HOME記事スケールモデルセトルカの“推し”「モンキー」の実車解説!さらにアオシマ「エイプ 50」作例記事もご紹介『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』第2話

セトルカの“推し”「モンキー」の実車解説!さらにアオシマ「エイプ 50」作例記事もご紹介『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』第2話

2025.07.17

 テレ東系で放送中のドラマ『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』。第2話は筒井あやめ演じる瀬戸流歌(通称セトルカ)が夢中になった「推し」のスケールモデルを製作し、プラモデルの魅力にも気づいていく物語でした。
 セトルカの推しとして登場したのはホンダのバイク「モンキー50」! その愛らしい姿を青島文化教材社のキットで組み上げ、筆塗り塗装にも挑戦しました。
 ホンダの「モンキー」とはどのようなバイクなのか? 今回は過去の月刊ホビージャパンに掲載された、モンキー50の流れを受け継ぐバイク「モンキー125」の実車の写真とともにご紹介。さらにとっておきのアオシマのミニバイク模型の作例もお届けします!


What’s MONKEY 125

▲パールネビュラレッド、バナナイエロー、パールグリッターリングブルーの3色展開で2018年に発売されたモンキー125。2024年にはカラーリングを変更し、ミレニアムレッド2、パールカデットグレー、シーンシルバーメタリックの3色が販売されている

 モンキー125は2018年7月にホンダからリリースされたレジャーバイク。かわいらしいサイズ感とカスタマイズ性で多くのライダーを今なお魅了し続けている往年の50ccバイク「モンキー」の魅力―「シンプル」「コンパクト」「愛らしさ」を踏襲しながら、排気量は倍以上の125ccにスケールアップ。個性的なフォルムと快適な走りを両立したミニバイクです。

▲身長176cmの編集スタッフとの比較
▲跨ったときのバランス感も唯一無二
▲丸いフォルムが可愛らしいメーター。デジタルでかつ表示も大きく、視認性は抜群

ディテールコレクション


 続いて今回は、劇中に登場したモンキーのキットと同じくアオシマから出ているミニバイクキット「ホンダ エイプ 50」の作例もお見せします!

※以下記事は「超バイク模型製作の教科書」に掲載された記事です

かつての相棒。本格派なファッションバイク!

ホンダ エイプ 50

 2001年ごろ、渋谷、原宿、表参道といった若者が集まる街では必ずといっていいほど見かけたホンダ エイプ。このころはスカチューン(カバー類を外してスカスカな感じにすることで「横須賀」は関係ない)が流行っていたことや、自動車免許で乗れる本格的なスタイルのバイクだったというのも大きかったのだろう。
 そんなエイプのキットはアオシマからリリースされている。安価でパーツ数も少なく接着剤不要のスナップフィットなので、手軽にバイク模型を体験するのにはオススメのキットだ。本作例は吉村晃範が製作。お手軽キットのポテンシャルを最大限に引き出した本格的な仕上げを目指している。(初出/月刊ホビージャパン2019年11月号)


Honda Ape 50

ホンダ エイプ 50 前面
ホンダ エイプ 50 表面処理後、各パーツ仮組み状態1
ホンダ エイプ 50 表面処理後、各パーツ仮組み状態2

▲表面処理後、各パーツ仮組み状態。金色部分は真鍮線による補強、自作を施した部分です

ホンダ エイプ 50 背面
ホンダ エイプ 50 塗装後 横1
ホンダ エイプ 50 塗装後 横2

▲塗装終了後、ボディカウル以外を組み上げた状態。シート下、リヤサスペンション付近にて分かる範囲でケーブルを追加しました


FRONT

ホンダ エイプ 50 FRONT

REAR

ホンダ エイプ 50 REAR

SIDE

ホンダ エイプ 50 SIDE
ホンダ エイプ 50
製作過程1

▲スイングアーム内側の肉抜きにポリパテを充填してツライチに。チェーンガードの根元には破損防止として裏からプラ板にて補強

製作過程2
製作過程3

▲リヤブレーキはスイングアーム上のラインを0.5mm真鍮線に置き換えました。ペダルに繋がるライン部分も真鍮線、アルミパイプ、キット付属のビニールパイプにて自作。エンジン回りにもパイプを追加してディテールアップしています

