PG全塗装経験を持つ“プラモ愛溢れる”俳優・岡田義徳、『量産型ルカ』に“プラモデル部顧問”として挑む──その意気込みと見どころを独占インタビュー!【量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-】
2025.07.19
『逆シャア』直撃世代
“プラモ愛”が役からにじみ出る
現在放送中の 木ドラ24『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』。本作でプラモデル部の顧問“よもさん”こと蓬田篤宏を演じるのが、俳優・岡田義徳さん。話を伺ったところ、PG ガンダムMk-Ⅱティターンズカラーを全塗装した経験を持ち、幼少期には旧1/100 νガンダムのパッケージを模写していたという模型歴は、想像以上に本格的でした。
本インタビューでは、撮影を通じて触れた最新キットへの驚きや、家族と一緒に組み立てた最新プラモの話まで、飾らない模型愛を語ってくれました。俳優として、そしてかつての少年として――このドラマだからこそ伝えられることを伺いました。
取材・文/ホビージャパン編集部
ヘアメイク/SHUTARO(Vitamins)
撮影/葛貴紀(スマイル)

岡田義徳(おかだ よしのり)
1977年生まれ。ドラマ『THE3名様』『木更津キャッツアイ』や、舞台・映画などで幅広く活躍する実力派俳優。『量産型ルカ』ではプラモデル部顧問“よもさん”こと蓬田篤宏役を演じる。

幼少期の思い出が役に説得力を持たせる
――今回の『量産型ルカ』では、美術教師でありプラモデル部の顧問という役柄を演じられていますが、もともとプラモデルにはご縁があったのでしょうか?
岡田義徳:はい、子どものころから好きだったので、プラモデルが題材になったドラマに出演させてもらえるのは嬉しかったですね。最近は少し離れていたんですけど、ドラマのセットにもいっぱいプラモが置いてあってすごく楽しい現場でした。
――ちなみに初めて作ったプラモデルをお聞きしても?
岡田:小学校3年生くらいのころですね。当時は再放送で『機動戦士ガンダム』を観ていて、それをきっかけに父に買ってもらったプラモデルを作ってもらっていた気がします。
――お父様が作ってくれたんですね。
岡田:そうですね。でも思い返すと「これが作りたい!」って言い出してたのはたぶん僕だったんですよ。でも年齢的にもしっかり作れないとわかっていたから、今になって、あぁ、父が作るのを叶えてくれてたんだなって気づきましたね。
――そこから模型への思いは続いていたんですか?
岡田:高校や大学のころは少し離れてたんですけど、20代後半にもう一度ハマって。そのとき、パーフェクトグレードのガンダムMk-Ⅱを全塗装しました。ティターンズカラーのやつです。
――かなり本格的ですね! PGの全塗装って、それだけで大変だったと思うのですが…。
岡田:そうですね(笑)。塗装ブースは家になかったんですけど、換気しながら必死に塗ってました。今でも家に飾ってありますよ。
――お子さんと一緒にプラモデルを作ったというエピソードもお聞きしました。
岡田:最近、HGのフリーダムガンダムを作ってあげたんです。2体提供していただいていたのもがあったので、それを見て「2体作って!」って言われて、ドラマ記者会見の日の家を出る直前まで必死に作ってました(笑)。
――それは大変出したね(笑)。完成後、お子さんの反応はどうでしたか?
岡田:もう大はしゃぎで遊んでくれました。一部、パーツが取れやすい部分は瞬間接着剤でガッチリ固定して、ちゃんと遊べるように工夫してあげたんですけど、遊んでいたらどうしても壊れたりするんですよね。でも壊れたらそのたびに「直して!」って持ってきてくれるんですよ。それがなんか嬉しくて。
――自分が子どものころに“作ってもらった記憶”が、今度は“作ってあげる側”になっているというのがいいですね。
岡田:そうなんですよ。一緒に作ったものって、やっぱり子どもにとっても大切なものになるし、特別なものなんですよね。
次ページでは、ドラマ『量産型ルカ』での役作り、
νガンダムのパッケージを模写した経験、
そして「量産型」というテーマへの解釈について語っていただきます。
Ⓒ「量産型ルカ」製作委員会