PLAMAXより「VF-1スーパーファイター バルキリー スカル小隊」がラインナップ!着陸灯のクリアーパーツ化やプラ板貼り足しなどでキットをディテールアップしていく!
2025.08.15VF-1A スーパーバルキリー(一条輝機)【マックスファクトリー】 月刊ホビージャパン2025年9月号(7月25日発売)
▶宇宙戦闘用主力機登場!
PLAMAX「マクロス」シリーズに劇場版のA型スーパーファイターバルキリーが加わりました。今回は一条輝機とのオーダーですが、個人的にはキットの作りやすさを活かして量産し、フォッカー機と合わせてスカル小隊をそろえてみたくなりますね!
さて、今回の作例も以前に製作したJ型ファイターバルキリーと同様、航空機模型的なアプローチで攻めてみたいと思います。また、スーパーパーツは本体に比べて表面ディテールがややおとなしい気がしたので、メカモールドを加えて精密度を高めます。
▶1ランク上を目指すには
モデラー目線で塗装作業まで想定して設計されたパーツ分割は、毎度のことながら「ここまで作りやすくできるのか!」と感動を与えてくれます。ただし、パーツ分割が多くなると、組んだ時の一体感が落ちてしまうのがプラキットの宿命。特に流線形主体の航空機メカはこの滑らかさが大事なので、極力各パーツを仮組みし、一体にした状態でペーパーがけすることでヒケやパーツ間の微妙な段差をならしてあげましょう。なお、ペーパーがけで部分的にモールドが消える危険がありますが、その場合は彫り直したり、市販パーツに置き換えるなどして復旧させるといいでしょう。
また、飛行機模型のキモ“キャノピー”は、PLAMAXといえどもリアルに仕上げるにはある程度技術が必要で、もっとも神経を使います。透明部品と黒枠の接着は透明エポキシ接着剤を均一に薄く塗り、極力“浮き”(接着剤が回っていない部分で、屈折率の差で白く目立つ箇所)が出ないように押さえて固定しましょう。もし“浮き”が発生したら、エナメル塗料のクリアーを流し込むことでリカバリーできます。
▶マーキングは2刀流
シリーズ初期はマーキングシールだけでしたが、最近のものはすべてを網羅した水転写デカールも標準セットとなっていて、あらゆるレベルのモデラ―を満足させる内容になっています。高品質なデカールで、これを使えば塗り分けの手間が大幅に削減できてうれしい限り!ベントラルフィンや尾翼の一部を除き、ほぼデカールで仕上げました。スーパーパーツのパーソナルマークなど、シールを貼った上にデカールを重ね貼りして発色を鮮やかする、という裏技も標準で使えてお得!
▶塗装
基本塗装の白と黒はサーフェイサーの混色。スーパーパーツの紺は濃いグレーサフに適当な青を混色したもので、表面処理兼用として使いました。ノズルは焼鉄色の上にシルバーを重ね吹きしています。基本塗装後にタミヤエナメルでスミ入れ&細部塗装。前述のマーキング後に、ツヤと濃さを調節したスーパークリアーグレートーンで軽くグラデーションをかけて完成です。
マックスファクトリー 1/72スケール プラスチックキット“PLAMAX”VF-1A スーパーファイターバルキリー スカル小隊使用
VF-1A スーパーバルキリー
(一条輝機)
製作・文/木村直貴
PLAMAX VF-1A スーパーファイターバルキリー スカル小隊
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5940円、発売中●1/72、約19cm●プラキット
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©1984 BIGWEST
木村直貴(キムラナオキ)
工作&塗装ともにミリタリー要素を取り入れたディテールアップを得意とするエースモデラー。和歌山在住の大正琴師範代。