製作過程1
製作過程4

▲スロットルワイヤーの基部を真鍮線とアルミパイプにて製作。サイドミラーは破損防止のため0.8mm真鍮線にて作り直しました

製作過程5
▲フロントフォーク左側のケーブルガード、キットでは省略されていたためプラ板と真鍮線を曲げて自作しています
製作過程6
▲各パーツ塗装の様子。フロントフォークは一体型なので全てマスキングして塗り分けています
製作過程7
製作過程8
製作過程9

▲排気管内側の肉抜きはランナーや不要になったプラ材等を先に詰め込み、隙間にポリパテを充填してから表面処理をします。外側のパーツ17番は基部のみを残してカット、0.5mm真鍮線をUの字に曲げて自作。スタンドはプラ板、ボルトパーツ、0.9mmスプリングにてディテールアップ

 今回は2001年登場のホンダ・エイプです。実車は2008年にて生産が終了しておりますが模型ではまだまだ楽しめます。
■エイプ本体
 キットはスナップフィット仕様ですが、合わせ目を消してしっかり組むために接着を行っています。まずはヘッドライトの合わせ目を消し、上部に3色ランプを追加。エンジンは42番上部のボルトモールドを市販パーツに置き換えました。その他、フレーム等キットでは再現されていない箇所にボルトを追加しています。スイングアームはネジ止め式ではなく、フレームにて挟み込み固定のため、追加工作等を行う場合は先に済ませておくとよいでしょう。チェーンガードは作業の際、邪魔になりましたので一旦切り離して加工後に再接着。41、46番の合わせ目は組立てや塗装の手順を考えると先に消すのは困難と判断。塗装後に0.2mmプラペーパーを上から貼り付けて隠す方法を取りました。
 グリップにはスロットルと電装系ケーブルを追加しています。エンジン、スイングアームをフレームに組み込む際、ダボ穴が合わないと感じたら少し穴を広げるだけでも組み立てが楽になります。様子を見ながら合わせてみてください。
 テールランプとウインカーはレッドとオレンジのクリアーパーツ付属で塗装不要。パイピングにはキット付属の物とタミヤ0.8mm別売ケーブルを使用し、実車写真を参考に使い分けてみました。
 追加工作やディテールアップは資料を追いかけ始めると終わらなくなりますので、初めての方は分かりやすい所からトライしてみてはいかがでしょうか?
 カウルのHRCロゴは別キットの余りデカールを使用。カラーリングはあまり深く考えずお好きな色にて塗装してみて下さい、ぜひおおらかに楽しんで頂きたいです。
■塗装
ボディ=バッファローメタリックブルー
エンジン=メタリックグレイ
シート、ホイール=フラットブラック
フレーム、マフラー=セミグロスブラック、スーパーイアン
銀部分、スイングアーム=EX・シルバー
フロントフォーク=下地 EX・シルバー、クリアーオレンジ60% + クリアーイエロー40%
 デカール貼付け後、フィニッシャーズのオートクリアーにてクリアーコート。乾燥後ハセガワのセラミックコンパウンドとコーティングポリマーにて磨きました。

ホンダ エイプ 50

●発売元/青島文化教材社●1980円、発売中●1/12、約14.2cm●プラキット


こちらの作例が掲載された超バイク模型製作の教科書が発売中!

購入はこちら

 バイク模型の魅力を存分に味わえる一冊です! 工作の過程も徹底解説されていますので、製作の参考にも!



『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』はテレ東系で毎週木曜深夜24:30~放送中!

 『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』は毎週木曜テレ東系にて放送中。プラモ部に入部したルカルカですが、早くも廃部の危機!? 次はどんなキットが登場するのでしょうか!

木ドラ24『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』

[放送]テレ東系で毎週木曜深夜24:30~25:00、BSテレ東で毎週曜水曜24:00~24:30
[配信]各話放送終了後から映像配信サービス「Lemino」にて第一話から最新話まで独占見放題配信、広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東HP・TVer・Lemino)にて見逃し配信
[キャスト]賀喜遥香(乃木坂46)●筒井あやめ(乃木坂46)●山崎竜太郎●小林桃子●尾本侑樹奈(LINKL PLANET)●岡田義徳 ほか
[スタッフ]脚本:畑中翔太、首藤凜●監督:首藤凜、林隆行、井口昇、井樫彩、福田芽衣●プロデューサー:漆間宏⼀、涌⽥秀幸、岩上貴則

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/ryousangataruka/


▼ 関連記事はこちら

Ⓒ「量産型ルカ」製作委員会

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年8月号

ご購入はこちら

kota scale model / archive book

ご購入はこちら

バイク模型製作指南書 ~ゼロから教えるバイク模型の作り方~

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー