強敵・御羅院の魔神「雷神丸」をキットレビュー! あえてクリアーパーツを塗装し、全身のシャープ化にこだわった姿をご覧あれ!【魔神創造伝ワタル】
2025.07.13雷神丸【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)


クリアーパーツもシャープに加工!
『魔神創造伝ワタル』より、強敵・御羅院(おんらいん)が乗り込む魔神「雷神丸」の作例をご紹介。キットは背部や武器などにクリアーパーツがふんだんに使われているが、今回はあえてそれらの部分を塗装してフィニッシュ。そのぶん全身のエッジを妥協なく尖らせた、超シャープな出来映えの雷神丸をご覧いただきたい。
風神丸はこちらから!
またまたどうも、ドーパミンです! 雷神丸のキットはいつもながらの『ワタル』クオリティでとても作りやすく、お子さんの入門にもオススメなキットだと感じました。そのぶん、安全対策で各パーツの先端部が丸まっているので、せっかくならばとそのすべてをシャープ化する方針で製作しました。
■製作
頭部の角はかなり丸まっており設定画とは印象が違うので、先端をジグザグにカット(強度確保のため断面積を増やしています)し、プラ板を接着、ヤスリをかけ形を整えシャープな印象になるよう変更。胸部や肩の黒いパーツの端もカットしてからプラ板を貼り付け、削り込みで尖らせています。キットパーツのまま削って先端を尖らせようとすると全体をかなり削り込まねばならず、結果的に長さを縮めてしまうため、あらかじめ先端部を延長させておくとうまくいきやすいです。
雷神の鼓の裏側はアニメだと+と-のディテールが入っていますが、キットは肉抜きです。ここは0.3mmプラ板を2枚使います。1枚は円形に切り出したあとに中央部を+と-のマークに切り抜き、もう1枚はそのまま円形に切り出し、その2枚を重ねて鼓の裏に接着しました。
キットはクリアーパーツがすごくカッコイイのですが、今回はクリアーパーツ部分にもプラ板やパテなどを使ってしまっているので、メタリック系で塗装しました。水色の部分は一度シルバーに塗装、その後パール系の青を塗装しその上から色味を見ながらクリアーブルーで覆っています。黄色は発色しづらくサフの上に直で吹き付けると思った色になりにくいため、今回はダークイエローを塗装し、その上から本番の黄色を塗装しています。ちなみに黄色部分のスミ入れは黒ではなく濃いめの茶色で行うと、スミの色が悪目立ちしないのでオススメです。
■カラーレシピ
黄=ガイアカラー ダークイエロー1→ガイアカラー 橙黄色 90%+19番 サンディブラウン10%
紺=ガイアカラー ミッドナイトブルー 70%+ガイアカラー パープルヴァイオレット 30%
ガンメタ=ガイアカラー スターブライトアイアン+ガイアカラー クリアーブラック少量
赤=ガイアカラー プライマリーメタリックレッド
白=NAZCAカラー スチールホワイト
水色=ガイアカラー スターブライトシルバー→ガイアカラー ターコイズブルーイエロー→ガイアカラー クリアーブルー
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット
雷神丸
製作・文/ドーパミン
雷神丸
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●1925円、発売中●約12cm●プラキット
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ドーパミン
多趣味でさまざまなジャンルに体当たりで挑む、新進気鋭のモデラー。