【PLAMAX ドラグナー開発秘話】MAX渡辺と企画担当に聞く「大張正己氏 が描く線への強い“こだわり”」【機甲戦記ドラグナー】
2025.11.04大張さんの基イラストに無いリフターをどう馴染ませるか
MAX:2000年にホビージャパンで掲載されたドラグナーを見てわかるように、大張さんの基の絵にはリフターが付いてないんですよ。でも、レジンキット版からMAX合金を作る際に、マスターグレードやソフビのボトムズシリーズの詳細図面とかディテールアップ稿を描いた柳澤達彦クンに頼んだんです。それでね、彼はガチの飛行機モデラーだから、「空気はここから取り入れて、ここは強度が必要で……」みたいな理詰めされためちゃくちゃスゴい絵が上がってきて。
相:大張さんの絵には存在しないリフターなんですけど、ものすごく馴染んでて違和感ががないんですよね。
MAX:このリフター、本体の造形ありきでデザインしてもらっていたから、翼の形状からその他の部分まで本来の設定とはだいぶ違うものになりました。MAX合金においてはこのリフターが全体の雰囲気を航空機的なシルエットにまとめるのに一役も二役も買ってくれたんです。
MAX合金の航空機然とした印象に引っ張られてPLAMAXキットのスケールは1/72に決まり、本体も飛行機らしい意匠が散りばめられている。そういった造形の変化はありつつも「大張さんが描いた絵」に見えるのは凄くいいことだね。 みんな本当に頑張ってくれた♪
相:ブラッシュアップ箇所は本当に詰めに詰めて…頑張りました。
― 翼を畳んだ駐機状態のパーツもあると聞いたのですが。
坂:そうですね、MAX合金の時はヒンジを使って曲げることで駐機状態を再現していたんですけど、さすがに1/72の大きさだと強度が足りなくなっちゃって。なので、今回は固定のジョイントパーツを2種類用意しました。で、戦闘状態と駐機状態どっちでも差し替えで再現できるようになっています。この部分は特に、ギミックとして実現しないといけないところと、強度を優先しないといけないところでうまく折り合いをつけられたと思っています。
(2024年12月 マックスファクトリーにて収録)
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