HOME記事特撮いよいよ明日公開『牙狼<GARO>TAIGA』! 北田祥一郎(冴島大河役)×雨宮慶太(原作・脚本・監督)対談インタビュー!

いよいよ明日公開『牙狼<GARO>TAIGA』! 北田祥一郎(冴島大河役)×雨宮慶太(原作・脚本・監督)対談インタビュー!

2025.10.16

「牙狼<GARO>TAIGA』北田祥一郎(冴島大河役)×雨宮慶太(監督)インタビュー 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)

前ページに戻る

『TAIGA』は初めの一本に最適な作品

──本作に登場する多数の新ホラーも、ファンにとっては嬉しいポイントだと思います。

雨宮 今回は予算と仕上げの関係でCGに依存できず、現場で撮り切れる表現方法を考えた結果、アナログにせざるを得なかったんです。鈴村監督が『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』で特殊メイクのホラーを撮っていたので、スーツじゃなくて特殊メイクでやることになり、『ハガネ』に参加していたAmazing JIROさんに特殊メイクと造形をお願いしました。表情が出る造形とかマスクみたいな人とか、制約がある中で工夫して、いろいろなパターンのホラーを出せたのかなと。

──アナログならではの生の迫力が出ていると感じました。

雨宮 そうですね、アナログでやる楽しさというのはあったかもしれない。予算がないとかCGができないとなると、現場が後ろ向きな雰囲気になることもあるんですが、今回はみんな暗くならず、普通に楽しく撮れましたね。それは画にも出ている気がします。なんだか自主制作映画の撮影現場みたいな雰囲気もありました。

北田 ホラーは映像越しに見るのと、目の前で実物を見るのでは全然違いましたね。光や装飾が加わるとかっこよくて、すごくて、怖くて、いろいろな感情を抱きましたし、「めっちゃお金かかってるんだろうな……」とも思いました(笑)。アクションシーンでは「どこまで本気でやっていいんだろう?」「壊しちゃったらどうしよう?」という不安も感じながらやっていました。

──北田さんが撮影していて手応えを感じたシーンはどこですか?

北田 手応えを感じたところだと、先ほどお話しした瀬戸さんと呼吸を合わせたワンカットのアクションもそうですし、最初のコンテナでの戦いも印象に残っています。まだ撮影が始まったばかりということもあって、脳みそをフル回転させながら身体も全力で使っていて、今振り返ると一番体力を使った撮影だった気がします。出来上がった作品を観たら、グッと作品の世界観に入り込めるシーンになっていて、頑張ってよかったなと感じました。あとは何度も本読みをした、大河と吹奇がベンチに座って話すシーン。ネタバレになるので詳しい内容は言えないんですけど、大河と吹奇にとってめちゃくちゃ大事な場面で、僕にとっても印象的なシーンになりました。

──では、雨宮監督が特に手応えを感じたシーンは?

雨宮 手応えがあっても、ヒットしないときがあるからなぁ(苦笑)。ただ、今回は台本が濁らずにスルっといけて、なおかつ20年前に書いた『牙狼<GARO>』の台本と同じ温度で書けたんですよ。今回の台本は演出的なことはト書きに一切書いていない、映像化しないとグッとくる部分がわかりづらい台本なんですが、波岡さんが出演の決め手は台本が面白かったからだと言ってくれていたんです。なので、普通にきちんと撮れば面白い映画になるだろうなと思ったし、そういう意味では手応えは感じています。

──最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

雨宮 ファンの人は言わなくても観てくれると思うんですが、「牙狼<GARO>」を知っているけど観たことがない人、ちょっとだけ興味がある人にも観てもらいたいです。今までは「最初から観てくれ」とか、「好きなところから観てくれ」と言っていましたが、今回は昔の「牙狼<GARO>」を一本も観ていなくても面白い、ファースト牙狼にベストな映画なので。『TAIGA』を観て「ああ、面白いな」「なんか響いたな」と感じてもらえたら、他にも気に入る「牙狼<GARO>」がいっぱいあるはず。まずは『TAIGA』を劇場で観てほしいですね。

北田 監督もおっしゃっていたように、今『牙狼<GARO>』を応援してくださっているファンの皆さんも、名前だけ知っているという読者の方も観やすい作品になっています。もちろんストーリーも追ってほしいんですけど、アクションシーンにだけ注目して観ても「かっこいい!」「面白い!」と感じてもらえるはずですし、それだけでも大きいスクリーンで観る価値があると思います。ぜひ劇場へ観に来てください!


劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』
10月17日公開

劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』キービジュアル
劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』場面カット1
▲シリーズ1作目『牙狼<GARO>』では主人公の父として登場していた冴島大河が本作の主人公。若き日の大河を北田が熱演している
劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』場面カット2
▲神嶋里花演じる吹奇は聖獣の祠に仕える魔戒導師
劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』場面カット3
▲『牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔』でも釣り人を演じていた肥後克広。今回の釣り人はなんとホラーに豹変!
劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』場面カット4
▲四聖獣の一角で、風の力を操る白虎(演:波岡一喜)。なぜ人の姿に……?
劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』場面カット5
▲瀬戸利樹が演じる蛇道は「蛇毒ホラー」の異名を持ち、喰らった人間の記憶や能力を手にする魔獣ホラーだ

劇場版『牙狼<GARO> TAIGA』新宿バルト9ほかにて10月17日(金)より劇場公開

[キャスト]北田祥一郎神嶋里花波岡一喜ひょうろく肥後克広影山ヒロノブ瀬戸利樹
[スタッフ]原作・脚本・監督:雨宮慶太エグゼクティヴ・プロデューサー:二宮清隆プロデューサー:安養寺紗季ラインプロデューサー:阿久根裕行アクション監督:鈴村正樹音楽プロデューサー:井上俊次音楽:栗山善親、寺田志保撮影:長野泰隆照明:吉角荘介録音:石寺健一美術:遠藤剛スタイリスト:黒田匡彦ヘアメイク:山井優特殊衣装製作:JAP工房特殊造形統制:中田彰輝特殊メイク:Amazing JIROキャスティング:山口正志編集:長坂智樹VFXスーパーバイザー:鹿角剛、中川茂之フィニッシングエディター:岡本義典カラリスト:田中諭音響調整:浅川祥幸サウンドデザイン:加藤博紀スクリプター:栗原節子助監督:松田康洋制作担当:石橋陸特別協力:サンセイアールアンドディ配給:東映ビデオ製作/制作:東北新社

公式サイト:https://garo-project.jp/TAIGA/


\この記事が気に入った方はこちらもチェック!!/

 イベントレポート 

間もなく生誕20周年!恒例「金狼感謝の日」に『牙狼<GARO>』シリーズ最新作のイベント開催!!

『牙狼<GARO>』シリーズ最新作のイベント開催!! 2005年、深夜枠にて放送をスタートし、幅広い層からの支持を集めた特撮ドラマ『牙狼<GARO>』。当時、すでに仮面ライダーや[…]

 ホラーデザイン韮沢靖伝説のコミック 

韮沢靖による伝説のコミック『PHANTOM CORE』がHJWEBで連載スタート!!

 『仮面ライダー電王』のイマジン、『仮面ライダーカブト』のワーム、『牙狼 GARO』のホラー等さまざまな映像作品のキャラクターデザインも手掛けたイラストレーター、韮沢靖。2016[…]

© 2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社

1 2 3
この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年11月号

ご購入はこちら

宇宙船 vol.190

ご購入はこちら

仮面ライダークウガ特写写真集

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー