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古代進の乗機「コスモゼロ α1」を何色ものシルバーを使用したパネルシェーディング塗装で魅せる【宇宙戦艦ヤマト2199】

2025.10.04

零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1【BANDAI SPIRITS 1/72】●NAOKI 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)

ヤマト攻撃隊の先鋒

零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 特撮

シルバーのパネルシェーディング塗装で見どころの多いコスモゼロに

 『宇宙戦艦ヤマト2199』より登場している、国連宇宙海軍 全領域制宙戦闘機、零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ。ヤマトにはα1、2の2機が搭載されており、α1に古代進、α2に山本玲が搭乗している。キットは1/72スケールで2機ともに2013年に発売されており、コスモファルコンも含め複数のバリエーション機がラインナップされた。作例はその中から、古代進の乗機コスモゼロ α1を選択。あまりのキットの出来の素晴らしさに手を加える部分が見つからず、加工はほぼ選択式のパーツを磁石による接続への変更のみ。そのぶん塗装に全力集中、シルバーを何色も使ったパネルシェーディング塗装で、見どころの多い作品に仕上げている。


零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 前
▲国連宇宙海軍/極東方面空間戦闘群/宙技廠が開発した全領域制宙戦闘機。軸流式コスモエンジン(彗星5型2号)を搭載し、大気圏内外の作戦行動が可能。艦上機としての運用を考慮し、機首、主翼、垂直尾翼が折りたたみ構造になっているのが特徴だ
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 後ろ1
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 後ろ2
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 横
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 前 下側
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 空対地ミサイル
▲主翼に懸架される武装は空対地ミサイルを選択。主翼に接着・固定した
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 俯瞰
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 後ろ3
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 後ろ4
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 横2
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 収納状態
▲収納状態はランディングギアも含め、パーツの差し替えで再現。選択式になっている機首左右のアンテナは磁石での接続に変更。主翼は2機分用意し、主翼を丸ごと差し替える仕組みとした
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 キャノピー
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 コックピット周り

▲キャノピーパーツは抜き差しで開閉状態を再現。古代進のパイロットフィギュアやコクピット周りなども丁寧に塗り分けている

零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 エンジンノズル
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 エンジンノズル 展開

▲エンジンノズルは開閉状態をパーツの差し替えで実現できる

零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 上側
零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 下側
▲機体のシルバーは、スーパージュラルミン、クラシックシルバー、スーパーチタン(GSIクレオス)、ダークステンレスシルバー、スターブライトジュラルミン、スターブライトシルバー(ガイアノーツ)、フラットシルバー(NAZCA)の7種類のシルバーを、全体の調子を見ながらパネルラインごとにマスキングして塗り分け、さらにバランスを見ながらスモークグレーでシェーディングを施している

 今回はヤマト特集ということで名作キット、1/72のコスモゼロを製作。お手軽でコンパクトなメカコレもいいのですが、1/72シリーズも作りやすさ、再現度、色分けなど、本当に良キット揃い! ぜひラインナップを増やしてほしいです。
 そんな1/72コスモゼロですが、キットは飛行、着陸、格納、それぞれの形態の選択式になっていますが、ある程度はパーツの差し替えで完成後も再現可能になっています。一部、機首左右のアンテナなどは組み立て時にはさみ込みになっており、無理をすれば完成後も差し替えることはできるのですが、ここは小加工して極小の磁石を仕込んで安全に差し替え可能にしています。それ以外はランディングギアをシャープにディテールアップした以外は表面処理のみ。本当に良く出来ています。
 塗装ですが、シルバー単色の実機でもそう見えて外装板ごとに異なる色調が混ざっていたりします。塗装で情報量を増やすという目的も兼ねて、スーパージュラルミン、クラシックシルバー、スーパーチタン(以上GSIクレオス)、ダークステンレスシルバー、スターブライトジュラルミン、スターブライトシルバー(以上ガイアノーツ)、フラットシルバー(NAZCA)の7種類のシルバーを、全体の調子を見ながらパネルラインごとにマスキングして塗り分けます。
 そのままだとちょっとガチャガチャしすぎるので、再びパネルラインごとにマスキングしながら全体にスモークグレーでシェーディングして全体のトーンを整えます。その後ツヤの調整ですが、そのままだとまだギラギラしすぎるし、ツヤ消しにしてしまうとメリハリがなくなってしまいます。そこで調子を整えるためにエナメル塗料のフラットブラックで全体にウォッシング。拭き取り加減によって全体のツヤを調整しています。
 エンジンノズルは表側をスーパーチタン、裏側をニュートラルホワイト(NAZCA)で基本塗装後、クリアーブルー、クリアーオレンジを吹き、最後にスモークブラックで仕上げています。
 本体赤部分はディープクリムゾン(NAZCA)、黄色部分はエヴァプロトイエロー(ガイアノーツ)で塗装後、シルバー部分同様にマスキングをしながらスモークグレーでシェーディングしています。
 冒頭でも書きましたが、1/72艦載機シリーズ充実させてほしい!!コスモタイガーシリーズやパイソン、そして個人的大本命(?)のツヴァルケなど、立体映えしそうなデザインばかりなので、1/72でぜひ!お待ちしております!!!

零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1 俯瞰

BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット

零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ α1

製作・文/NAOKI


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ⓒ東北新社/著作総監修 西﨑彰司

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