HOME記事キャラクターモデルV.F.G.“ワルキューレ”「美雲・ギンヌメール」を特徴的な髪の塗り分けや丁寧な工作でワンランク上の仕上がりに!【マクロスΔ】

V.F.G.“ワルキューレ”「美雲・ギンヌメール」を特徴的な髪の塗り分けや丁寧な工作でワンランク上の仕上がりに!【マクロスΔ】

2025.09.19

マクロスΔ VF-31J ジークフリート 美雲・ギンヌメール【青島文化教材社】●コボパンダ 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)

コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」トビラ画像

年齢不明・経歴不明のミステリアスヴィーナス降臨!!

V.F.G.ロゴマーク

 アオシマ文化教材社のV.F.G.(ヴァリアブルファイターガールズ)にて展開する『マクロスΔ』戦術音楽ユニット“ワルキューレ”より、チームのエースボーカルを担当する「美雲・ギンヌメール」がラインナップ。ついにワルキューレが勢ぞろいとなった。ボディは一部新規造形パーツを採用し、専用カラーのVF-31J ジークフリードがセットになっている。コボパンダによる作例では、特徴的な髪の毛パーツの合わせ目消しやツートーンカラーの塗り分けを行い精度を高めている。

コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」軽装
▲カナメの次に高身長な美雲。ボディパーツはほぼカナメと共通で胸周りのみ専用パーツが用意されている。5人のなかで最大ボリュームとなるヘアスタイルは特徴的な形状とともにイメージ通りに再現。左側頭部のおさげは根元と中間部に可動軸を備えており、ポーズに合わせて位置を調整できる
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」上半身アップ
▲見つめられたものを虜にするミステリアスな表情をタンポ印刷と水転写デカールで再現
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ウインク
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ファイターモード
▲パープルをメインに水色黒白で彩られた美雲カラーのVF-31J。共通オプションの「バルキリーさん」、マルチドローンプレート「MDP-001 シグナス」に加え、美雲のアイコンマークが造形されたフォールドスピーカーが4基、マイクスタンドが付属する
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ガウォークモード
▲フォールドスピーカーは主翼下面2ヵ所のハードポイント、または主翼の可変機構を活かして垂直尾翼の外側に取り付けることが可能
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」髪の毛パーツ製作途中
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」髪の毛パーツ製作途中2
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」髪の毛パーツ製作途中3

▲特徴的な髪の毛パーツは前後貼り合わせになっているので、輪郭に沿って合わせ目が出る。こちらは瞬間接着パテを盛ってから硬化後に整形。大きなパーツなのでモーターツールを使用して作業を効率化。合わせてパーティングラインも処理した

コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」髪の毛パーツと髪留め後ハメ加工
▲髪留めパーツははさみ込みになっているので、後ハメ加工後に塗装して組み込んでいる
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポニーテール髪の毛パーツ製作途中
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポニーテール髪の毛パーツ製作途中2
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポニーテール髪の毛パーツ製作途中3
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポニーテール髪の毛パーツ製作途中4

▲ポニーテールパーツは分割ラインに複雑な凹凸があるので、瞬間接着パテを盛ったあと、デザインナイフである程度凹凸に沿って削り出し、400〜600番のスポンジヤスリで整えた

コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポニーテール髪の毛パーツ製作途中5
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポニーテール髪の毛パーツ製作途中6

▲美雲の髪の毛はキットでも一部塗装済みパーツでツートーンカラーが再現されているので、こちらをガイドにマスキングテープを貼り付け、サブカラー→メインカラーの順に塗装した

コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ガウォークモード背面
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」シグナスパーツ製作途中
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」シグナスパーツ製作途中2
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」シグナスパーツ製作途中3
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」シグナスパーツ製作途中4

