HOME記事スケールモデルNASAの「アルテミス ロケット」から、フランスの名車「プジョー」まで、注目のスケールモデル最新情報をお届け!

NASAの「アルテミス ロケット」から、フランスの名車「プジョー」まで、注目のスケールモデル最新情報をお届け!

2025.08.16

Featured new Products! 今月の注目 月刊ホビージャパン2025年9月号(7月25日発売)

対地攻撃用のモニター艦をキット化

スーパーマリーン スピットファイア Mk.IXe

スーパーマリーン スピットファイア Mk.IXe

 零戦やBf109ほどではないにせよ、やはり大戦時に各戦線で活躍したスピットファイアも、数多くのスケールで多くのメーカーがキット化している。もちろんエアフィックスも例外ではなく、1/72から1/24までさまざまなスケールでキット化しており、今回最新のキットとして中期型シリーズの旗手とも言えるMk.IXが完全新キットとして登場する。すでにエデュアルドの傑作キットが存在するのだが、やはり本家のメーカーだけに期待をかけたくなる。メーカーの発表では、設計に際してレーザー3Dスキャンにより外形を完全に再現したとしているのも期待大だ。また複雑な複合Rのエンジンナセル上部は、スライド金型を使用することで実機のラインを表現しているのも特筆できよう。もちろんコクピットや脚収容室内のディテールも申し分ない仕上がりで、さらに全面にリベットが施され、十分エデュアルドに対抗できる内容だ。主翼には20mm機関砲と12.7mm機銃を装備したe翼が選ばれ、オリジナルの翼端に加えて切断翼のパーツも用意されている。デカールはいつものようにカルトグラフ製で、イギリス空軍に加えベルギーとデンマーク空軍のものが用意されている。

スーパーマリーン スピットファイア Mk.IXe

●発売元/エアフィックス、販売元/GSIクレオス●6930円、10月予定●1/48●プラキット

SLS アルテミス ロケット ギフトセット

SLS アルテミス ロケット ギフトセット

 1969年のアポロ11号月面着陸から半今年は世紀近くを経た今年、アルテミス計画の名のもとに月面着陸が計画されている。この計画に参画しているイギリスのメーカーだけに、計画の中核となるスペースローンチシステムSLSのロケットをキット化するのも納得できよう。完成すると全長70cmに達する大きなキットで、着陸船を収めた上段部と、エンジンと燃料を収容する下部に分割されている。残念なことに箱絵に描かれているトラス構造の発射台はセットされていないが、これはそのサイズから考えて価格の上昇を抑えるためだろう。一応発射台の下部パーツが用意されており、立たせた状態で展示することができる。

SLS アルテミス ロケット ギフトセット

●発売元/エアフィックス、販売元/GSIクレオス●12100円、10月予定●1/144●プラキット


MiG-21F-13/アエロ S-106“ボドホディ工場生産”

KPからはMiG-21初期型が登場

 以前からソ連機を積極的にキット化してきたKPだが、外観は優れるものの表面仕上げと組み立ての難から敬遠するモデラーも多かったはずだ。近年の製品ではパネルラインをスジ彫りに改めて、秀逸とは言えないものの、組み立てやすさも向上を見せている。そのKPの最新作として、チェコのエアロ社がボドホディ工場でライセンス生産したMiG-21F-13の国内版S-106をキット化した。機首のショックコーンが細く、垂直尾翼の面積も小さなオリジナルの姿を再現しており、写真は公表されていないが おそらくパネルラインをスジ彫りで再現しているものと思われる。デカールはチェコ空軍所属機4機分がセレクトされ、迷彩と銀塗装、それに上面を赤で塗装したアクロ機の4機分が用意されている。また同じ内容のキットで、デカールをフィンランド、北朝鮮、シリア、ユーゴスラビア各空軍に改めた輸出型も並行販売されている。同梱はないが、エデュアルドが専用のディテールアップパーツと、マスキングシートをリリースしている。

MiG-21F-13/アエロ S-106“ボドホディ工場生産”

MiG-21F-13/アエロ S-106“ボドホディ工場生産”

●発売元/KPモデル、販売元/ビーバーコーポレーション●6160円、発売中●1/72●プラキット

MiG-21F-13“ワルシャワ条約機構加盟国”

MiG-21F-13“ワルシャワ条約機構加盟国”

MiG-21F-13“ワルシャワ条約機構加盟国”

●発売元/KPモデル、販売元/ビーバーコーポレーション●6160円、発売中●1/72●プラキット


プジョー 205 GTI(日本語対訳補足説明書付属)

経営危機を救った名車プジョー205

プジョー 205 GTI(日本語対訳補足説明書付属)

 1983年に発表され1998年まで生産されたハッチバックのコンパクトカー、プジョー205を完全新金型でキット化。プジョーとピニンファリーナが共同で手掛けたスタイリングは世界で人気を集める傑作車となった。また赤字だったプジョーの経営危機を救った車としても知られる。205GTIは1984年にラインナップされたオールアルミ製の1.6リッターエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルで、キットはこの205GTIを再現。フロントに搭載された横置きレイアウトの直列4気筒エンジンを始め、サスペンション、インテリアもパーツ化されている。ステアリングは右ハンドル、左ハンドルいずれかを選択可能。デカールには各国のライセンスプレートやリアウインドウの熱線も収録されている。プラッツが販売する国内流通版には日本語対訳補足説明書付属が付属するのも嬉しいところ。往年のホットハッチの名車を机上で堪能したい。

プジョー 205 GTI(日本語対訳補足説明書付属)

●発売元/エレール、販売元/プラッツ●8360円、8月予定●1/24●プラキット

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