MK44地上型の最新鋭機「ゴールドナイト」をMAX渡辺&横山宏が計4機製作! 作例を使用したフォトストーリーやキャメル初期型のパッケージ&デカールもお見逃しなく!!【Ma.K in SF3D】
2025.10.19重装甲戦闘服 MK44G-6 ゴールドナイト 製作/横山宏
今回はMK44新型地上機ゴールドナイトの特集ということで、最初に作ったオリジナルとパッケージモデル、さらにキットが発売されてから成型色を活かして作った未塗装の3点を持ってきました。
ゴールドナイトは4年前、誰かに頼まれてもいないのにMK44のキットを改造して作った新型バリエーション2体のうちの1体なんです。先にキット化された着陸脚の不安定だった片側2脚なのを3脚にして接地性を高めたり銃やフェイスカバーを何気なく改造したのが宇宙型のゴーストナイトでしたね。その時に作っていた地上型が赤いフェイスの機体で長らく名前がなく、キット化が決まってからスモークディスチャージャーも付けることになりました。
ゴールドナイトという名前を決めてから塗り始め、あえてゴールドで塗る面積は少なくしフェイスなどの白い部分にゴールドの細いラインを筆塗りしています。グリーンとグレーの迷彩にゴールドのラインが入った白いフェイスはインパクトがありデカールもいいバランスで貼れたので、あまりのカッコよさに自分でもびっくりするほどカッコいい塗装に仕上がりました(笑)。デザインした当時、MK44は『SF3D』からどれだけ離れたデザインにしようかと考えながら作ったデザインでした。モダンからゴシックに回帰したコッテリ感が海外で人気が高いのもうなずけます。その最新バリエーションがこんなにカッコいい塗装で完成できたので現時点で最強のMK44になったと自負しています。
今回はMAX先生の金言「すべてのプラモデルはシルバーで成型すればいいのだ~っ」(これ銀言だわ)に激しく共感したのでキットの成型色を活かして未塗装のシルバーの機体を組みました。ちなみに「シルバーのプラはウェルドが出やすい」との意見もありますが、最近のシルバープラは粒子も攪拌性も昔のキットとは比べようがないほど美しいものになっていますのでまずは飛行機、戦車などの既存キットを全部シルバーでショットしてくれると100個ずつ買いますよ!(ほんとは3個かな)
マシーネンのキットの成型色は毎回わしが決めてますが、ここのところハセガワのシルバーがとてもいい色なので、未塗装で成型色のシルバーを見せたいと思ってまったく塗らずに組み上げました。塗装に使うはずだったエネルギーで、余ったパーツをフェイスに付けたり、スモークディスチャージャーにコードを這わせたり外れやすいアーマーに真鍮線を通したりと、やらなくてもいいこともついやってしまいました。イラストレーターのヒサクニヒコさんが「プラモデルを塗らない決心をすると立体パズルのようでとても楽しく作れる」と非塗装宣言をされていてその作例が潔いカッコよさなんですよ。塗るのも楽しいけど、塗らないのもかなり楽しい! 今回のシルバーのようなすごくいい成型色のキットは“今流行の筆もエアブラシもいらんのじゃ!”ってことになりますね。でも落ち着いて見たらこれシルバーナイトだけどね(笑)。
そしてごっついフォルムのMK44にはこれまたマックスファクトリーの1/20ネイキッドエンジェルがよく似合うのよね。座ったポーズの美しいオネエサン(希崎ジェシカ様)を隣に置いて撮影してもらいました。装甲服のモーターショーとコンパニオンのオネエサンみたいで、これはもう最強の組み合わせだわ。

ハセガワ 1/20スケール プラスチックキット
重装甲戦闘服 MK44G-6 ゴールドナイト
製作・文/横山宏
ロボットバトルV(ファイブ)重装甲戦闘服 MK44G-6 ゴールドナイト
●発売元/ハセガワ●6160円、発売中●1/20、約13cm●プラキット
[Ma.K.in SF3D]EXPLANATIONS Vol.138
重装甲戦闘服 MK44G-6 ゴールドナイト
文/KATOOO(レインボウエッグ)
ゴールドナイトはMK44地上型の最新バリエーション機です。2023年3月にプラキット化された宇宙用装甲服のハイエンド機ゴーストナイトのボディシェルや武装を転用した地上型という設定で、2025年2月にハセガワからプラキット化が発表されたことでゴールドナイトが周知されました。
ゴールドナイトのオリジナルモデルはゴーストナイトのオリジナルと同時進行で横山先生がMK44キットを組み合わせて製作。2021年1月に2体揃って完成しました。どちらもMK44の新型バリエーションとして横山先生が自発的に作ったもので、地上用もハセガワでプラキット化が検討され、告知直前の2025年2月に横山先生がゴーストナイトと同じGで始まる“ゴールドナイト”と命名しました。
従来の地上用MK44との大きな相違点は、ゴーストナイトのボディシェルを転用し地上型初のボディ後部が大きく膨らんだフォルムになったこと、ゴーストナイトと同じ砲身カバーが追加された新型スマートガンを標準装備することの2点となります。脚部以外のゴーストナイトとの細かな差異は、フェイス部の追加装甲のオミット、ボディ側面のレーダーバルジ形状、背面上部の追加装甲がない、ボディ側面のモールド部品(F3)の復活が挙げられます。
キット化にあたりスモークorチャフorフレア用ディスチャージャーの基部が追加されましたが、その下のレーダーバルジ形状が違うため、ディスチャージャーを付ける角度も異なり印象が変わります。さらに、ゴーストナイトでスマートガンとボディをつないでいたロッドのパーツは横山先生の提案で取り付けない仕様になりました。宇宙空間では飛散しないよう本体につないでおく必要性がありますが、取れやすいパーツなので地上用ではロッドはないほうが取り回しがよく、合理性のある設定になっています。最新鋭機であるゴールドナイトはゴーストナイトや他の地上型と並べて違いを楽しむのもおもしろいですね。
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