HOME記事ガンダム『復讐のレクイエム』版ザクIを「HG ザクII F型 ソラリ機」からお気楽セミスクラッチ!ウェザリング仕上げの“旧ザク”をご覧あれ【機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム】

『復讐のレクイエム』版ザクIを「HG ザクII F型 ソラリ機」からお気楽セミスクラッチ!ウェザリング仕上げの“旧ザク”をご覧あれ【機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム】

2025.07.21

MS-05A ザクI【BANDAI SPIRITS 1/144】●らいだ~Joe 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)

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らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」ポージング例

らいだ〜Joeが挑む! ザクI製作の備忘録

らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中
▲動力パイプを外した後の腹部形状をエポパテで調整。いきなり腹部に盛ると失敗が怖いので、マスキングテープで養生してからその上にパテを盛り盛り。ある程度形が整えられたら、テープを剥がしてパーツに接着する
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中2
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中3

▲ソラリ機のショルダー・アーマーをいったんバラバラに切り刻んだ後に仮固定。この状態からエポパテを盛り付け、彫刻刀やスポンジヤスリでなだらかに削っていくことで、スパイクのないシンプルな形状に仕上げた

らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中4
▲希釈なしのアクリルガッシュ 海松茶をLEAPROから発売中の「らいだ〜Joeのスポンジポンポン」に付けて塗り、ザラザラした鋳造肌を表現。ペースト状塗料はスポンジとの相性が良く、立体的な盛り付け塗装ができる。乾燥後はプレミアムトップコートを吹いて保護
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中5
▲数滴の水で希釈したアクリルガッシュをスポンジポンポンで塗布。まずバーントアンバーを広く、エッジに対しては消墨色を重ねるようにポンポンすれば、サビがめくれ上がったような立体的な汚しになる
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中6
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中7

▲希釈したアクリルガッシュ バーントアンバーをベタベタと塗りたくり、1〜2分放置すれば生乾き状態に。この頃合いを見計らってティッシュでランダムに水分を吸い取ると、顔料がまだらに残っていい風合いになる。アクリルガッシュで行うフィルタリング(パーツ全面に塗料を塗り広げて各塗装色の調子を整える)をする感覚だ

らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中8
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中9

▲さらに、乾燥後にアクリルガッシュ各色をスポンジポンポンし、すぐに湿った筆でぼかす。バーントアンバー、消炭色、砥の粉色の順でスポンジポンポンを2〜3度繰り返すと、規則性の無いランダムな、いい塩梅の汚れた表現になる。やりすぎた場合はアクリルガッシュならば水を付けた綿棒などですぐに拭き取ればリセットできる

らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中10
▲次に取りかかったのは靴裏の肉抜き埋め。まず、凹んだ位置にある靴裏のディテールを「おゆまる」で型取り。おゆまるくんの型にエポパテを詰め込んで硬化まで数時間待つと、靴裏のスラスターディテールを正確に複製できる
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中11
▲薄く板状に伸ばしたエポパテの上に足裏を押し込み、靴の輪郭を写し取る。それを生乾きのうちに切り貼りすれば、靴裏の肉抜き部と同形状のエポパテシートが作れる。あらかじめプラパーツにリップクリームを塗っておくとくっ付きにくくなる
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中12
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中13

▲中央のスラスター部は「おゆまる」で複製したディテール入りのものを、周囲の肉抜き部はエポパテシートを切り出したものを組み込み、合わせて足裏にセットすればフラットかつしっかりディテールの入った靴裏が完成する。とっても簡単なのでオススメ!

らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中14
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中15
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中16

▲右肩にはアレンジで『ガンダムTHE ORIGIN』版ザクIのような追加装甲をプラ棒の組み合わせで用意してみた。ついでに100円ショップで買ってきた、髪をまとめるシュシュを分解したメッシュシートに、アクリルガッシュのバーントアンバーを塗ってサビっぽくしてから表面に貼り付け。最後のアクリルガッシュ 砥の粉色をスポンジポンポンでいい感じに♪

らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」製作途中17
▲「無識別型ザク ルショーン機」のチェーンが余っていたので、チェーンカーテン風のディテールをスカートに取り付けた。適当な皿に瞬着を出しておき、ピンセットでチェーンをぶら下げながら瞬着を少し付けてスカート裏側に接着。長さの異なるチェーンをランダムに付けるとそれらしくなる
らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」おまけ輸送トラックとともに

■私の闘いは終わらない…
「ザクタンク」「無識別型ザク ルショーン機」に続き、ザクIを担当させていただくというありがたき幸せ! 今回はHG ソラリ機をベースに、設定画に寄せつつほんの少しだけオリジナリティも加え…という方向性で進めてまいります♪
■超お気楽改造
 ソラリ機からの改修は、歴代の「ザクII→旧ザク」で行う作業とほぼ同様。動力パイプを取り払い、エポパテによる造形で対応します。ソラリ機のショルダー・アーマーは積層装甲が追加されているような形なのでエポパテで強引にツルンとした形状に改修しました。改修ついでに足裏の肉抜き埋めも行いました。すでに他の作例でもさまざまな手法が紹介されていますが、ここは「おゆまる」で取った型からエポパテで複製したパーツを利用するお気楽な製法で対応しました。妄想として、プラ板を組み合わせて右肩に装甲板を追加。仕上げにチェーンカーテン風ディテールをスカート部に取り付けて完成です。さらに本作テイストが増してくれたかな?
■アクリルガッシュ大活躍
 本作の醍醐味といえば、やはり派手な汚しっぷりですよね。今回はすべてアクリルガッシュとスポンジポンポンでウェザリングです。スポンジでポンポンしてから湿った筆でぼかす。その上にまたポンポン。バーントアンバー、消炭色、砥の粉色の順で繰り返していきました。溶剤が含まれていないアクリルガッシュなら、失敗してもすぐ水で拭き取ればリセットできるので安心して試せます。また、今回ご紹介するアクリルガッシュを使ったショルダー・アーマーの鋳造表現は超簡単にできるので、ぜひ皆さんに試していただきたいですね。
■塗装レシピ(すべて水性ホビーカラーを使用)
本体緑=明灰白色(2)+よもぎ色+ボトムズカラーATグリーン少々
本体青=ミディアムブルー+インディブルー少々
本体黒=RLM70ブラックグリーン
■やはり私の闘いはまだまだ終わらない…
 ファンとしては、あの輸送トラックが欲しい! ということで用意してしまいました。雰囲気重視でラフに作りましたが、世界観を補完するいいアイテムになったかと。
 発表当初に感じたデザインの奇抜な印象はもう完全に払拭され、今はただただ、激シブで最高のデザインと大絶賛。本作の登場機体をすべて揃えて、お気楽ディオラマなんてできたら楽しそうですね。だから「やはり私の闘いはまだまだ終わらない…」。

らいだ~Joe製作「ザクI 復讐のレクイエム」

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード” ザクII F型 ソラリ機 (復讐のレクイエム)改造

MS-05A ザクI

製作・文/らいだ~Joe


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ⓒ創通・サンライズ

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