世代を超えて愛される定番ゾイド「モルガ」がタカラトミーの「リアライズモデル」に登場! ウェザリング&ディテールアップで砂漠戦仕様をイメージした作例でキットレビュー!!【ZOIDS】
2025.07.22ウェザリング&ディテールアップで1/100モルガを作り込む
「リアライズモデル」から、世代を超えて愛される定番ゾイドの「モルガ」もラインナップ。こちらもキットは1999年発売の上部装甲がガンメタルになったTVアニメ期製品をモチーフにしたガイロスカラーである。作例では本製品と1999年発売当時の箱絵をイメージし、砂漠地帯を駆けるモルガとしてウェザリングを追加。シルエットはキットそのままに、細部のスジ彫りやディテールアップパーツの追加で、手のひらに収まるサイズながら見どころが詰まったものとなった。
■はじめに
初めましてカツラギと申します。普段はAFVを中心に、キャラクター、ガールズプラモまで製作しています。今回初作例としてタカラトミーのリアライズモデル「モルガ」を担当しました。モルガといえば、子供のころに親に買ってもらったゼンマイ駆動のモルガを思い出します。
■組み立て
まずは素組みから。キットは装甲裏までディテールが徹底されています。首関節を引き出して胴体部を大きく動かせて、タイヤを上下前後に可動もできたりと遊び要素も満点。作例では特に大きな工作はせず細かなディテールアップを行い、塗装とAFVをイメージしたウェザリングを施してさらにリアリティを出していきます。
■工作
まず全体の合わせ目消しから。胴体にある装甲のパイプ部分は、スジ彫りし直して別パーツ感を強調しています。また全体的にリベットのディテールを除去し、M.S.Gのリベットに置き換え、尻尾のバルカン部分も同様に除去して別パーツで新造。タイヤ部分の肉抜き穴はエポパテで埋め、頭部バルカンの砲口をピンバイスで彫り直しました。
■塗装
すべて水性ホビーカラーを使用。ホワイトサフ後にマホガニーやブラックで下地を作ります。カラーレシピは以下のとおり。
タイヤ=タイヤブラック
タイヤ、尾レッド=MSシャアレッド
頭部、胴体グレー=ガルグレー
装甲ガンメタル=黒鉄色+シルバー+色ノ源マゼンタ少量
シルバー=ガルグレー+シルバー少量
ウェザリングについては、八雲カラーセット、ウェザリングペースト、ガンダムマーカー、タミヤウェザリングマスターなども使用。タイヤ裏を中心に足元には砂汚れを施しています。また機械生命体であることを考慮し、体液をイメージした油のシミをスパッタリングの要領でつけています。
■終わりに
ゴールデンウィークに東京へ旅行した際、ゾイドの作品を拝見する機会がありました。さまざまな方が作られた作品やディオラマから、ゾイド特有の、機械の「生命体」としてのキャラクター性を強く感じられました。今後キャノリーモルガといったバリエーション機も発売されるということで、たくさん作って並べてみるのもおもしろそうです。
タカラトミー 1/100スケール プラスチックキット“リアライズモデル”
RMZ-005 モルガ ガイロスカラー
製作・文/カツラギ
リアライズモデル RMZ-005 モルガ ガイロスカラー
●発売元/タカラトミー●2750円、発売中●1/100、約13cm●プラキット
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