HOME記事キャラクターモデル「HGアシュセイヴァー」をキットレビュー!豊富なオプションパーツも含め各部を丁寧に工作&塗り分け完成度を高める!!【スーパーロボット大戦OG】

「HGアシュセイヴァー」をキットレビュー!豊富なオプションパーツも含め各部を丁寧に工作&塗り分け完成度を高める!!【スーパーロボット大戦OG】

2025.09.15

アシュセイヴァー【BANDAI SPIRITS】●不破優 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)

不破優製作「アシュセイヴァー」トビラ画像

行け! ソードブレイカー!!

 近年怒涛の立体化攻勢が続いている『スーパーロボット大戦OG』シリーズから、アシュセイヴァーが史上初のプラキット化。製品は最大の特徴である両肩の小型飛行砲台「ソードブレイカー」の砲身展開を完全再現。付属ディスプレイベースにより、全砲台の展開状態を再現することができる。作例は6基のソードブレイカーをはじめ、豊富なオプションパーツも含めて各部を丁寧に塗り分けた。

不破優製作「アシュセイヴァー」
▲アシュセイヴァーは、特殊任務実行部隊「シャドウミラー」で運用されていた強襲用人型機動兵器(アサルトドラグーン)の一機。パイロットの練度が低かったり、機体習熟期間が短くても一定以上の戦闘能力を発揮できる補助システムを複数搭載する。ただし、搭乗者のパイロットの脳波パターンを解析・記録し、機体側からフィードバックをかけることで半強制的に同調させるシステム「ATEOS」の長時間使用はパイロットの脳と神経に負担をかけるため、普段はリミッターが取り付けられている
不破優製作「アシュセイヴァー」背面
不破優製作「アシュセイヴァー」素組み比較
▲素組み(写真左側)と比較。作例は若干腰を伸ばした程度だ
「HG アシュセイヴァー」頭部アップ
不破優製作「アシュセイヴァー」頭部アップ

▲白いアンテナ付け根の張り出した部分は好みでやや小型化。真ん中で前後に切断してから0.8mm削って縮めた。両頬の突起はパーツの厚みが気になったので削り込みで小型化。フェイス部分もアゴを削ってやや小さくしている

不破優製作「アシュセイヴァー」胸部アップ
▲胸部に内蔵する小型誘導弾「ファイア・ダガー」。ハッチパーツを開け、せり出した弾頭部を差し替えることで再現可能
不破優製作「アシュセイヴァー」ハルバート・ランチャー構え
不破優製作「アシュセイヴァー」ハルバート・ランチャー
不破優製作「アシュセイヴァー」ハルバート・ランチャー展開
▲ハルバート・ランチャーは銃身のように見える加速器が上下に展開するうえに、後方の展開部にブルーのクリアーパーツが使われておりケレン味たっぷりの武装だ。作例は加速器内部に76番メタリックブルーを吹いて輝かせた
不破優製作「アシュセイヴァー」武器類
▲武器類は本体と比べるとシンプルなパーツ構成なので、設定どおりに塗り分けるとなるとやや大変(特にガンレイピア)。造形は申し分ない出来なので、丁寧に塗ってやるとさらに引き立つぞ
不破優製作「アシュセイヴァー」ガンレイピア構え
▲ライフル型の中性粒子ビーム発射装置・ガンレイピアも付属。パーツが左右モナカ割なので、接着してから銃身部は合わせ目を削って消し、その他の部分は合わせ目部で彫り込んで段落ちモールド化した
不破優製作「アシュセイヴァー」ポージング例
▲本機の斬撃武器名はレーザーブレード。クリアーブルー成型の付属エフェクトパーツの根元にうっすらと1番ホワイトを吹いてグラデーションを付けている
不破優製作「アシュセイヴァー」レーザーブレード収納
▲レーザーブレードのグリップは前腕部に収納可能。今回のキット化に際して、グリップの収納場所が決まったそうだ
不破優製作「アシュセイヴァー」胴体腰部アップ製作途中
不破優製作「アシュセイヴァー」胴体腰部アップ

