ホイホイさん」など、「超合金」名義の女性キャラクターも少なくないんですよ。

──「超合金ファイアボール ドロッセル」もありましたね。

寺野：今回の初音ミクは現在の超合金企画担当でもある藤木裕也のアイデアですが、彼から「初音ミクは懐が深いので、キャラクターアレンジも許容されるしMETAL BUILDでもいけるのでは？」みたいなアイデアが出て、それはちょっと面白そうだと思いました。既存のロボット系ブランドとして見ると違和感はあるかもしれませんが、こちら側としてはMETAL BUILDにできると確信があります。

──これはMETAL BUIDの新たな派生ブランドとして捉えてよいのでしょうか？

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■「METAL BUILD 仮面ライダーゼロワン」について
■METAL BUILD15周年と今後

続きは「月刊ホビージャパン2026年1月号」に掲載！
「METAL BUILD 仮面ライダーゼロワン」も
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