HOME記事ガンダム「HGリーベンヴォルフ」を“スペースウルフ隊仕様”で製作! 『A.O.Z RE-BOOT版』に描かれたカラーリングで、ドーベン・ウルフを彷彿させる仕上がりに!

「HGリーベンヴォルフ」を“スペースウルフ隊仕様”で製作! 『A.O.Z RE-BOOT版』に描かれたカラーリングで、ドーベン・ウルフを彷彿させる仕上がりに!

2025.11.19

AMX-014R リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)【BANDAI SPIRITS 1/144】●澤武慎一郎 月刊ホビージャパン2025年12月号(10月24日発売)

AMX-014R リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)
特撮

カラーバリエーションでA.O.Zキットを楽しむ!

 プレミアムバンダイ販売アイテムとしてリリースされた、HG リーベン・ヴォルフ。ジオンマーズの量産MSで、オリーブドラブを基調としたカラーリングが通常カラーだが、『A.O.Z Re-Boot』の公式サイトには、ネオ・ジオン所属のスペース・ウルフ隊カラーも描かれている。そこで今月は、キットの遊び方の提案のひとつとして、そのカラーバリエーションを製作。キットの気になる部分にも手を加えつつ、原型機とも言えるドーベン・ウルフを彷彿させるカラーリングに仕上げている。

リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)前
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)ミサイルポッド アップ
▲ミサイルポッドのアームは肉抜き穴をエポパテで埋めている
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)後ろ
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)とジオンマーズカラーのリーベン・ヴォルフ(製作/Blondy51)ツーショット
▲ジオンマーズカラーのリーベン・ヴォルフ(製作/Blondy51)と。機体は他にもいくつかバリエーションがあるので、さまざまな形態にチャレンジしてみるのもいいだろう
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)顔アップ 前
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版) 後ろ
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)頭 製作過程1
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)頭 製作過程2
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)頭 製作過程3

▲頭部は頭頂部のエッジが少し気になったので、パーツの肉厚ギリギリまで削り込んで、なだらかなラインに修正した。ブレードアンテナは右寄りにオフセット、モノアイはクリアーパーツの裏側を明るい色で塗って、より明るく反射するようにしている

リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)肩アーマー 前
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)肩アーマー 後ろ
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)肩アーマー 製作過程
▲肩アーマーは、裏側をマスキングしてメカグレーで塗り分けている
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)バーニアなど
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)脚アップ

▲バーニアやダクトは、ドーベン・ウルフをイメージして内部をオレンジで塗り分けている

リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版) ビーム・マシンガン
▲ビーム・マシンガンはキットのまま。センサー類はクリアーパーツ成型となっている
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版) 付属武器
▲ガンプラ史上初の伸縮ギミックを持つビーム・アックスもキットのまま
リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)ポージング

 今回はHG リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)のカラーバリエーション作例を担当いたします。さすがBANDAI SPIRITSの最新キット、プロポーション・ギミックともによくできています。特段改修すべきところも見当たらないのですが、いくつか気になる点もあったのでつらつらと直しながら塗装計画を練ります。
 まず仮組みして気付いたのは頭の形状です。設定画と比べると頭頂部が尖っていて少々違います。そこでパーツを削り込んで設定画に寄せます。結構がっつり削りますが裏打ちしなくてもなんとか穴は開かずに済みました。後頭部にかけての傾斜もちょっと急すぎるため、なだらかに削り込むことにより設定画に似せます。加えて設定画のブレードアンテナは右寄りにオフセットされているため、スリットを開け直して右に寄せます。
 ミサイルポッドとバックパックをつなぐアームには肉抜き穴があって結構目立つので、エポパテで埋めておきます。
 工作はこのくらいでいったん全体にサーフェイサーを吹いて下地を作ります。成型色が暗めなので、明るい色を乗せる際に発色を助けてくれます。サフ処理が済んだら機体色を吹いてしまいます。カラーレシピはインディブルー+デイトナグリーン+白+キアライエロー+黒を2:2:3:2:1の分量で混ぜるのが目安ですが、直感とか良い塩梅?で混ぜてるので、この比率はあまりアテになりません。少しずつ混ぜながら微調整していくといいでしょう。
 機体色が乾いたらいったんすべてをバラしてからパーツを選り分けて塗り分けます。必要な箇所はマスキングをして計画的に塗装していきます。明るいグレー部がMr.カラー608番・暗灰色2705(N4)、暗いグレー部は301番・グレーFS36081、赤は3番・レッド、オレンジは59番です。なお、背面の設定画がなかったため、配色は作者の類推です(もちろん正面画との整合性は持たせていますが正確ではありません)。
 各色を塗り終えたら再び組み立てます。関節が固い場合は、必要に応じて軸を少々削る等して調整しながら組むといいでしょう。反対にユルすぎた場合はGクリアや瞬間接着剤で軸の圧を調整しています。
 シールはジオン公国章のみ大を左肩、右肩背面に小を配置。テトロンシールなので、余白をデザインナイフで切り取り除去すると仕上がりがきれいになります。各部必要に思えたモールドにエナメル塗料のスミ入れを施して完成です。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

AMX-014R リーベン・ヴォルフ(A.O.Z RE-BOOT版)

製作・文/澤武慎一郎


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