個展開催中の横山宏とMAX渡辺が海洋堂1/35カングール徹底攻略!! 超絶作例とフォトストーリーをお見逃しなく!【Ma.K in SF3D】
2025.05.09Ma.K. in SF3D Photo Story「ザラマンダーとウンディーネ」
ニューキャンベラから15kmほど離れた旧市街地で第5降下猟兵師団所属のマキシミリアン・ヘルムート・オステルマン少尉、通称マックス少尉は一定のリズムで左右に揺れ続けるカングールのコクピットから前方の荒野を見てつぶやいた。
「伝説の生き物の名前をつけた機動装甲歩行機でこんな辺境の地に配属されるなんて…」
24世紀に絶滅したカンガルーは跳躍力に優れた活発な動物ということだが、同じ名前の兵器は装甲服よりも重く鈍重な乗り心地だった。マックス少尉が淀んだ空気を入れ替えようと歩行しながらコクピットハッチを開けたその時、左前方ポジションのキュスターが火を噴いた!
焼夷徹甲弾を喰らったバランスタンクはすでにウェイトリキッドが一瞬で気化し、辺り一面は霧で覆われてしまった。
「…敵は3時方向! 散開して応戦せよ! 繰り返す! 3時方……」
「カエルが火を噴いてザラマンダー(火トカゲ)になっちまったな。妖精の仕業にしちゃあ冗談が過ぎるぜ」
霧で視界が遮られる中、慌ててハッチを閉じたマックス少尉は上空からの敵を警戒しながら廃墟に身を潜めた。被弾したキュスターはまだなんとか動けそうだ。マックス少尉は本来護衛してくれるはずのキュスターを守ることになったのだ。
同日の同時刻、ニューキャンベラ中心部の河川区域を定期哨戒中のカングール2機が橋のふもとで休息を取っていた。パイロットのひとり、カミル・オットー軍曹は第5降下猟兵師団に転属したかつての指揮官マックス少尉がこの場所を教えてくれたと新入りの部下に話しはじめた。
「少尉はこの場所がお気に入りで、川の流れを見て心を落ち着かせていた。飼っていた犬が水の精霊から名前を取ったウンディーネというらしい」
マックス少尉のカングールが火難に遭っているその時、2機のカングールは川べりでつかの間の平穏に浸っていた。

MK44G-6 ゴールドナイト 2025年5月発売
MK44の新バリエーションMK44G-6ゴールドナイトが2025年5月下旬に発売。性能が大幅に向上した地上型で砲身カバー付き長砲身型スマートガンを装備。新規パーツのディスチャージャー取り付け基部と塗装カード、新規デカールが付属する。
ロボットバトルV(ファイブ) 重装甲戦闘服 MK44G-6 ゴールドナイト
●発売元/ハセガワ●6160円、5月下旬予定●1/20、約13cm●プラキット
ビリケンギャラリーで「横山宏 to 2025」開催中!!
東京・青山のビリケンギャラリーで横山氏の個展「横山宏 to 2025」が2025年5月3日(土)から5月18日(日)まで開催中。開催時間は12時~19時(5月6日、12日、13日は休業日)。2024年に続いてSFテイストのマスクとデッサン用フィギュアを組み合わせた立体作品などを販売する予定だ。
モデラーズフリマレポート
2025年3月15日に東京・すみだ産業会館で開催された20周年記念の「モデラーズフリマ」をレポート。MAX渡辺、横山宏両氏の「Ma.K. in SF3D ARCHIVE」サイン会は用意した同誌が早々に完売。MAX氏、横山氏、宮脇修一氏によるトークショーには途中から模型サークル「ろうがんず」代表で俳優の石坂浩二氏も参加した。
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