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ミニ四駆をドレスアップして自分だけオリジナルマシンにしよう! 電飾の付け方を詳しく解説!『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』第5話

2025.08.07

 テレ東系で放送中のドラマ『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』。第5話では学校のプールで部活対抗のミニ四駆レースを開催。高校生が主人公の本作ならではの青春! といった回でした。登場したのはタミヤから発売されている、動物フィギュアがセットされたミニ四駆のシリーズ! タカルカ(演:賀喜遥香)はネコのドライバーが乗ったミニ四駆キャット、セトルカ(演:筒井あやめ)はブタのドライバーが乗ったミニ四駆ピッグ、渉(演:山崎竜太郎)はタカのドライバーが乗ったミニ四駆ホークをそれぞれ選んで製作し、走らせました。
 どうせミニ四駆を作るなら、自分だけの一台にドレスアップしたい! そこで今回はミニ四駆の電飾工作のHow to記事をお届けします。劇中に登場した動物フィギュアのシリーズではありませんが、ドライバー席にはあの動物が……?

※以下記事は「月刊ホビージャパン2017年2月号」に掲載された記事です


HJ MINI 4WD GARAGE
ROAD TO CONCOURS D’ELEGANCE

電飾でミニ四駆をドレスアップする。

 マシンをドレスアップして表現する「コンクールデレガンス(コンデレ)」は、速さを競うレースともまた異なるミニ四駆の魅力の一面として多くのファンに支持されている。先月(月刊ホビージャパン2017年1月号)よりスタートした本誌連載企画「HJミニ四駆ガレージ」では、そうしたユーザーのためにHJ流のミニ四駆ドレスアップ術をピックアップ。この第2回目では引き続き「ライトアップ」をテーマに、電飾モデラー・どろぼうひげによる電飾テクニックをご紹介する。前回の基礎編を経ていよいよ工作編へと突入する今回は、ヘッドライトとテールライトの電飾工作を実際にやってみよう。


STEP.2 ミニ四駆を電飾してみよう(工作編その1)

講師/どろぼうひげ

■イントロダクション

 STEP.1(基礎編)では、LEDの使い方や必要な道具、そしてハンダ付けのコツなど、基本的な部分をご紹介しました。
 今回からは、いよいよ実際の工作に入り、電源の作り方、LEDの取り付け方や遮光の方法などを、順を追って解説していきます!
 説明書通りに作るのではなく自分で工夫しながら製作したマシンは、世界で一台のあなただけのマシンです。
 この連載を参考に、自分の手でオリジナルマシンを作ってみてはいかがでしょうか?

▲作例で使用しているのは「がんばれ!熊本 ミニ四駆 (くまモン版)」。ボディがクリアー素材でスペースにも比較的余裕があるため、電飾に適したキットの一つと言えるだろう

がんばれ!熊本 ミニ四駆 (くまモン版)

●発売元/タミヤ●1296円、発売中●1:32、約15.6cm●特別企画商品

■別電源のススメ

 ミニ四駆には走行するためのモーター用として単三電池2本が搭載されており、1.5V×2本で3Vの電源がすでにあります。でも、この電池を電飾のために使ってしまうと、走行能力が低下してしまいます。
 走行させずに電飾だけを楽しむという方法もありますが、前回説明した通り3Vでは白色LEDの能力を100%引き出すことができず、低い電圧では使えるLEDの数にも制限が出てきてしまいます。
 ここは割り切って、電飾専用の電池ボックスを作ってあげましょう。

■電池ボックスを作ろう

 ミニ四駆のボディのようにスペースが限られ、なるべく走行性能に影響を与えないようにしたい場合、軽量で小さなボタン電池は最適な電源の一つと言えます。
 市販のボタン電池専用のボックスは大きくて高価なので、自分で作ってしまいましょう。いちから作るのは大変なので、今回は100円ショップで見つけたアイテム「インテリアライト」を分解し自作してみました。
 中に入っているのはLR44ボタン電池(1.5V)×3個なので、4.5Vの電池ボックスとして利用できますね。スライドスイッチも電源スイッチとして使います。
 また、一緒に取り外したLEDも点滅したりフワフワと色が変わって面白いので、こちらも次回の工作編その2で組み込んでみたいと思います。

