アオシマ「海上自衛隊 救難飛行艇 US-2」を量産一号機として製作! 20周年記念の限定キットは、量産機や試作機など3タイプから1機を製作できる特別仕様!
2025.06.17海自海難救助機のロールアウト
20周年記念パッケージを作る
2010年から海上自衛隊に導入、現在7機を運用中の救難飛行艇US-2は、荒波への短距離離着陸や遠距離への飛行を可能とした世界最高性能の水陸両用機として活動している。アオシマから発売された試作機初飛行20周年記念の限定仕様キットは、量産機や試作機など3タイプから1機を製作できる3in1仕様で、展示台座や記念ワッペンまで同梱されたスペシャルパッケージ。世界に誇る日本の名機をアニバーサリー・モデリング!
■キットについて
アオシマから装い新たにUS-2が再販されたので作っていきたいと思います。このキットは今まで量産型と試作型とで別々にキット化されていましたが、今回US-2初飛行20周年記念ということで試作・量産両方が製作可能になるようデカールが一新され、さらに記念ワッペンの付属したスペシャルエディションとなっています。好みに応じてどちらかを選択できます。作例では量産一号機として製作を進めます。キットのパーツ自体は以前からのものと変わりはありません。コクピットも簡単ながらパーツがあるのできれいに塗装しておけば充分でしょう。シートのクッションカバーは赤です。細切りのテープを塗装してシートベルトらしく取り付けてあります。キットにはしりもち防止用のオモリが付属しますので、大変ありがたいことです。
■組み立て
組み立てはサクサクと進みます。コクピット、前脚庫、オモリをセットして左右の胴体を組み立てておきます。水平尾翼は塗り分けの面倒がありますのでそれだけで組み立て、塗装、仕上げをして最後に取り付けるのが良いでしょう。操縦席窓はガラス部をマスキングして機体に取り付けておきます。機体側面等のガラス部は外側からの取り付けになるので、オーバーコートまで終わらせた最後に取り付けます。機首下面の波除けも塗装後の取り付けが良いでしょう。
主翼は左右別々で組み立て塗装を済ませ下面のみスミ入れ、デカール貼り、オーバーコートまで終わらせておきます。上面はオーバーコートのみ残し、胴体にセットした後、接着部等に問題がないか確認してからオーバーコートします。またフラップおよび前縁のスラットが作動状態に組み立てられるので、そのようにしてあります。エンジンカウルも主翼に取り付けて置き、合わせ目の処理を済ませておきます。プロペラおよび排気管は別途、塗装しデカールを貼りオーバーコートをしておき、取り付けは最後です。
次に脚部を組み立て取り付け、補助フロートを塗装し取り付ければ完成です。補助フロートの内側へ斜めに取り付ける支柱は取り付けが少々面倒(接着部分が浅いので固定しづらい)なので慎重に行います。
次に塗装およびマーキングです。前述したように量産一号機として仕上げました。別にこだわりがあるわけではないのですが、タイヤのホイールを白で塗装してしまったためそうせざるを得なかっただけです。他の機体はほとんどホイールが機体色で一号機のみ白のようです。ただ機体色の画像も見られるので、どちらでも良いでしょう。機体下面はGSIクレオス製Mr.カラーC315の指示ですが、この塗料は光沢ですので気になる場合は作例のように同じ色の半光沢C325を使用するのも良いと思います。機体上側面はC374とC375を50%ずつ混ぜたものにしてあります。説明書の指示です。
■最後に
キット自体は最新のものですね、なんの問題も無く組み上がります。デカールも良質です。ただプロペラに貼るデカールは印刷部分からのフィルムのはみ出しが多いので、軟化剤を使用しながら密着させる必要があります。あとこれは希望なんですが、せっかくスタンドが付属するので、脚部を差し替えにして飛行状態と駐機状態を両方楽しめると嬉しいですね。
青島文化教材社 1/144 スケール プラスチックキット
海上自衛隊 救難飛行艇 US-2
製作・文/山田昌行
海上自衛隊 救難飛行艇 US-2 20周年記念パッケージ
●発売元/青島文化教材社●6380円、発売中●1/144、約23.1cm●プラキット
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山田昌行(ヤマダマサユキ)
恒例の静岡ホビーショーも終わり出揃った新製品が楽しみです。とくにピットロード1/144 P-1哨戒機が気になっています。