「HG スコープドッグターボカスタム」に拡張パーツセットを投入し『ザ・ラストレッドショルダー』版を再現!! ディテールを追加しつつMAX塗りでキットの拡張性を最大限に引き出す!!
2025.06.03
ATM-09-STTC スコープドッグターボカスタム【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2025年7月号(5月23日発売)
待望のHG版ターボカスタムに拡張パーツセットを惜しげもなく投入!
OVA『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』(1985)が初出の人気AT・スコープドッグターボカスタム。ついに発売されたHG版は、最大の特徴である脚部ジェットローラーダッシュ・ユニットの展開・収納を完全再現。アクション性を重視した関節設計と高い拡張性により、多彩な遊び方ができる好アイテムとなっている。作例は追加ディテール工作を施しつつ、プレミアムバンダイで発売中のHG拡張パーツセットを複数用意。コクピットハッチを開けた降着姿勢やキリコ機以外の装備を再現できるようにして、キットの高い拡張性を最大限に噛み締めてみたぞ。
▲キットは、『ザ・ラストレッドショルダー』に登場した「タイプ20」の形状を再現。ジェットローラーダッシュ・ユニットを内蔵する脚部が新造形なのはもちろん、HG バーグラリードッグや拡張パーツセットで改良された太モモパーツが組み込まれている。さらに、肩関節も新造され、より肩の可動範囲が向上しているのがポイントだ
▲ターレットレンズはスピンブレードで穴を広げてウェーブ H・アイズに変更。アンテナは0.5mm真鍮線と1mmスプリングパイプに置き換えた
▲背面のミッションパックと、そこに接続されている武装類がまるまる新造形。ミッションパック下部の予備弾倉は一度本体を分解する必要があるものの、取り外すことができる
▲ターボカスタムの真髄、ジェットローラーダッシュ・ユニットは差し替え無しで展開可能。足首の開脚にしっかりと追従して接地できるのがうれしい
▲ノーマル版よりも前後に延長されている靴裏も当然新造形
▲作例の仕上げは、タミヤアクリル塗料のバフで全体をフィルタリング。さらにタミヤエナメル塗料のダークグレイでチッピングを施した。汚れやすいであろう足周りは、他の部位よりも激しめに汚している
▲左脇腹のガトリングガンはジョイントのダボを切除(丸で囲んだ腹側のジョイント穴は塞ぐ)することで腹部関節の前後可動範囲が拡大する。ガトリングガンはミッションパックとも接続されているので固定には支障がない
▲右脇腹の2連ミサイルランチャーも、腹部の可動範囲拡大のためダボ接続から磁石接続方式に変更
▲7連ミサイルポッドは真ん中で切断してからプラ板をはさみ、約5mm延長した
コクピットハッチを開けて降着
▲別売のHG スコープドッグ拡張パーツセット1にはコクピットハッチが開閉可能なボディパーツが付属している。このセットのボディとパイロットフィギュアを組み込み、ハッチを開けた状態で降着姿勢が取れるようにした
▲このコクピット再現ボディはノーマルスコープドッグ用のため、両脇腹に武装接続用のダボが開口されていない。作例は前述する左脇腹のダボをオミット+右脇腹の磁石接続の改造によりこの問題を解決している
▲キットは差し替え無しで降着姿勢が取れるようになっている。太モモや足裏をぴったり地面に接地させることができる素晴らしい設計だ
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ⓒサンライズ
不破優(フワユウ)
端正なデカールワークとパステル調塗装に情熱を注ぐモデラー。ガンプラでは宇宙世紀もののMSが三度の飯より好き。