韓流おもちゃ「ちびっこバス タヨ」シリーズがついに日本上陸! 発売されたばかりの「緊急出動センタープレイセット」&「動く消防署プレイセット」の気になるギミックご紹介!【DANGAN EXPRESS】
2025.11.23オモチャの世界をゆるがす韓流玩具の波
この20年、オモチャ好きの注目を集めているのがアジア圏のオモチャたちである。もともとは「パチもの」的な存在として一部の好事家を喜ばせていたが、いつしか日本の玩具に引けを取らないアイテムも登場するようになって久しい。特に韓国のロボット系のアイテムはガンプラ、戦隊ロボ、勇者、そしてハイエイジトイの洗礼を受けた世代が「作る側」になったことで、純粋にプロダクトとして欲しくなるものが少なくない。音楽の世界でも当初はコピーバンドだったのが経験を積むうちにオリジナリティを発揮し、コピーされる側になるというのはよくあること。そして知育系オモチャの世界でもこうした流れは顕著であり、ロボット系のオモチャ以上にホットなジャンルとなっている。そんななかで注目なのが、バンダイが展開する「ちびっこバス タヨ」のシリーズだ。作品としては2010年から放送されている韓国の子供向けCGアニメを題材としたシリーズで、韓国のみならず世界各国で放送されている。商品的にもミニカーとしてのコレクション性の高さ、プレイセットが生み出すパノラマ感などオモチャファンの琴線をかき鳴らす魅力を秘めている。
1984年(日本では1990年)に『きかんしゃトーマス』が登場して以来、『チャギントン』『がんばれタッグス』『ロボカーポリー』、国内においても『空いけトロス』といったフォロワーが数多く登場しているが、この『ちびっこバス タヨ』は、放映期間の長さ、マーチャン展開の長さからあたまひとつ抜けた存在であり、満を持しての日本導入となる。
豊富なキャラクターを商品化している「おともだちミニカー」シリーズを集めるのも楽しいが、DANGAN的には「プレイセット」シリーズを推したい。昨今、日本ではあまり見かけることのない「基地遊び」が堪能できるのはもちろんのこと、ちょっとしたリペイントやリデコで化けるのでオモ写のプロップとしても活躍してくれそうだ。
15年の歴史があるシリーズなので周辺アイテムも多数発売されており、今後の日本ローカライズ版の展開が楽しみだ(オリジナル版、日本版というコレクター泣かせの展開となるが、それも楽しみとのみ込んでしまうのがマニアの悲しい性であったり)。
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©ICONIX/EBS/SEOUL
高井近志
世のオモチャ好きにとっての悩みは円安が続いて、海外の玩具が遠い存在になったことである。いわゆるアメトイが日本全国を席巻したのは円高ドル安だったことと無関係ではない。さらには材料費、輸送費、関税(!)の高騰は、価格にも反映されており、オモチャも高級嗜好品となりつつあるようだ。















