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ジェネラルフォートレス

　はい、こんにちは寝太郎23です。今回はSDWHより3体同時に作っちゃいました。当初はジェネラルフォートレス合体形態のみで作ろうと考えていたのですが、キットの合体は余剰パーツなし！　何ひとつ余ることなく3体のSDから1体のリアル体型のMSへとなります。そんな素晴らしい設計を見てしまうとどちらの形態も見たくなっちゃうのがモデラーの性。きっちりと3体作っていきます。
　SDWHの細かな塗装のコツとして、最初に全モールドをタガネを使用して彫り直すことが効果的です。これにより後工程のマスキングテープを貼る／ナイフでカットするのがやりやすくなるだけでなく、塗料の吹込みによる失敗も減り、またレタッチも楽になります。黒や金のパーツなどはあらかじめサーフェイサーを吹いておくと格段に見やすくなって彫り直しの効率がアップします。
　クアンタの脚の内側には大きな肉抜き穴があるので、左右のパーツをエッチングソーでセンターからカットして貼り合わせニコイチで製作。対してアストレアにも肉抜き穴はありますが形状が簡単なためパテで埋めます。靴の裏はクアンタはパテ、アストレアはプラ板で塞ぐなど、形状を見ながら適切な素材を選択しています。
　考え方としては「どの技法が楽だろう？」です。アストレアの場合は同形状の靴が4つあり、パテを使用した場合4回同じ削り作業が発生するのに対して、プラ板の場合は1回、足裏用のフタを作ればコピーして4つ作ることができます。
　ハンドパーツはモデラー仲間のSUMISUさんのワンオフです。瞳シールはPhotoshopで作成しています。
　塗装は筆を一切使わずすべてエアブラシを使用して塗っていきます。過去に担当したSD作例では塗装の工程で1体100時間を超えるほどでしたので、単純計算で3体で300時間かかってしまいます。そこで今回は目標を20%カットの240時間の塗装時間で完成を目指します。単純に塗る箇所を減らす、もしくはノーマスキングで筆塗り箇所を増やせば作業時間は減らせますが、クオリティが低下してしまいます。極力、塗り分けの簡略化は避け、塗装順、塗装方法で時短をしていきます。SD作例のセオリーとして色を無視してとにかく奥にあるパーツから塗ってはマスキングを繰り返し段々と手前側の色を塗っていくのですが、一部、奥にある箇所を後に塗る方法にしています。この方法ですと設定の再現度は若干下がりますが複雑な形状でのマスキングをせず、直線的なマスキングで行うことができるようになります。またラッカー塗料で塗装後、エナメル塗料をエアブラシで塗り、綿棒等でふき取って塗り分けるのも時短につながりますよ。
　ぜひみなさんもSDガンダムの塗り分けを楽しんでみてくださいね。それでは次回を待て！

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