▲キットに付属するカラーリングシールをガイドにマスキングテープを貼って細部の塗り分けを再現した

コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」シグナス天面搭乗
▲シグナスは組み替えて飛行/収納状態を再現。天面のジョイントにガールの靴裏を接続してディスプレイベースとしても使用可能だ
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポージング例
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」ポニーテール&フォールドスピーカー
▲バトロイド形態時の干渉を避けるためにポニーテールパーツが付属。根元と中間部に可動軸が設けられており、干渉回避とともにポーズに動きを持たせることができる。フォールドスピーカーはマイクスタンドに取り付けることもできる
コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」バトロイドモード
▲マキナからスタートしたV.F.G.ワルキューレが、美雲のリリースでついにコンプリート。今回は美雲の作例のみの掲載だが、5人勢ぞろいによる月刊ホビージャパン誌上ワクチンライブも近日開催する予定なので、ご期待いただきたい

■戦術音楽ユニット“ワルキューレ”集結!
 アオシマのV.F.G.シリーズより、“ワルキューレ”最後のひとり、美雲・ギンヌメールがキット化ということで、発売を待っていたモデラー様も多いのではないでしょうか? キットは以前、同シリーズのクラン・クランの作例をやらせてもらったので、なんとなく製作の工程を想定していたのですが…。想像以上の進化と大ボリュームのオプションパーツに終始圧倒されました。作例は丁寧に表面処理をしながらほぼ全塗装で、細かい箇所にもこだわって製作してみました。
■製作
 キットは作りやすく、パーツの合いも良いことからストレスフリーで組み上がります。美雲の素体は髪パーツの合わせ目がやや目立つので、瞬間接着パテを盛って硬化後に削っていきました。ポニーテールパーツも同様に瞬間接着パテを盛って合わせ目を消していきますが、こちらは凹凸があるのでパテを盛ったあとにデザインナイフで削り込み、スポンジヤスリで整えています。VF-31Jは可動部のスレによる塗装剥がれやデカール損傷の恐れがありそうな部分をあらかじめピックアップしておき、干渉しそうな部分を600番のヤスリで削っています。同様に差し替えのパーツもあるので接続ピンの調節もしています。仮組みしておくと内部の軸パーツ等の接続穴など、塗装しなくてもよいパーツ(はめ込みがきつくなるので)も見つかるので、後の作業が楽になります。
■塗装
 付属はカラーリングシールと水転写デカールの計4枚が付属していますが、VF-31Jの機体に入る3本の特徴的なライン等はシールでの表現です。精度がよくとても貼りやすいのですが、モデラーなら全塗装で仕上げたいところ。なので、シールをマスキング代わりにして塗装していきます。シールを一度貼り付けて位置決めをします(シールの粘着力を少し落としておくとよいです。僕は自分の手の甲に一度貼っています)。位置決めをした状態で周りをマスキングテープで囲み、最後にシールをはがして塗装します。3本のラインも工程は多いですが、それぞれのラインを切り離して一回ずつ塗装していけばOKです。クリアーパーツは裏からシルバーを吹いてキラリと光るように、キャノピー内部もシルバーで塗り分けて内部をくっきりさせてみました。
■デカール
 大判デカールで少し怖いですが、たっぷりと水を含ませて位置決めしたあと、綿棒等の吸水性が高いもので押し当てて貼り付けていきます。なじまない部分が出てくるので、タミヤのマークフィットを塗布して一枚ずつ丁寧に貼っていきました。小さな気泡がどうしても抜けない場合は、機体色を筆塗りでチョンチョンとリカバリーするとかなり見映えがよくなります。

コボパンダ製作「美雲・ギンヌメール」

青島文化教材社 ノンスケール プラスチックキット“ヴァリアブルファイターガールズ”

マクロスΔ VF-31J ジークフリード 美雲・ギンヌメール

製作・文/コボパンダ

V.F.G. マクロスΔ VF-31J ジークフリード 美雲・ギンヌメール
●発売元/青島文化教材社●13860円、発売中●約15cm(ガール)、約20.5cm(ファイター)●プラキット


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