HOME記事ガンダム星屑の三騎士「HGAC レオス」をに製作!! 優雅な機体らしさを強調するべくエッジ加工や塗り分けでフィニッシュ!『新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT』模型立体化企画【G-UNIT Re:OPERATION】

星屑の三騎士「HGAC レオス」をに製作!! 優雅な機体らしさを強調するべくエッジ加工や塗り分けでフィニッシュ!『新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT』模型立体化企画【G-UNIT Re:OPERATION】

2025.06.15

OZ-06MS-SS1 レオス【BANDAI SPIRITS 1/144】●田村和久 月刊ホビージャパン2025年7月号(5月23日発売)

OZ-06MS-SS1 LEO-S

 『新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT』の模型立体化企画「G-UNIT Re:OPERATION」。メカデザイナー・阿久津潤一氏の手で登場MSが続々リファインされるなか、「星屑の三騎士(スターダストナイツ)」に属する3機のカスタムリーオーも順調にキット化が進んでいる。未発売だった最後の「レオン」の発売が決定したのを受け、発売済のレオス、レオールを改めてキットレビュー。田村和久製作のレオス、ネコアシ製作のレオールともに高級機であることを意識した清潔な塗装でフィニッシュ。さらに、レオールはスクラッチ武装も用意しているのでお見逃しなく!

田村和久製作「レオス」smn

「星屑の三騎士」が集結!
まずは赤のカスタムMSを丁寧に作り込み

 2021年にキットが発売されたレオス。こちらも各部のディテールアップ、シャープ化はマストで行いつつ、ディフューザー・マントのエッジを薄く加工したり、機体各部の金色を丹念に塗り分け、優雅な機体らしさを強調して製作している。

田村和久製作「レオス」
▲星屑の三騎士のリーダー格、ロッシェ・ナトゥーノの専用機。リーオーの総合性能強化仕様として、部隊の中ではもっともバランスの取れた性能を誇り、ビームの減衰機能を持つディフューザー・マントをたなびかせながら、ビームデュエル・サーベルとビームマスケットで獲物を追い詰める
田村和久製作「レオス」頭部アップ
▲レオスもHGAC リーオーのパーツをベースにしているが、エングレービングが施された胸部ディテールやヒロイックな意匠の頭部、肩~背中のディフューザー・マントなどふんだんに投入された新規パーツによって原型機とは印象がガラリと変わっている
田村和久製作「レオス」背面
田村和久製作「レオス」マント外し背面

▲足元まで伸びているディフューザー・マントは中央と左右で三分割されており、マントを広げたアクションポーズが取れる。劇中未登場だが、マントを外した状態にすることもできる

田村和久製作「レオス」マントビフォアフターm
▲マントのフチの厚みは、ナイフ+ヤスリでガリガリと削り込んで薄く加工。フチを薄くするだけでも全体の厚さが緩和できるのでオススメの工作だ
田村和久製作「レオス」肩アーマーパーツ
▲肩アーマーの装飾パーツはそれぞれの板が別パーツ化されているのだが、整形時のパーツの紛失や取り違えを防止するため、パーツの裏側に目印(作例ではI~Vの数字)をケガキ針で彫った。そのあとでランナーから切り離し、ゲート処理や削り込みによるシャープ化を行っている
田村和久製作「レオス」ヒザ関節パーツ製作途中2
田村和久製作「レオス」ヒザ関節パーツ製作途中

▲ヒザ関節パーツの肉抜きはプラ板で塞いだ。塞いだ内部の空気が気温の上昇で膨張すると接着面の割れなどを引き起こす可能性があるので、対策として空気を逃がす穴を0.3mmドリルで開けた

田村和久製作「レオス」ヒザアーマー製作途中
▲好みでヒザアーマー側面に0.3mmプラ板を貼ってボリュームアップ
田村和久製作「レオス」ハンドパーツ製作途中1
田村和久製作「レオス」ハンドパーツ製作途中2
田村和久製作「レオス」ハンドパーツ製作途中3
田村和久製作「レオス」ハンドパーツ完成

▲キットには穴の開いたハンドパーツのみ付属するので、この穴を塞ぐパーツを自作。やり方は簡単、プラ棒とプラ板を現物合わせで切り出し、穴の形に合わせて整形するだけ。非常に効果的なのでオススメだ

田村和久製作「レオス」武装
▲ビームデュエル・サーベルは携行時と使用時で大きさの異なる2種類が付属する。ビームマスケットのグリップの模様は凸モールドなので、水性ホビーカラーもしくはエナメル塗料の拭き取りで塗り分けると楽だ
田村和久製作「レオス」マスケット構え
田村和久製作「レオス」ビームマスケット製作途中
▲ビームマスケットの後ハメ加工。固定ダボを切り欠き、撃鉄状の部分を切り離すと黒い銃身から金色のグリップ部を外して整形できるようになる
田村和久製作「レオス」サーベル構え

 圧倒的な組み立てやすさ、合理的なパーツ分割で話題となった名作キット「HGAC リーオー」の流れを汲んでいるレオスを製作しました。レオス特有の装飾パーツにもその配慮が行き届いており、特に肩の金色部分にある飾りの組み付け方法など、ユーザーフレンドリーで作れるようになっています。
 さて、まず全身のプロポーションを見たところ、上半身がマントを含めて厳ついので、下半身を少し大型化させたくなりました。今回は好みでヒザ装甲のサイドに0.3mmのプラ板を貼り、ボリュームアップさせました。微少な変更ではありますが、自分好みのバランスになったと思います。
 続いて、冒頭で触れた肩の装飾パーツについて。左右で合計10枚の板が独立可動するというこだわりの設計ですね。片側5枚の板パーツの取り違えが怖かったので、あらかじめ目立たない裏側に数字をケガキ針で彫り込んでおきました。こうすると紛失や取り違えのミスが減るので、モデラー心理的には安心です。
 特徴的なマントは、フチの厚さゆえに若干硬い印象を与えてしまいますね。ここは厚みのあるパーツを薄く見せる定番テクニック「フチの削り込み」を行いました。もともとマントの波打つシワの造形は素晴らしく仕上がっているため、フチを処理するだけでかなり見映えが良くなると思います。
 脚部は太モモ、スネともに前後パーツの合わせ目に段落ちモールドを彫り、装甲の分割線としてのディテールにしました。分割線についてはガンダムW世界のメカニック文法から逸脱しないよう、RG トールギスのディテールを参考にしています。
■カラーレシピ
赤=158番 スーパーイタリアンレッド(50%)+327番 レッドFS11136(50%)
金=ガイアカラー スターブライトゴールド
グレー=116番 RLM66ブラックグレー(70%)+42番 マホガニー(20%)+1番 ホワイト(10%)
マント(ハイライト)=81番 あずき色
マント(シャドウ)=あずき色(50%)+マホガニー(50%)

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードアフターコロニー”

OZ-06MS-SS1 レオス

製作・文/田村和久

HG レオス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●2200円、受注終了●1/144、約15cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

ネコアシ製作「レオール」と田村和久製作「レオス」

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