▲胴体は好みで、矢印で示した腰の白い部分(パーツC21)の底部にプラ板を貼り1mm延長。この部分を伸ばすと内部ボールジョイントが抜けやすくなるため、ジョイント軸側も1mm伸ばしておくとよいだろう。フロントアーマーは裏側にプラ板を貼ってそれらしいディテールを追加した

不破優製作「アシュセイヴァー」ふくらはぎスラスターアップ
▲ふくらはぎのスラスターはタミヤアクリル塗料 ダークグレイで塗装。水性塗料は台所用洗剤で拭き取れるので、こうした奥まった形状が簡単かつキレイに塗り分けられる
不破優製作「アシュセイヴァー」ハンドパーツ一覧
不破優製作「アシュセイヴァー」ハンドパーツ製作途中

▲ハンドパーツはAUBE Dimension WorksのADハンド8mmサイズに交換。本機は手甲の形状が独特なので、キットパーツを真ん中で切り離し、1mmプラ板で幅増ししてから接着した

不破優製作「アシュセイヴァー」ディスプレイ例
▲6基のソードブレイカーは先端部が開いて銃口が露出する。片側に3mmジョイントがあるので、付属の専用ディスプレイベースですべてを浮かせてディスプレイ可能
不破優製作「アシュセイヴァー」ソードブレイカー肩に固定
▲ソードブレイカーは各部に設けられたダボで本体と自由に固定できる。作例は脱着時にダボの塗膜剥がれが起きないように、あらかじめ塗膜の厚みぶんダボを削り込んで調整した
不破優製作「アシュセイヴァー」ソードブレイカー
▲ソードブレイカー自体の色分けはかなり優秀。黄色い部分もシールが用意されているので、未塗装でも設定と遜色のない色分けになる

 アシュセイヴァーは『スーパーロボット大戦A』(2001)で初登場した機体だったと記憶しています。運動性が高く、ミサイルを無効化するジャマーも相まって敵の攻撃をどんどんいなしてくれるため、序盤から安定した活躍が見込める優秀さ。さらに、主人公のレベル20以上からは最強兵器のソードブレイカーが使用できるのもアツかったです。
 さて、キットはそのソードブレイカーに加えて胸部のファイア・ダガー再現パーツ、斬撃武器のレーザーブレード、射撃武器はハルバート・ランチャーにガンレイピアとふたつも同梱されており、さまざまなアクションシーンに対応しているのがありがたいですね。
 製作にあたっては、キットの出来の良さに甘えてプロポーション修正はできるだけ抑え、胸部、腕部、脚部を中心にスジ彫りを少しだけ追加しています。
■頭部
 白いアンテナの付け根、四角いブロックのところがちょっと大きいかなと思ったので、真ん中で前後に切断してから約0.8mm削って縮めました。アンテナ本体もヤスリがけして先端を尖らせています。また、中央の赤いトサカは裏側に肉抜き穴があるので、プラ板と瞬着で埋めました。
■腕部
 ハンドパーツは、ギュッと握った形状が欲しかったのでAUBE Dimension WorksのADハンドに交換しました。手の甲の形が特徴的なので、編集部に無理を言ってキットをもうひとつ用意してもらい、追加したハンドパーツぶんの手甲パーツをそっちからコンバートしちゃいました(汗)。
■武器類
 各武器は塗り分けが多いのでスジ彫りを深く彫り直しました。ガンレイピアはマスキング塗装箇所が多く、塗り分けがちょっと大変でした。
■仕上げ
 コーションデカールはROBOデカールなどを組み合わせて使用。最後にガイアカラーEx-フラットクリアーを吹いて完成です。
■カラーレシピ
ホワイト=UG01番MSホワイト
ブルー=モデルカステン ModelGraphixブルー1+CR1番 色ノ源シアン少量
レッド=79番シャインレッド
イエロー=58番黄橙色
ツインアイ=GX209番GXレッドゴールド
関節色1=UG15番MSファントムグレー
関節色2=ボトムズカラー ダークブルー
武器類=GX218番グラファイトブラック

不破優製作「アシュセイヴァー」

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”

アシュセイヴァー

製作・文/不破優

HG アシュセイヴァー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン ●4950円、発売中●約16cm●プラキット


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ⓒSRWOG PROJECT

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