HOME記事特撮『ウルトラセブン』森次晃嗣氏、『仮面ライダー響鬼』松田賢二氏、『秘密戦隊ゴレンジャー』宮内洋氏登場! 「特撮アーカイブ」トークショーレポート【スーパーフェスティバル91】

『ウルトラセブン』森次晃嗣氏、『仮面ライダー響鬼』松田賢二氏、『秘密戦隊ゴレンジャー』宮内洋氏登場! 「特撮アーカイブ」トークショーレポート【スーパーフェスティバル91】

2025.05.13

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『秘密戦隊ゴレンジャー』新命明役 宮内洋氏トークショー

 最後は「特撮アーカイブ」最多出演記録を持つ宮内洋氏だ! 『仮面ライダーV3』『ジャッカー電撃隊』『超力戦隊オーレンジャー』『快傑ズバット』『特警ウインスペクター』『特救指令ソルブレイン』と数々の特撮作品に出演している宮内氏。今回はついに50周年を迎えた『秘密戦隊ゴレンジャー』新命明役にスポットを当てたトークショーとなった!

 新命明の姿で、BGMに合わせ「進め!ゴレンジャー」を歌いながら登場した宮内氏。トークが始まる前からギア全開で会場が一体となった。

 『ゴレンジャー』のオファーがあった当時、『刑事くん』『ヨイショ』『助け人走る』と三本のドラマのレギュラー出演を抱えていた宮内氏は一度出演を断った。「だから最初の頃はバリブルーンの中しか映ってないんだよ」。操縦のシーンだけであれば忙しい中でも撮れるということもあり、新命役を引き受けていた。そのため初期はバリブルーンでの大岩大太との息の合ったやりとりが印象的だ。「あれは僕が作った台本です。ふたりのやりとりは全部僕が考えました。撮影した後でスクリプターさんが『今なんて話してたんですか?』って聞きにくるんですが、ふたりで『なんだっけ?』『なんだっけねえ』って(笑)。アフレコでまた考え直して入れてました」

 宮内氏はこの日、数々のお宝を持参していた。まず一点目が当時のロケ先で撮影された写真。ゴンドラのアームの上に立っている新命明という衝撃のカットだ。次に『ゴレンジャー』83話の台本。ガリ版印刷に歴史を感じられる、49年前の台本に感嘆の声が上がる。そして『仮面ライダーSPIRITS』の村枝賢一氏が宮内氏のために特別に描き下ろしたアオレンジャーのイラスト! さらに西川伸司氏の描いた怪人ゴレンジャー。テーブルに並ぶお宝の数々に会場がどよめいた。

▲左が西川氏、右が村枝氏のイラスト

 衝撃のロケ写真からもわかるように、宮内氏は『ゴレンジャー』でもさまざまなアクションをしていたのが印象的だ。「高いところと火薬が大好きな宮内ですが、『ゴレンジャー』では二度死にかけました」と当時を振り返る。一度はロープウェイに立つシーン。「下の湖まで100メートルあるので、落ちたらコンクリートと一緒なんですね。途中でただ立ってるのもあれだなと思って仮面ライダーみたいなポーズをして『トオッ!』ってやったんですよ。そしたら上にいたスイッチャーが何だろうと思ってスイッチを切っちゃって、急に止まったからぐらぐらぐらって。『俺死んだな』と思いました」。もう一度はバリドリーンが不時着する鳥取砂丘でのロケ。「第三ボタンまで外した衣裳で日本海に浮くんです。真冬の12月24日、砂丘は雪が降って大雪原になってて。胸がはだけてるからウェットスーツも着れなくて……死ぬかと思ったね」
 それでも高いところから飛び降りるアクションなどは好きで積極的にやっていた宮内氏。「普通に飛び降りるよりも、飛んだ瞬間に足をくいっと曲げて着地するとかっこよく見えるんです。それを『ゴレンジャー』の1話でやったら……捻挫しました。だから匍匐射撃をやってるんです。立てないから」と衝撃のエピソードも語られた。

 また海城剛役の誠直也との関係について、「よくみなさんアカ(誠)とアオ(宮内)が仲が悪いんじゃないかと言われますけど、一緒に酒飲んだり仲良かったですよ? ただ現場に来るとお互いの芝居でピリピリして、スタッフも緊張しちゃったみたいです」と語った。

 写真撮影タイムの後、なんと宮内氏から再び歌のサプライズ! EDテーマ「秘密戦隊ゴレンジャー」を観客とともに歌い上げ、大盛り上がりでこの日の「特撮アーカイブ」のステージは幕を閉じた。

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