HOME記事キャラクターモデル初プラキット化「グッカー」をMAX渡辺&横山宏が早速製作! 『Ma.K.』新製品一挙紹介や作例を使用したフォトストーリーもお届け!!【Ma.K in SF3D】

初プラキット化「グッカー」をMAX渡辺&横山宏が早速製作! 『Ma.K.』新製品一挙紹介や作例を使用したフォトストーリーもお届け!!【Ma.K in SF3D】

2025.11.10

Ma.K. in SF3D/グッカー【ウェーブ 1/20】●横山宏、MAX渡辺 月刊ホビージャパン2025年12月号(10月24日発売)

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シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー 製作/横山宏

横山宏製作「シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー」
横山宏製作「シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー」野外撮影
▲横山氏が屋外で撮影した写真。曇り空の自然光により全体の色調や迷彩の塗り重ねのタッチなど見え方が異なる
横山宏製作「シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー」キャノピーアップ
▲側面のキャノピーは塞がれて左側には特徴的な高感度センサーが取り付けられている
横山宏製作「シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー」後頭部
▲頭頂部のループアンテナや長い突起の後方警戒レーダーなどグスタフと形状の異なる部分も
横山宏製作「シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー」背面
▲廃熱制御コンバーターに換装された背面。識別帯がこの部分にも入っている。「下部のフックは真鍮線に置き換えると丈夫でいい」(横山)
横山宏製作「シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー」製作途中
▲緑の識別帯を塗る前の状態。完成時と比べて筆塗りの粗いタッチが多く残っているのがわかる
ウェザリングカラーマルチブラック
▲︎スタンピングスポンジでチッピング。ウェザリングカラーをスポンジに含ませ梅皿に押し付けて塗布する量を調整する
横山宏とチームMAX渡辺
▲複数の作例運搬や引き取りのために愛車で編集部に来たMAX氏を見送る際に記念撮影

 暑すぎた長い夏が終わったと思ったら2025年あと2ヵ月で終わりだっ!
 グッカーは『SF3D』から『マシーネンクリーガー』として復活した1998年に「モデルグラフィックス」の連載第1回に載ったグスタフの強化型でした。日東のキットを改造して『SF3D』時代にできなかった夜間対応のセンサーや新型の照準器などを増設したタイプとなります。それから27年が過ぎてウェーブからついにプラキット化されました。
 今回の塗装見本は、まず『SF3D』のコンラートのパッケージイラストに近い水色とグリーングレーの迷彩で進めていきました。そこに少しずつ色を重ねてこの色に落ち着きます。模型は面相筆で少しずつ塗っていけば広い面積も塗れるのでいつものようにTooの一番筆で塗っていって、迷彩の境界をエアブラシでぼかしています。
 緑の識別帯はみんなにすごく喜んでもらえたけれど、最初は黄色にするか白にするか考えて、緑もいいかなってくらいの気持ちで塗りました。デイトナグリーンにほんの少しだけ白を混ぜるとこの緑になります。塗ってからやはりオレンジに戻そうか悩んで「緑だと派手すぎない?」と妻に相談したら「緑がいい。いつものとちょっと違うのがいいよ」って言われて緑のまま仕上げました。困った時はみんなも奥さんに相談するといいですよ。
 MAXさんもこのグッカーにインスパイアされてアイスムジークに緑帯を入れたと言っていますが、もともとわしが15年前にハセガワのレーザーガン装備のファルケに緑帯を入れたのが最初だったことはすっかり忘れてましたね(笑)。仕上げにMr.ウェザリングカラーのマルチブラックとオレンジ、グレーなどをNAOKIさんのスタンピングスポンジでチッピングしていきます。スポンジチッピングを覚えてからずっと使ってるけど、このグッカー、チッピングの効果がすごく出てるでしょ。
 この記事が公開されている頃には全日本模型ホビーショーでマシーネンの新製品が発表されています。MAXさんが撮影日にマックスファクトリー1/35ホルニッセのテストショットに彩色したものを持ってきてくれたので急遽フォトストーリーに参戦してもらった。写真だけ見ると1/20に見間違えるくらいものすごい密度のキットですぞ。マシーネンのいろんなキットがスケール選んで作れるとは本当にいい時代になったものです。(横山宏)

横山宏製作「シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー」

ウェーブ 1/20スケール プラスチックキット

シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー

製作・文/横山宏

P.K.A. Ausf G4/R1 グッカー
●発売元/ウェーブ●4620円、発売中●1/20、約12cm●プラキット


[Ma.K.in SF3D]EXPLANATIONS Vol.139

シュトラール軍 装甲戦闘服 G4/R1型 グッカー

文/KATOOO(レインボウエッグ)

 グッカーは1998年に発表されたグスタフの強化型です。月刊モデルグラフィックス1999年2月号に日東製1/20グスタフを改造したグッカー2機がキュスター、ケッツァーとともに掲載されました。
 初出時のグッカーは夜戦仕様機の設定で、左腕上方に暗視センサー、腹部に新型オプティカルシーカー、レーザーアームに照準器、右腕に板状の装甲、背面に廃熱制御コンバーターが付いた野戦改修機でした。右腕上方にはレーダーと思われる紡錘形のバルジも付いていて実に魅力的な形状をしています。
 2000年にモデルカステンより日東製グスタフに新規レジンパーツが付いたキットが発売されましたが、それ以来グッカーはキット化に恵まれず、ウェーブから完全新規設計のグスタフ系スーツとして2011年にケッツァーが発売されて以来、長らくプラキット化が発表されずファンをヤキモキさせていたグスタフバリエーションのひとつでした。
 同じ夜戦仕様機として登場したケッツァーやキュスターが「Ma.K.B.D.」(大日本絵画刊)などで夜間以外のシーンにも登場し、日中でも使用できる機体という印象が定着してきたため、グッカーは今回のプラキット化に際し、横山先生によって強行偵察型と再設定されました。夜戦にも対応できますが、夜戦専用機ではないゆえの再設定で、初出時に赤外線暗視装置だった部位は暗視もできる高感度センサーにアップデートされました。
『Ma.K.』として復活した1998年の衝撃から27年、ついに夜戦トリオがすべてプラキット化され、非常に感慨深いものがあります。

2019年開催「横山宏のマシーネンクリーガー展」でキュスター、ケッツァーとともにオリジナルのグッカーが展示
▲2019年開催の「横山宏のマシーネンクリーガー展」でキュスター、ケッツァーとともにオリジナルのグッカーが展示された

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© Kow Yokoyama 2025

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