HOME記事キャラクターモデル「テッカマンブレード」がアニメのデザイン画そのままにMODEROID化! キットの素性を活かし極力シンプルに製作する【宇宙の騎士テッカマンブレード】

「テッカマンブレード」がアニメのデザイン画そのままにMODEROID化! キットの素性を活かし極力シンプルに製作する【宇宙の騎士テッカマンブレード】

2025.07.22

MODEROID テッカマンブレード【グッドスマイルカンパニー】●不破優 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)

MODEROID テッカマンブレード

MODEROIDテッカマンブレードは
ストレート仕上げでも満点のかっこよさ!

 言わずと知れた不朽の名作『宇宙の騎士テッカマンブレード』(1992)の主役、テッカマンブレードがMODEROIDブランドでプラキット化。人気ゆえに立体化の機会が多いモチーフだが、本製品はアニメのデザイン画に忠実に造形されており、その異常な完成度は往年のファンも喜べるものとなっている。作例は後ハメ加工やモールドの彫り直しは行ってはいるものの、キットコンセプトを尊重して極力シンプルに製作。グッドスマイルカンパニー渾身の「宇宙の騎士」の魅力、ぜひその眼で確認してほしい。

MODEROID テッカマンブレード 前面
MODEROID テッカマンブレード 背面
▲謎の青年・Dボウイが「テックセット」することで変貌した姿。キットは本作のメカデザイナー・佐山善則氏によって描かれたデザイン画に忠実に立体化されており、ツルンとした曲面と鋭利なエッジとが同居するシルエットの魅力を十二分に堪能できる。過去立体物のなかでもここまでデザイン画を尊重しているアイテムは類を見ない
テッカマンブレード 製作途中の状態1
テッカマンブレード 製作途中の状態2

▲製作途中の状態。スタイルには一切手を入れていない。白、赤、黄のカラーリングはパーツ分割により完璧に再現されている

バイザー無し
バイザー(透明)
バイザー(緑)

▲肩正面の逆三角形状のディテールは差し替えにより好みで有無を選択することができる。また、芸コマなのがツインアイ部分。バイザー無しのタイプと、バイザータイプ2種(透明、緑色)の3種類から選択して組み立てられる。各話によって描かれ方に揺らぎがある部分なので、そこもしっかりと再現できるのが嬉しすぎる!

MODEROIDテッカマンブレード武装類
▲キットにはテックランサー、テックシールドが付属。シールドの左の黒いパーツは、シールドを腕部に固定するためのパーツ
テッカマンブレード ポージング2
▲テックシールドを構えて。各部の緑色の部分はすべてクリアーパーツが使用されている
テッカマンブレード ポージング1
▲テックランサーは刃の峰の部分に若干の合わせ目が出るので、瞬着パテで接着して埋めつつ、削り込みで先端をさらに尖らせた
テッカマンブレード ポージング4
▲テックランサーは柄の部分を交換することで連結・分離状態をそれぞれ再現可能。別売のTHEシンプルスタンドを使って華麗なアクションシーンを再現しよう!
テッカマンブレード 背中
テッカマンブレード ポージング3

▲脇腹のフィン突起部分が開閉。高機動形態として体当たりを行う「クラッシュイントルード」の姿勢を取れる

ボルテッカァァァッ!!

テッカマンブレード ポージング5
▲必殺の反物質砲・ボルテッカも差し替え無しで展開。内部のクリアーパーツはより光を拾って反射するように、内側を銀で塗るとよいだろう
テッカマンブレード ディテールアップ1
テッカマンブレード ディテールアップ2

▲前腕の合わせ目は、画像のように黄色いパーツの出っ張りを左右削り落とすことで前腕の白い部分を接着できるように後ハメ化した

テッカマンブレード ディテールアップ3
▲手首関節にウェーブ U・バーニアを加工したリングをはめることで、ハンドパーツの軸を目立たなくさせることができる
テッカマンブレード ディテールアップ4
▲肩アーマー内側の丸いディテールは、いったんくりぬいてから市販パーツを埋め込んでディテールの精度を上げた
テッカマンブレード ディテールアップ5
▲各所にある丸い穴は1.6mmスピンブレードでより深めに彫り直した

■はじめに
 MODEROIDテッカマンブレード、決定版とも言える出来ではないでしょうか。プロポーションは劇中イメージそのもの。シンプルながらきっちりとしたエッジ、胸部のボリューム、美しい手足など見るべき部分がてんこ盛りです。ボルテッカも完全再現されています。今回は思い入れのある作品でもありますので丁寧に製作していきます。
■頭部
 左右の角はやや厚みがあるので、ナイフやスクレーパーでカンナがけして薄くしています。目の部分はバイザーあり/なしとバイザーの色違いで3種類用意されています。「そういえばバイザーがあったりなかったりしたなぁ」と、しみじみ放送当時を思い出しながら組み立てておりました。
■腕部
 前腕は真ん中に合わせ目があるので後ハメ加工。ヒジ関節部分をC字カットすれば簡単にできますが、多少当たる部分があるので前腕の内側のクリアランス調整(削り込み)が必要です。
 ヒジ関節は縦に走る合わせ目がありますが、これは接着して消すのが難しいので、BMCダンモを使用して段落ちモールド化を施しました。
■脚部
 前腕同様にスネも合わせ目があるので、接着してヒザ関節をC字にカットして後ハメ加工を施します。こちらはスネの内側の擦り合わせは必要なくすんなり入ります。股関節とヒザはヒジ同様にBMCダンモで段落ちモールドを施します。
■塗装
ホワイト=ガンダムカラー MSホワイト
レッド=68番モンザレッド+色ノ源マゼンタ 少量
オレンジ=バーチャロンカラー ビビッドオレンジ
関節色=71番ミッドナイトブルー+ 少量+色ノ源マゼンタ 少量
クリアー部分=ガイアカラー 蛍光ブルーグリーン
 スミ入れはタミヤアクリルカラー ニュートラルグレイで行い、台所用洗剤ではみ出した部分を拭き取り。関節がABS製でエナメル塗料だとパーツを侵食して割ってしまうリスクがあるため、パーツを侵しにくいアクリルカラーを使用しました。

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“ MODEROID”

テッカマンブレード

製作・文/不破優

MODEROID テッカマンブレード
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7500円、発売中●約17.5cm●プラキット


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