アメリカ空軍「センチュリーシリーズ」より、戦闘機デルタダガー(「三角の短刀」)の貴重な実機写真をお届け!
2025.09.09
アメリカ空軍超音速迎撃機コンベア F-102A デルタダガー【モンモデル 1/72】 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)
デルタダガー実機写真集
\こちらの作例のモデルとなった実機の写真をご紹介!/
▲1960年に行われた横田基地の三軍記念日で撮影された、第16戦闘要撃飛行隊(16FIS)のF-102A。同飛行隊は返還前の那覇基地に展開していた飛行隊で、垂直尾翼には白と黒のチェッカーが描かれていた
▲ 国内には那覇基地(16FISと82FIS)、三沢基地(4FIS)、横田基地(40FIS)、板付基地(現在の福岡空港)(68FIS)にF-102Aが配備されていたが、後に部隊マークは消され、垂直尾翼には太平洋空軍(PACAF)のパッチのみとなった時期もあった
▲F-102Aはもともと要撃戦闘機としてアメリカ国内に配備されていたが、1950年代後半からヨーロッパとアジア方面にも派遣され、ベトナム戦争に本格的に介入すると一部の機体にはダークグリーン、ミディアムグリーン、タンの通称「ベトナム迷彩」が施された
▲1963年頃からキャノピー前方にIR(赤外線)センサー、同時に後方に追突防止灯(ACL)が追加された。写真から分かるように、IRセンサーが追加されたため、十分な前方視界が確保されていないことが分かる
▲キットのモデルとなったF-102Aの主翼はCase Xと呼ばれるタで、56-1317以降の機体は主翼前縁のドループが翼端まで伸びたCase XXとなった。写真はCase XXの機体で、主翼先端形状が異なっている
▲最近のステルス戦闘機は、空対空ミサイルなどがすべて胴体のウェポンベイ内に収納されているが、F-102Aも開発当時からAIM-4ファルコン空対空ミサイルなどがウェポンベイ内に収納された
▲センチュリーシリーズの戦闘機は単座型に加え複座型が生産され、それぞれF-100はF-100F 、F-101はF-101B、F-104はF-104D、F-105はF-105F、F-106はF-106Bの呼称が与えられたが、F-102のみ練習機を意味するTF-102Aとなり、唯一のサイドバイサイド複座型だった
▲ベトナム迷彩が採用されると、飛行隊を判別することが難しくなっていき、1968年頃からアルファベッド2文字のテイルコードが採用された。写真は1969年12月に横田基地で撮影された、82FTSのTF-102A
▲TF-102Aの胴体は、主翼から前部の胴体を再設計してタンデム複座型に変更。同時に胴体幅は24cm拡大され、逆に胴体長は通常の単座型と比べ約1.3m短縮されたため、ユニークなスタイルとなった
写真/高橋泰彦 Photo : Yasuhiko TAKAHASHI
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