ホビーボス「レオパルト 2A4M」をリトアニアへの派遣車両をイメージして製作! 念入りなすり合わせでスラッとアーマー着脱可能に!
2025.11.24LEOPARD 2A4M CAN
本誌が誇る現用戦車モデラー、井上賢一が今月お届けするのは、ホビーボスから発売中のレオパルト 2A4M CAN。カナダ陸軍がレオパルト 2A4に追加装備を施した強化型である。レオパルト2は多くの国でMBTとして採用されており、各国の独自の改良を施されたさまざまなバリエーションは模型のモチーフとしても魅力的な存在。今回の2A4Mも、砲塔を中心とした追加装甲によって、重厚感を増しながらも、現用戦車ならではのシャープなフォルムが製作意欲を掻き立てる一両となっている。
こんにちは! 今回のお題は、カナダ軍が誇るMBT「レオパルト 2A4M CAN」であります♪ 2001年から始まったアフガニスタン派遣において、従来の主力戦車「レオパルト C1 MEXAS」の防御力に限界を感じたカナダ陸軍は、オランダが放出した中古の「レオパルト 2A4」を62両調達します。そのうち20両へ独自の追加装備を施し、強化型の「2A4M CAN」を完成させ、2010年にアフガニスタンへ実戦投入し、その性能を確認しました。
さらにロシアによるウクライナ侵攻を受け、2023年11月には東ヨーロッパのリトアニアへ15両を派遣し、現在に至っています。
そんな本車をホビーボスさんのキットを使用し、卓上に再現してみました。気になるキット内容は「2A4」に「2A4M CAN」特有の装備を追加する構成で、組み立てながら“どのように改良されたのか”を体感できる内容になっています♪
今回はリトアニアへの派遣車をイメージして製作。映像の派遣車はスラットアーマーを装備していませんが、“強化キット”として持ち込んでいることも想定し、着脱できるようにしてみました♪
■車体まわり
前述のとおり、基本となる車体に独自装備を組み込んでいきます。本キットの注目ポイントである独特な形状のサイドスカートや、車体後部の“スラットアーマー”は、すり合わせをしっかり行い、車体へフィットするようにしましょう。
オリジナルの形状が残るヘッドライトには、ミニカー用レンズを組み込んでいます。
■砲塔
ドイツ本国仕様の「2A5」と“似て非なる”砲塔形状も見事に再現されています。スモークディスチャージャー部への装甲など、“後付け感”満点な感じがカッコイイですね。今回は省略されていた射撃用照準器まわりをプラ板等で製作し、組み込んでみました。
■塗装
カナダ陸軍の車両は基本的にどれも“グリーン1色”。今回のリトアニア派遣で“NATO迷彩”になるかな? と期待しましたが、違いましたね。
車体各部に無数に存在する“黒四角の点々”は、どうやらバラキューダを装着するための“マジックテープ”のようなので、付属デカールを使用する前に粗めのフラットクリアーを掛け“ザラザラ感”を付けてから貼り付けました。
■あとがき
完成〜!! 同じレオパルトでも運用国の違いで、随分と見た目が異なり、製作していても楽しいですね♪ それじゃまた!
ホビーボス 1/35スケール プラスチックキット
カナダ陸軍 レオパルト 2A4M
製作・文/井上賢一
カナダ陸軍 レオパルト 2A4M
●発売元/ホビーボス、販売元/童友社●9600円、発売中●1/35、約26cm●プラキット
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