▲ボタン電池ボックスを流用するために使ったインテリアライト
▲裏のネジを外せば簡単に分解できるパーツはハンダ付けされているので、取り外してみよう(※分解・改造は自己責任で行なってください)
▲取り外したLEDとスライドスイッチ、LR44ボタン電池3個が収納できる電池ボックス。ボックスの底の余分な部分はニッパーで切り離している。LEDは次回の工作編その2で使用するのでとっておく

■スイッチを付けよう

 取り外した電池ボックスに、スライドスイッチを取り付けて、電飾のON/OFFスイッチを作ります。
 電線は前回も説明したように一般的に赤がプラス、黒がマイナスです。そこで電池ボックスのプラス側に赤い電線をハンダ付けして、途中にスイッチを取り付けました。
 ここまでできたら、ボディに取り付けてみましょう。ちょうど、ボディ裏側後方にボディを支える柱部分があるので、それを利用して接着してみます。
 スイッチはリアウィンドウ後方の開口部を利用して設置します。接着したら後から開口部にはめるパネルにスイッチ用の穴を開け、外からスライドさせてON/OFFできるようにしました。

▲このスイッチは足が3本あるが、中央と左右どちらかをハンダ付けすればOK。スイッチの間隔が狭いので、ショートさせないように気を付けよう。電線は電池ボックスから10cmほどの長さがあれば充分
▲ボディ裏リアウィンドウ後方あたりの柱部分に、エポキシ接着剤で電池ボックスをガッチリ接着。スイッチは開口部を利用して設置。フタを閉めた時に、ツマミがちょっと飛び出す位置に接着する
▲スイッチ周りの開口部にはめるパネルには、ピンバイスやデザインナイフ、ヤスリ等を使って開口し、スイッチをスライドさせてON/OFFできるように加工

■ヘッドライトを点灯させよう

 では、いよいよヘッドライトを点灯させてみましょう。キットは都合良くヘッドライト部分が別パーツになっています。
 そのままLEDを仕込めば光りますが、他の部分もクリアー部品なので、フロント周辺に光が回ってしまいますね。ここはライト部分のみピカッと発光していた方が断然カッコイイので、遮光のための塗装をします。ヘッドライト部分は、プラ板で壁を作って光を閉じ込める構造にします。プラ板は多少隙間があってもエポキシ接着剤で埋めるので、ピッタリ密着していなくても大丈夫です。

▲LEDを差し込める3mmの穴を開けてから、底の形にプラ板を切り出す。厚さ0.5mmのプラ板なら、加工が楽で強度も充分。アルミテープを貼って、光を反射させればより効果的だ。3mmの白色LEDもこの時点で接着するが、足の長い方(大抵はこちらが+)が上になるように揃えておこう

▲続いてLEDの足を曲げて、ハンダ付けの準備をする。今回はちょうどLEDの足が少し重なる距離になった(※もし届かない場合は次の工程でカットした足をハンダでつないで延長し重なるようにする)。続いて発光するかどうか、上下に3Vのボタン電池をつないで確認する。3Vでは明るさが足りていない感じだが、ヘッドライトだけ簡単に光らせるのが目的なら、これでも充分だろう

■抵抗を取り付けよう

 前回説明したように4.5Vの電源をそのままLEDに使うと電圧が高すぎて壊れてしまうので、抵抗を取り付けます。白色LEDには100Ωの抵抗(茶・黒・茶・金)2本を、3mm程度の間隔でハンダ付け。余分な足を切り、LEDの足の長い方(上)を、繋いだ抵抗の幅にハンダ付けする分3mmほどプラスして切断し、ハンダ付けします。
 あまりハンダごてを当て過ぎると、別のハンダ付けした部分まで溶けて外れてしまいますので、前回説明した通り、予めハンダを盛っておいて、素早く作業するのがコツです。樹脂のパーツにハンダごてが触れると一瞬で溶けてしまいますので、不安な方はマスキングテープでパーツを固定してから作業すると失敗が少ないと思います。

▲抵抗のつなぎ目にプラスの電線を、下の足にはマイナスの電線をハンダ付け。電線は10cmもあれば充分で、後から切断して長さを調整する
▲電池ボックスの電線と、ヘッドライトの電線を赤/黒同士でつないでみる。テスト点灯なのでハンダ付けする必要はない。点灯しなかった場合は、ハンダ付けの不良か、電池ボックスやLEDの足が接触してしまっている可能性がある。すぐに壊れることはないので、落ち着いてチェックしよう

