HOME記事スケールモデルトミーテック「ARSENIA64(アーセニア・シックスフォー)」をご紹介!ミリタリービークルを1/64塗装済み完成品として展開するシリーズが新始動!

トミーテック「ARSENIA64(アーセニア・シックスフォー)」をご紹介!ミリタリービークルを1/64塗装済み完成品として展開するシリーズが新始動!

2025.10.21

戦車模型の新提案 ARSENIA64【トミーテック 1/64】 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)

完成品だからこそ楽しめる!
ミニカーサイズに凝縮された戦車模型の新提案

サムネイル
写真協力/トミーテック

 戦車模型趣味も多様化の時代。リトルアーモリーやトミカリミテッド ヴィンテージを手掛けるトミーテックは、戦車をはじめ各種ミリタリービークルを1/64塗装済み完成品としてラインナップする新シリーズ「ARSENIA64(アーセニア・シックスフォー)」を始動させた。第1弾はアメリカの「M1A2エイブラムス」と、自衛隊の「新73式小型トラック」の2種。小さなボディに凝縮されたディテールは精密感たっぷりで、質感や重量感もハイエンドミニカーを手掛ける同社ならではの仕上がりとなっている。


世界最強クラスのMBT
M1A2 エイブラムス

 走・攻・守のバランスに優れ、湾岸戦争、イラク戦争での活躍から世界最強クラスのMBT(主力戦車)として名高いアメリカのM1戦車。その中でもM1A2はネットワーク戦闘能力(敵味方の位置など戦場情報を部隊や車両間で共有して有利に戦える)を備える画期的な改良型であり、戦後第3.5世代MBTにカテゴライズされている。この製品は2000年代前半頃に登場したM1A2SEP(システム拡張型)を再現。

M1A2エイブラムスのフィギュアの全体画像
M1A2エイブラムスのフィギュアの後ろ姿の全体画像
▲ 製品はいわゆるロールアウト(工場から出てきた)状態で、単調に見えがちなデザートカラーだが、よく見ると上面の滑り止めテクスチャーや、うっすら陰影を加えるなど色味にも変化が付けられている。写真で見ると、1/64スケールとは思えないほどの見映えだ

可動ギミック

M1A2エイブラムスのフィギュアのアオリの全体画像
▲ 砲塔旋回、主砲上下動に加え、機銃やCITV(車長用独立熱線映像装置)も旋回

精密なディテール

M1A2エイブラムスのフィギュアの俯瞰のアップ画像
▲ 各部のディテールは1/64スケールとは思えないほど精密。特に車載機銃M2(写真左側)およびM240(写真右側)は、あの「リトルアーモリー」を手掛ける同社設計者の気魄が感じられる作り込みだ

M1A2エイブラムス

●発売元/トミーテック●12100円、2026年2月予定●1/64、約15.5cm

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自衛隊のワークホース
新73式小型トラック

 新73式小型トラックは輸送や連絡、偵察などあらゆる任務をこなす4輪駆動の小型汎用車両で、1996年の調達開始以来陸上自衛隊を中心に配備。現在は「1/2tトラック」の名称で運用が続いている。本車はおおまかに分けて前期(V16)型と2014年頃に納入が開始された後期(V17)型があり、ボンネット上のエアインテークの有無が主な識別点となっている。本製品では前期型のうち、バンパーにフォグランプが埋め込まれた改良型(通称「中期型」)が再現されている。

ソフトスキンの魅力を堪能

新73式小型トラックのフィギュアの全体画像
新73式小型トラックのフィギュアの後ろ姿の全体画像
▲ 写真は別パーツのアンテナやミラーを装着し、デカールを貼り付けた状態。広帯域多目的無線機のアンテナが若干オーバースケール気味だが、これは手に載せて眺める際の安全性や耐久性を考慮した際の最適解である。幌はビニロン素材の色味や質感が塗装で見事に表現されている

ステアリングやサスペンションも可動

新73式小型トラックのフィギュア可動イメージの全体画像その1
新73式小型トラックのフィギュア可動イメージの全体画像その2
新73式小型トラックのフィギュア可動イメージの全体画像その3

▲ 前輪はステアリング、後輪にはサスペンションが組み込まれるなど、ハイエンドミニカーにふさわしいギミックを備えている

新73式小型トラックのフィギュアのアップ画像
▲ サイドウィンドウから運転席を覗くと、ステアリングホイールやダッシュボード周り、シフトレバーなど細かな部分まで作り込まれているのが分かる
新73式小型トラックのフィギュア可パーツとデカールの画像
▲ サイドミラーやアンテナは別パーツ化。多数のナンバープレートが収録された水転写デカールも付属する

新73式小型トラック

●発売元/トミーテック●6600円、2026年2月予定●1/64、約6.5cm●プラキット

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塗装済み完成品ならではの質感と手応え

M1A2エイブラムスと新73式小型トラックのてのひらイメージの画像
▲ 手に載せてみるとこんな感じ。いずれも金属ウェイト・シャシーが組み込まれ、重みを感じさせる。「組み立てや塗装がしんどい」と感じている方にも、ぜひ手に取っていただきたい
M1A2エイブラムスのフィギュアの全体の画像

ウェザリングやディテールアップを楽しむ

M1A2エイブラムスのフィギュアの製作の画像
M1A2エイブラムスと新73式小型トラックのフィギュアのアップ画像
▲ ボディはABS製なので、追加塗装やウェザリング、ディテールアップもプラスチックモデルと同じ感覚で楽しめる。基本塗装や組み立ての必要がないぶん、いきなりそこから楽しむこともできるのだ

情景にして楽しむ

M1A2エイブラムスのアップ画像
新73式小型トラックのディオラマの画像
新73式小型トラックのディオラマの画像その2
▲ 1/64スケールはミリタリーモデルでは珍しいが、ミニカーや鉄道模型などに見られる。「ジオコレコンバット」(トミーテック)の「ジオラマベース[戦場の大地]」に載せたり、同スケールのフィギュアやミニカーと組み合わせて情景を作ってみても面白そうだ

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©TOMYTEC

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