OVA『DETONATORオーガン』より、ソリッドアーマー「オーガン」がついにMODEROID化! キットの素性を活かしつつパール塗装で魅せる! 原作者・柿沼秀樹氏のコメントも必見
2025.10.21オーガン【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)
オーガンひとくちメモ2/デザインの基本コンセプトの中には『宇宙の騎士テッカマン』があったという(出典/本誌1991年7月号)。その後ゲーム『スーパーロボット大戦W』(2007)でオーガンが参戦した際は、『宇宙の騎士テッカマンブレード』とのクロスオーバーが描かれ、両作を知るファンを唸らせた
■DETONATORオーガン
恥ずかしながら最近『DETONATORオーガン』OVA三部作を視聴。只野はようやく「90年代にこんなすごい作品があったのか!」と感嘆。MODEROIDのパッケージは大張氏による描き下ろし! 仮組みをしさまざまなポーズをとらせてみる。おお! めっちゃバリってる! ソリッドアーマーたるオーガンとリンクするとトモルの身体は素粒子レベルにまで電子分解される形で融合する。装着ではないがゆえの五体のバランス! 作品世界とのリンク度合いが高いほどキットへの没入感も高まるのだ。
■パール塗装で遊ぶ
造形、設計ともに非の打ちどころが無い!工夫としてはリング状に裁断したポリウレタンフォームのシート(イノアック製)を肩関節に装着したことぐらい。なので、塗装のアレンジ具合で差を付けよう。まず濃い緑の部位だが、成型色と透過性をそのまま活かしてトルマリングリーンを直接吹き付けている。顔面はグレー系のスミ入れのみ。その他の部位はNAZCAメカサフヘヴィ下地塗装から立ち上げる。関節や装甲裏には半ツヤクリアーで溶いた雲母堂CCブラックパールを重ねた。明るいグレーはホワイト×20番ライトブルー×308番グレーFS36375(各適量)をエッジのグレーを残し気味にシェードを付けて吹き付け→ムーンストーンパールをオーバーコート。淡いグリーンはライトグリーンの明度を上げ若干グレーに寄せる→XC07番 ターコイズグリーンでオーバーコート。最終的に半ツヤクリア-で統一するとパールの反射がしっとりと落ち着き、締まる。
■西暦2292年の覚醒
『オーガン』は西暦2292年の地球が舞台なのだが、まず社会の未来観に驚く。高度なテクノロジーが発達した地球は統一政府によって統治され、平和な時が流れていた。人種・国家、その他さまざまな確執を解消。整然とした都市空間でエアカーが走る。市民はブレスレットでIDキャッシュレスな経済活動を営み、「セカンダー」(学生)から卒業後、「チケット」(就労選択券)を得て適正に合わせた自由な職業選択ができる。2025年現在を生きる目で見るといろいろと考えさせられる。
宇宙から送られたデータを基に解析した設計を万能工作機ヴィルベルヴィントの技術で再成した姿、それがオーガン。イバリューダーの襲来を起点に彼の覚醒がトモルとリンクする時、過去と未来の人類が邂逅するのだ。さあ、君もオーガンの名を呼び2292年の覚醒を体現してみないか?

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”
オーガン
製作・文/只野☆慶
MODEROID オーガン
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7500円、発売中●約17.5cm●プラキット
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ⓒDARTS
只野☆慶(タダノケイ)
各種造形、デザイン、模型製作を生業とする。造形・塗装表現も幅広くウェザリングも得意とするオールラウンダー。