HOME記事アニメ・ゲーム【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第7回は「ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ」!『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』で登場しプラモデルの発売を控えるヒュウガの魅力を徹底解説!

【宇宙戦艦ヤマト メカニクス】第7回は「ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ」!『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』で登場しプラモデルの発売を控えるヒュウガの魅力を徹底解説!

2025.05.20

宇宙戦艦ヤマト メカニクス●皆川ゆか 月刊ホビージャパン2025年6月号(4月24日発売)

宇宙戦艦ヤマト メカニクス

 『宇宙戦艦ヤマト2199』から『ヤマトよ永遠に REBEL3199』までのリブート版『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する戦艦などのメカニックを解説する連載。第7回はアスカと同じく『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』から登場したヒュウガ。「オペレーションDAD」のフェイズ移行にともない、地球にいる旧第65護衛隊のクルーを回収、イカルス天文台へ送り届けたが、デザリアム艦隊により拿捕されてしまう。プラモデルの発売も控え、今後の活躍が気になるヒュウガの魅力に迫まる。

解説/皆川ゆか


第7回:ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ

諸元・性能

艦種:戦闘空母(戦闘航空間機母艦)
識別番号:DCV-01
全長:295.0m
全幅:77.0m
全高:98.0m
主機:次元波動エンジン・6軸ノズル×1基
補機:ケルビンインパルスエンジン・3軸ノズル×2基(艦尾複合ノズル)
   ケルビンインパルスエンジン・6軸ノズル×1基(艦底複合ノズル)
艦載機・艦載艇:飛行隊×2(コスモタイガーII×16機[戦闘攻撃飛行隊]・
   コスモパイソン×16機[運用試験飛行隊×1])、
   コスモシーガル輸送機×2機、100式空間偵察機×2機、
   内火艇(中型)×3、内火艇(小型)×4
*艦載機・艦載艇は2205年の練習航海時のもので、任務・作戦により数には異同がある。格納シリンダーへの艦載数は片側最大32機。

砲熕兵器
 波動砲
 30.5センチ三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基
 六連装大型エネルギー砲
 二連装対空パルスレーザー砲塔×2基[艦橋両舷]
 三連装対空パルスレーザー砲塔×2基[艦橋両舷]
 四連装魚雷発射管
 爆雷発射機
 近接戦闘用四連装側方光線投射砲
 近接戦闘用六連装側方光線投射砲
 四連装対艦グレネード投射機×2基[両舷]
 艦首魚雷発射機×4門[2門×2両舷]
 小型魚雷発射管×7門[右舷4門・左舷3門]
 12.5センチ連装陽電子衝撃砲塔×2基[両舷]
 拡散型三連装対空パルスレーザー砲塔×2基[両舷]
 二連装対空パルスレーザー砲塔×2基[両舷]
 三連装対空パルスレーザー砲塔×4基[2基×2両舷]
 八連装ミサイル発射機×2基[両舷]
 短魚雷発射管×9門[右舷6門・左舷3門]
 三連装魚雷発射管×2基
 ミサイル発射管×8門[艦底]

ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガイラスト

【ヒュウガ砲熕兵器】

A 波動砲
B 30.5センチ三連装収束圧縮型衝撃波砲塔×2基
C 六連装大型エネルギー砲
D 二連装対空パルスレーザー砲塔×2基[艦橋両舷]
E 三連装対空パルスレーザー砲塔×2基[艦橋両舷]
F 四連装魚雷発射管
G 爆雷発射機
H 近接戦闘用四連装側方光線投射砲
I 近接戦闘用六連装側方光線投射砲
J 四連装対艦グレネード投射機×2基[両舷]
K 艦首魚雷発射機×4門[2門×2両舷]
L 小型魚雷発射管×7門[右舷4門・左舷3門]
M 12.5センチ連装陽電子衝撃砲塔×2基[両舷]
N 拡散型三連装対空パルスレーザー砲塔×2基[両舷]
O 二連装対空パルスレーザー砲塔×2基[両舷]
P 三連装対空パルスレーザー砲塔×4基[2基×2両両舷]
Q 八連装ミサイル発射機×2基[両舷]
R 短魚雷発射管ラ9門[右舷6門・左舷3門]
S 三連装魚雷発射管×2基
T ミサイル発射管×8門[艦底]

ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ線画正面
ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ線画背面
ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ線画上面
ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ線画左側面
ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ線画下面
ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ線画右側面

