『マクロスΔ』の「VF-171 ナイトメアプラス[辺境宙域仕様]」登場!! 細部と主翼の加工で兵装の着脱が可能なコンパチ仕様に仕上げる!
2025.10.16VF-171 ナイトメアプラス[辺境宙域仕様]【ウェーブ 1/72】●渡辺圭介 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)
主翼を加工して兵装ありなしをコンパチ仕様に
アルト機、一般機、アーマードに続く「VF-171 ナイトメアプラス」第4のアイテムとして、『マクロスΔ』に登場した「辺境宙域仕様」が発売となった。キットは一般機と同じ形状で翼下兵装も付属。成型色と新規デザインのデカールで辺境宙域仕様を再現している。渡辺圭介によるキットレビュー作例では、気になる箇所に手を加えて形状を整え、主翼基部を加工して兵装ありなしを差し替えできるようにしている。
基本的にはすでに発売されているVF-171[一般機]とほぼ同じ構成です。パーツの合わせもよく、作りやすいキットです。
▶コックピット
飛行機モデルといえば、まずはコックピットですが、シートやフィギュアは最後に取り付けられるので合わせだけ見ておきます。オレンジのキャノピーは内部が視認しづらいので、少し明るめに塗装してエッジにドライブラシをかけました。窓枠の段差が気になるので、窓をマスキングしてからペーパーがけで段差をならしています。このとき、胴体側パーツを見ながらバランスを合わせました。
▶胴体
表面がややあっさりなので、全体的にスジ彫りを入れています。入れすぎるとうるさくなりそうなので、物足りないかな、というところで止めておきます。主脚を先に接着したので、胴体下面の露出するパーツ(E6、E7)はダボを削って後ハメ化。インテークパーツもダボをカットすれば後ハメ可能ですが、胴体上下の合わせがよく、接着しないならそのままでも問題ないです。垂直尾翼およびその土台になるパーツはダボがタイトなので、カットして接着しました。エンジンノズルは奥行きを出すため、市販のバーニアパーツを組み込んでいます。後ろに出っ張るぶん、カバーや胴体側の干渉する部分を加工する必要があります。
▶ウイング
主翼は武装ありとなしを交換できるように後ハメ化しました。取り付け部を加工するだけで簡単にできます。
▶塗装
ほぼキット指定の配色ですが、各色の配合を調整しています。
本体=ヘンプBS4800/10B21+ガンダムホワイト
メタリック=焼鉄色+α
Mr.カラーの焼鉄色は少し黒が強いので、赤や茶を混ぜて赤側に振っています。近辺に貼るデカールの色が目立たないようにしながら、見る角度によっては判別できるように調整しています。デカールは出来がいいのでよく馴染みます。全体的に塗装剥げやチッピングを施し、エナメル塗料でスミ入れし、最後にツヤ消しを吹いて完成です。

ウェーブ 1/72スケール プラスチックキット
VF-171 ナイトメアプラス[辺境宙域仕様]
製作・文/渡辺圭介
VF-171 ナイトメアプラス[辺境宙域仕様]
●発売元/ウェーブ●9680円、発売中●1/72、約22cm●プラキット
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渡辺圭介(ワタナベケイスケ)
渋めの仕上げを得意とするベテランモデラー。豊富なテクニックを持ち、キットレビューからスクラッチまで幅広く活躍している。