ガンダム・フレーム新MGキット「ガンダム・ヴィダール」をパーツ整形などを中心に製作! フレームのワンポイント塗装でディテールをより際立たせる【鉄血のオルフェンズ】
2025.06.21ASW-G-XX ガンダム・ヴィダール【BANDAI SPIRITS 1/100】●渡辺圭介 月刊ホビージャパン2025年7月号(5月23日発売)
今回は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』よりガンダム・ヴィダールです。フレームは既発売のMG バルバトスと同様の作りですが、アップデートで関節の可動域が拡大しています。それにあたって使用しないパーツも多く出てくるので、組み間違えには注意ですね。
■切り出し
作っていて感じたのが二度切りの重要さでした。中でも背中のクリアーパーツは整形がかなりつらい位置にゲート跡が出るので、二度切りしないとパーツを傷つけたりヒビが入る恐れがあります。きれいに切り出すにはゲートを大きめにカットし慎重に削っていくことが重要ですね。作例では余計な傷をつけないようにテープで保護してヤスリがけし、最終的に磨きこんで仕上げています。
バーストサーベル刀身もなかなか難しい位置にゲート跡が出るので、同じく慎重に整形しましょう。
■頭部
アンテナは先端にプラ片を貼って削り、尖らせました。またトサカが大きく感じたので、形状を設定画に寄せました。ツインアイはクリアーパーツなのですが、作中っぽいギラリとした眼光にしたかったのでシールを選択しています。
■胴体
各シリンダーは受ける側の先端の穴をプラ棒やプラ板で塞いで、ロッド先端が見えないようにしました。コックピットは組んでしまえばほとんど見えないのですが、阿頼耶識 typeE発動まで再現できるところに気合を感じます。本来は選択式ですが2種類とも製作しました。ちょっと強引ですが、青と白の装甲を外せばコックピットシートを下方向に引っこ抜いて交換もできます。
■腕部/脚部
足部ハンターエッジの先端に、プラ片を貼って削りシャープにしています。
股関節の円形モールドは金色成型ですが、似た大きさ・形状の肩関節も同じ色で塗り分けてアクセントにしてみました。
■塗装
基本的な色合いは成型色とカラーガイドを参考にしています。内部フレームはコントラストを考えて、少し明るめにしました。
ブルー=MSライトブルー+MSホワイト
濃いグレー=MSファントムグレー
薄いグレー(フレーム)=LP-85ミディアムグレー
ブラック(ハンターエッジ等)=LP-65ラバーブラック
レッド=ブライトレッド
ライフル等=MSグレージオン
他の細々した色はほぼカラーガイドどおりのカラー。
マーキングはキット付属のものを出来るだけ余白をカットして貼り付け。白系のマーキングは別の色付き台紙に貼ってからカットすると印刷部分が見やすいです。
派手な汚しやグラデーション等はやらず、エッジに軽くハイライト、エナメル塗料でスミ入れし、最後にツヤ消しを吹いて完成です。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”
ASW-G-XX ガンダム・ヴィダール
製作・文/渡辺圭介
MG ガンダムヴィダール
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●6600円、発売中●1/100、約18cm●プラキット
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ⓒ創通・サンライズ
渡辺圭介(ワタナベケイスケ)
渋めの仕上げを得意とするベテランモデラー。豊富なテクニックを持ち、キットレビューからスクラッチまで幅広く活躍している。