「HG ガンダムジリウス」を細部のシャープ化 & チッピング塗装で解像度高く製作!【機動戦士ガンダムエイト】
2025.10.11
EES-001 ガンダムジリウス【BANDAI SPIRITS 1/144】 ●JUNⅢ 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)
細部形状のシャープ化で解像度アップ
「月刊ガンダムエース」(KADOKAWA刊)創刊24周年記念作品としてスタートしたオルタナティブシリーズ完全新作『機動戦士ガンダムエイト』より、本作の主軸となる「ガンダムジリウス」がHGシリーズでプラキット化。カネコツ氏による特徴的なデザインをシャープに立体化している。JUNⅢによるキットレビュー作例では、細部形状をさらにシャープになるように手を加え、劇中のイメージを参考にチッピング塗装で使用感を演出している。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”
EES-001 ガンダムジリウス
製作・文/JUNⅢ
HG ガンダムジリウス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●2970円、受注終了●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
▲ 「人類の夢を実現する次世代の万能機」というコンセプトを持つ。本体となる軽装態に甲冑のようなアーマーを装備することで武骨なシルエットを形成。固定武装として頭部にバルカン砲、腰部にビームサーベルを装備している
▲ 背面には太陽系外の生命体の死骸を研究して得られた技術を使用した「フェザーエクステンション」を装備。フェザーエクステンションを搭載したバックパックからアームを介して左右に可動式のスラスターが装備されている
▲ 情報密度が高い頭部および胴体は成型段階でもほぼ色分けが再現されている。頭部のトサカが張り出したような形状も本機を印象づけるポイントだ
▲ ブレードアンテナ先端のフラッグを切り落とし、裏面を削り込んでシャープ化。側頭部はバルカン砲の砲口をピンバイスで開口している
▲ トサカの左右にある突起は内側の面を削り込んで厚みを軽減。側頭部後方に伸びたアンテナは内側の肉抜きを瞬間接着パテで埋めつつ、先端が薄くなるように削り込んだ
▲ 首はポリパーツ周囲にプラ板を貼り足して大型化&形状変更。胸部両サイドの突起は半分の厚みになるくらい、襟後部のプレートは先端が薄くなるように削り込んだ。胸部ダクト下や脇腹の蛇腹モールドはスミが流れやすくなるようにタガネで段差を彫り込んでいる
▲ フェイスパーツがはさみ込みになっているので、ヘルメット側の軸受けをC字に加工して後ハメ化。ヘルメットを接着して合わせ目を処理
▲ 各部アーマーを外した軽装態。肩や脚付け根など、フレームがむき出しの形状が可動を考慮したデザインであることが読み取れる
▲ 太モモ後ろとふくらはぎにあるダクトは設定画では黒く塗り潰されているが、スジ彫りを追加してスリットモールドにしている
▲ アンクルアーマーは各部の肉抜きをエポパテで埋め、左右のプレートは先端が薄くなるように削り込んでいる。後方の鉤爪形状は左右に0.3mmプラ板を貼って幅増してからタガネで彫り込んで凹モールドを再現した
▲ 肩アーマー側面のダクトはタガネで段差を彫り込んで形状をくっきりさせている
▲ 前腕アーマーは裏側の肉抜きをエポパテで埋めてフラットに整形。外側のマウント穴はプラペーパーをポンチで切り抜いたものを塗装して底面に貼り付けた
▲ ハンドパーツはプラ板の積層で製作したもので中埋めパーツを用意
▲ スラスターユニットは裏側が開口されているのでプラ板でふさぎ、薄いプラ板でフィン状にディテールアップ。小翼は削り込みで先端をシャープ化した
▲ フェザーエクステンションは各クリアーパーツの先端が薄く見えるように削り込んでいる
ⓒ創通・サンライズ
JUNⅢ(ジュンゾウ)
的確な工作と分かりやすい丁寧な解説で数多くの作例・How to記事を手掛けるベテランモデラー。ポストホビー厚木店の常連。
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