■遮光のための塗装をしよう

 遮光のため、ヘッドライトケースのレンズ以外の部分をブラックで塗装します。レンズ部分はマスキングテープ等でマスキングしておきましょう。

▲マスキングされたレンズ部の形が、塗装が仕上がった際に左右で形が違うとカッコ悪い。ここは型紙を作ってからテープを切り出すときれいに仕上がる。テープをレンズ部に貼り付けたら、ヘッドライトを光らせながら全体を裏側も含めてエアブラシか缶スプレー塗料でブラックを塗装。筆塗りはムラになるので避けた方が無難だ

▲光が漏れてくる部分が無くなるまで重ね塗りし、充分乾燥したらマスキングテープを剥がす
▲ボディにシールを貼る。スイッチの部分はデザインナイフで切り抜いておく
▲ヘッドライトのパーツを取り付けて、ピカー! ヘッドライトが光るだけでも、充分にカッコイイ

■テールライトも光らせよう

 さらに欲張って、テールライトも点灯させてみましょう! テールライトはヘッドライトのようにパーツ分けされていないので、工作がちょっと面倒です。 今回は赤いLEDの大きさに合わせて、プラ板でテールライトケースを作ってみました。

▲プラ板を箱組みする場合は少し大きめに接着し、後から削り合わせるときれいにできる。光らせる面の大きさをそろえることと、隙間ができないように組むのがコツ。LEDは横から差し込んで、正面だけ光が強くならないように工夫した。さらに底にアルミテープを貼ると効果的だが、アルミテープが浮いてLEDの足に接触するとショートするので、貼り付ける際には注意しよう
▲テールライトケースをボディに合わせ、LEDの足をボディ後面と並行になるように曲げる。ここではLEDの足は長い方がボディ下側になるよう、左右でそろえておく
▲赤色LEDには150Ωの抵抗(茶・緑・茶・金)を使用。足の長い方は抵抗の幅分カットして、中央に赤い方の電線をハンダ付けし、黒い電線は下側の足をつないだ部分でハンダ付け。レンズ面はテープでマスキングしておこう
▲電池ボックスの配線につないで発光テスト。ここで発光しなかったら、ハンダ付け不良かどこかがショートしているので、落ち着いてチェックしよう
▲光らせた状態でブラックを塗装し、光漏れがなくなるまで塗装を重ねる。充分に乾燥したらマスキングを剥がす
▲完成したテールライトユニットをテープで好みの位置へ固定してから、エポキシ接着剤で接着する。発光面に接着剤が付くと光った時に悪目立ちするので気を付けよう

■赤く光るテールライトが完成!

 さて、これでテールライトも発光させることができました。電線は、最後に長さを調節してハンダ付けします。
 この時点ではまだ仮配線のままにしておいてください。ちなみにレンズ面をマスキングする際、実際の車などを参考に形状を丸やスリットなどにアレンジしても面白そうですね。

※タミヤ公認競技会のレギュレーションでは、はんだを使った改造は禁止されています。このマシン改造の場合、公認競技会のレースには参加できません。


『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』はテレ東系で毎週木曜深夜24:30~放送中!

 『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』は毎週木曜テレ東系にて放送中です。次回は嵐の中、プラモ部にやって来る生徒たちと子猫……と思ったらピカチュウ? いったいどんな話になるのか、その目で確かめてください!

木ドラ24『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』

[放送]テレ東系で毎週木曜深夜24:30~25:00、BSテレ東で毎週曜水曜24:00~24:30
[配信]各話放送終了後から映像配信サービス「Lemino」にて第一話から最新話まで独占見放題配信、広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東HP・TVer・Lemino)にて見逃し配信
[キャスト]賀喜遥香(乃木坂46)●筒井あやめ(乃木坂46)●山崎竜太郎●小林桃子●尾本侑樹奈(LINKL PLANET)●岡田義徳 ほか
[スタッフ]脚本:畑中翔太、首藤凜●監督:首藤凜、林隆行、井口昇、井樫彩、福田芽衣●プロデューサー:漆間宏⼀、涌⽥秀幸、岩上貴則

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/ryousangataruka/


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