『リコリス・リコイル』4月発売のPLAMATEA最新キット「錦木千束」&「井ノ上たきな」を製作レビュー!合わせ目処理で仕上がり度アップ!!
2025.05.07錦木千束、井ノ上たきな ガールズプラモスタイル#06(3月31日発売)
合わせ目処理で仕上がり度アップ!!
TVアニメ『リコリス・リコイル』より、「錦木千束」と「井ノ上たきな」がPLAMATEAシリーズでプラキット化。塗装済みパーツや水転写デカールで組み立てるだけでほぼイメージ通りの姿を再現。劇中アクションを可能とするさまざまなオプションパーツが付属するのも魅力だ。DAISANが千束を、坂井晃がたきなを製作。合わせ目処理や関節部の後ハメ化など、見映えを向上させる工作で仕上がり度をアップさせている。
お題は『リコリス・リコイル』の錦木千束です。グッドスマイルカンパニーのプラキットということで一見ハードルが高そうに感じましたが、塗装済みパーツも用意されていて、実は組みやすいです。今回は成型色を活かして仕上げてみました。
製作風景
上腕はロール軸をはさみ込む方式で、後ハメ加工できないパーツ構成です。流し込み接着剤を使用すると可動部が固着してしまいます。また、ロールさせると合わせ目が広がってしまうので、瞬間接着剤だけでの処理も厳しい。そこで、内部のダボだけに流し込み接着剤を塗って溶着させ、合わせ目が広がらないように対策してから瞬間接着剤で合わせ目を処理しました。脇腹にも合わせ目がありますが、こちらは流し込み接着剤で処理しています。
塗装
小物類では鞄の塗り分けが細かいですね。ガレージキットのようなリアル志向のこだわった塗り分けアプローチもできますが、今回はできるだけ簡単な段取りで仕上げてみました。鞄パーツの整面を終えたらサフレスで革の薄茶を下地塗装します。乾燥したらモールやベルトなど凸部分表面の塗料をナイフで削ったり、溶剤を含ませた綿棒で拭き取ったりして革の塗り分けを再現します。逆エッジ部分の色があべこべになってしまいますが、黙っていればほぼ気付かれないでしょう(笑)。余分な塗料を除去したら金具のゴールドを筆塗りします。成型色下地にゴールドなのではみ出た塗料はナイフで削ればOKです。この方法は文章にすると難しく感じてしまいますが、実際にやってみるとあっという間に終わりますよ♪
用意した塗料のレシピ
制服=あずき色+マルーン+クールホワイト+ウイノーブラック(成型色と同じ色味になるように)
制服モール=マホガニー
鞄薄茶=ウッドブラウン+ブラウン+ウイノーブラック
金具=スーパーゴールド2
靴下=フタロシアニンブルー+クールホワイト+ウイノーブラック+マルーン
上記以外は成型色で仕上げています。
グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“PLAMATEA”
錦木千束
製作・文/DAISAN
PLAMATEA 錦木千束
●発売元/グッドスマイルカンパニー●6500円、4月予定●約15cm●プラキット
ⒸSpider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
DAISAN、坂井晃
DAISAN(ダイサン):鹿児島県在住の中堅モデラー。硬軟を使い分ける造形技術と柔らかな塗装表現でメカとキャラクターモデルどちらも造詣が深い。
坂井晃(サカイアキラ):キャラクターキットレビューから改造作例まで、工作&塗装ともに高いレベルでまとめ上げる中堅モデラー。