艦載機高速連続射出口

ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ艦載機高速連続射出口

 左舷艦載機格納シリンダー専用の発進口。アンドロメダ級空母型に匹敵する高速での連続射出が可能な強制カタパルトを装備。艦載機以外にも大型特殊弾頭を射出できる。

連装式シリンダー格納庫

ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガ連装式シリンダー格納庫

 各シリンダーの構造はヤマトの艦載機格納庫を受け継ぐものだが、パレットは左右いずれのシリンダーにも移動でき、艦載機は両舷いずれのエレベーターからでも第1甲板へ向かえる。パレットは位置関係の調整で戦闘攻撃飛行隊だけではなく、サイズの異なる早期警戒・対潜飛行隊の運用も視野に入れる。


 ヒュウガ級戦闘空母ヒュウガは2204年に策定された第四次防衛計画の下、多機能複合型標準戦艦構想に基づき建造された。多機能複合型標準戦艦は、地球の旧来の区分でいう戦艦、重巡洋艦、巡洋戦艦の武装に、航空間機母艦(空母)としての機能を備える艦である。航空間機母艦の呼称はガミラス戦争以前の国連軍時代の区分に拠る。かつて小型宇宙機は宇宙艦船系の宙艇と宇宙航空機系の航空間機に大別された。大気圏内と宇宙空間両方の活動領域を持つ航空間機は、内惑星戦争期に急速に発展、2207年現在、航空間機は運用上は空間機と分類される(空間偵察機など)が、本格的な「空母」建造にあたり、空軍から発達した宇宙軍は航空間機母艦の呼称を要請した経緯を持つ。
 ヒュウガ級の一番艦として建造されたヒュウガは、アスカ級補給母艦アスカ同様、時間断層放棄後に残された建造途中の無人型ドレッドノート級主力戦艦を用途変更するかたちで完成した。ドレッドノート級をベースとしたため、ヒュウガ級はガトランティス戦役時に運用されたアンドロメダ級前衛武装艦空母型よりも全長や飛行甲板の面積が縮小された。このため、一番艦のヒュウガは将来の本格的な「正規空母」のテストベッドとして機能を限定し、アスカ級とともに「軽空母」の分類となっている。また、限られた船内空間に4飛行隊分を収容するため、艦載機格納シリンダー2基が並列に配置されている。
 船体構造は、前半部がドレッドノート級ほぼそのままの形状で、艦首には同型の波動砲を備える。後半部は艦載機格納庫として換装され、飛行甲板を有する。
 艦載機の迅速な着艦と収納のため、飛行甲板はアングルド・デッキ(11.0度)が採用された。第1甲板上には新型の空間攻撃機コスモパイソンの運用に対応した大型機(重量級)用高加速カタパルトを2基、エレベーター2基を備える。第4甲板には左舷側艦載機格納シリンダーより高速連続射出可能な発進口を持つ。
 艦底部には左右2つの艦載機下部発着口が設けられ、ヤマト同様、下方からの発進、着艦が可能となっている。下部発着口は洋上での隠密発進に利用することが想定されている。
 司令塔・主砲塔を含めた上部構造物全体は右舷側へオフセットされ、全高を抑えながら後方へ延長された司令塔はアイランドを形成。軽空母ながら、艦隊司令機能を標準的に備えるため、従来のドレッドノート級よりも通信装置の性能向上が図られている。
 乗員は、ガトランティス戦役時のいき過ぎた無人化の反省から有人での運用となっているが、省力化が進められ、2205年の練習航海時は約150名とされた。
 省力化は主にAU型ロボット(AU-19型40体)を乗員をサポートするクルーとしたことで実現されている。
 一番艦のヒュウガがドレッドノート級の用途変更で建造されたこともあり、初期においてはドレッドノート改級(軍内の制式表記は「ドレッドノート改ヒュウガ級)と呼称された。しかし、量産計画の実施にともない、アスカ同様、制式名称を一番艦のものとし、ヒュウガ級の艦級が新たに設けられている。


HJメカニクス 22 特集:宇宙戦艦ヤマト2199-3199
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ヤマト、発進!!

 2024年7月19日より最新作『ヤマトよ永遠に REBEL3199』が上映開始となった、リブート版『宇宙戦艦ヤマト』。これまで『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』と順調に作品を重ねており、往年のヤマトファンはもちろん、新たな若いファンも魅了しています。

 そこでHJメカニクス最新号では、リブート版『宇宙戦艦ヤマト』4作品に登場する戦艦やメカニックにスポットを当て、発売されたキットを中心に登場するメカニックを立体作例で解説。
 一部スクラッチモデルも加え、作品解説とともに本作の魅力に迫ります。

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© 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205 製作委員会 © 西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会

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