HOME記事ガールズプラモ『アルカナディア』の豪快な天使「シャルメド」を早速キットレビュー!!クリアーパーツのグラデーション塗装や毛束の追加で燃え盛る炎と可愛らしさをさらにアップ!

『アルカナディア』の豪快な天使「シャルメド」を早速キットレビュー!!クリアーパーツのグラデーション塗装や毛束の追加で燃え盛る炎と可愛らしさをさらにアップ!

2025.05.10

シャルメド【コトブキヤ】 月刊ホビージャパン2025年6月号(4月24日発売)

吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」トビラ

ド派手豪快な天使型ディアーズを塗装で魅せる

 アニメ化も決定したコトブキヤの『アルカナディア』シリーズに、6人目のキャラクター「シャルメド」が発売となった。面倒見のよい優しい一面と敵には容赦しない攻撃的な一面を合わせ持つ天使で、炎を意匠にケモ耳/翼/尻尾/外套/巨大な爪とキャッチーな要素が満載のデザインとなっている。キットは3色の赤いクリアーパーツでこれらを再現しており、模型としてもボリュームあるアイテムだ。
 吉村晃範による作例は、クリアーパーツへのグラデーション塗装で燃え盛る炎のイメージをさらに押し出して製作。他にも肌や衣装などのさまざまな塗り表現で豪快かつ可愛らしく仕上げている。

吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」背面
▲火属性の天使型ディアーズ。キットはシリーズ随一のクリアーパーツ採用率となっており、非常に派手な佇まい。特徴的な尻尾には、可愛いものを見ると反応してしまう癖があるとか
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」背中製作途中
▲背中のディテールが少し寂しく感じたので、正面側に合わせた縦筋をプラ板で追加した
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」ガントレット装着
▲武器のガントレットは龍王の力が封じられた「覇龍装」のひとつ。組み替えて左右どちらにも装備できる。作例は塗装剥げ対策に指付け根のボールジョイントを緩めに調整した
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」足関節製作途中
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」関節製作途中
▲ウィライズモードの脚は、銀に塗った箇所を削ってヒザ関節とのクリアランスを確保。股関節部は赤く塗った部分を削って後ハメできるようにした
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」髪製作途中
▲前髪の両脇にはプラ板を細く切り出したものを貼って毛束を追加。解像度を高めている
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」ポージング例
▲赤いクリアーパーツは段階を付けた3色成型で炎の雰囲気を再現。作例はオレンジのグラデーションを加えてより立体感を強調した
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」ノーマルモード
▲ノーマルモード。エンゲージのリングは首輪のように身に着ける。耳と尻尾もあって獣人族のような雰囲気
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」前髪メカクレバージョン
▲前髪パーツは中央部分を交換してメカクレ状態にすることもできる

▲服の白はあずき色、肌は鴇羽色をそれぞれ下地にし、炎に合わせた赤みの強い色味にしている。どちらもムーンストーンパールでコートし曲面を際立たせた

吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」背面尻尾アップ
吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」と「ソフィエラ」対決シーン再現
▲同じく吉村晃範製作のソフィエラ(月刊ホビージャパン2024年12月号掲載)と七星剣VS七魔槍の対決。アルカナディアもキャラクターが出揃ってきており、こうした並べ方も楽しめるようになってきている
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■新たな天使型ディアーズ
 2024年12月号にて製作のソフィエラに続き、シャルメドも担当させていただきました。同族のルミティアとはまた違ったタイプの熱血なキャラです。

■製作について
 ここ最近の作例にて私が凝っているのが髪の増毛。ルミティア、ソフィエラに続いて今回も施しました。前髪の両サイドに1本ずつ、緩くウェーブをつけた細切りプラ板を接着しています。手軽に躍動感と精密感が増しますので、ぜひトライしてみてください。
 ウィライズモードのふくらはぎは凹凸ディテールが多く合わせ目処理が少々大変かもしれません。ここは根気よく瞬間接着パテで消していきました。
 脇の下の分割線は衣装の縫い目としてそのまま残しています。塗装の際に影色を吹いて馴染ませました。合わせ目を全部消していくのは工作も塗装も大変になるので、こうした工夫もありだと思います。
 クリアーパーツは色味を活かす方向でゲート跡を処理したのみ。ここの合わせ目もそのまま残しています。

■塗装について
 3mmジョイントの軸と穴、ボールジョイント等は塗料が付くと最終組立て時に塗膜が悪さをして、パーツの合いが悪くなったり勘合がきつくなって可動部の破損につながります。今回はクリアーパーツ製の可動部も多く、破損への対策は他のキットよりも重要でしょう。というわけで各ジョイント部はひと手間かけてマスキング。穴の養生にはウェーブ3mmプラ棒を差しました。
 肌は以前はピンクサフにて下地と影色を兼ねておりましたが、最近はラスキウスの鴇羽色がお気に入りです。仕上げはムーンストーンパール→半ツヤクリアーで。若干ツヤのないパール感で肌にみずみずしさが出て私は好きです。
 衣装は影色にあずき色→上からEx-ホワイトを吹いての立ち上げ塗装。
 インナーはラスキウスの濡烏。少し紫の入った感じが好きで採用しました。
 髪の下地はベースグレーMAX→あずき色。明るすぎず落ち着いた赤で私のガールズプラモでの使用頻度大です。
 赤いクリアーパーツは成型色にてグラデーション表現がされておりそのままでも面白いのですが、今回はエヴァカラーのヴァーミリオンで端の色をプラス。翼はかなり立体的な見た目になったと思います。

■天使型ディアーズ完成
 公式ホームページ掲載のソフィエラとの写真を見るとふたりで並べたくなりますね。そしてまさかの『アルカナディア』がアニメ化! どのようなお話になるのでしょうか、続報を待ちながら仮想空間ファンタジーガールズプラモをぜひ楽しんでいただきたいです。

吉村晃範製作「アルカナディア シャルメド」

コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット“アルカナディア”

シャルメド

製作・文/吉村晃範(JUNE ART PLANNING)

アルカナディア シャルメド
●発売元/コトブキヤ●8910円、発売中●約16.5cm●プラキット


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Ⓒ KOTOBUKIYA

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