“孫☆ライダーズ”「志摩リンのスクーター」「土岐綾乃のミニバイク」プラモを細部工作で劇中に近づける!てのひらサイズのフィギュアとも組み合わせてディスプレイ。【ゆるキャン△ SEASON3】
2025.05.03『ゆるキャン△ SEASON3』志摩リンのスクーター、『ゆるキャン△ SEASON3』土岐綾乃のミニバイク【青島文化教材社 1/12】 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)
たのしい、更新中。
第4期の制作も決定し、全国に空前のキャンプブームを巻き起こしたアニメ『ゆるキャン△』。本作『SEASON3』より、「志摩リンのスクーター」と「土岐綾乃のミニバイク」が青島文化教材社から1/12スケールでプラキット化。また、本商品に合わせてメガハウスのMelty Princess てのひらシリーズで志摩リンと土岐綾乃がリリースされた。というわけで、月刊ホビージャパン2025年5月号ではフィギュアとプラキットを使用した作例で“合わせ記事”を敢行。いざゆかん、吊り橋の国へ!!
志摩リンのスクーター(製作/TONKA)
▲ サイドミラーはラピーテープをサークルカッターで切り出したものを貼ってディテールアップ
本誌でガンプラ以外の作例は初になります。キャラクターモデルとしてリリースされたキットですがバイク模型としても組み立てやすく、ライトユーザーでもサクサク進められる優しい仕様です。このままフィギュアと一緒に飾るもよし、ブンドドするもよし、『ゆるキャン△』ファンならぜひお手に取ってほしいです。さて、モデラーとして気になる部分ですが、キットの強度を確保するために成型上厚みが出て、スケールモデルとして見ると物足りなく感じる箇所があります。フロントフェンダー、ナンバープレートは削り込み、スクリーンは縁を薄く加工後にコンパウンドで仕上げました。この工作だけでもクオリティが向上します。メッキパーツは塗装部分をナイフでカンナがけしてから塗り分け、ゲートはメッキ調マーカーでタッチアップ。ヘッドライトは裏側を油性マジックで塗り潰し、ライト周りをメリハリのある印象にします。手軽でオススメです。サイドミラーはラピーテープをサークルカッターで丸く切り出してミラー部分に貼り付けます。サスペンションに細切りしたフィニッシュシートを巻き付けてシリンダーを表現。黒いエンジン周りにキラリと光るアクセントを付けました。車体の成型色は再現度が高くそのままでも充分ですが、パール粒子が入った成型では製造上粒子が不揃いになります。指定の調色もよいですが、微量のパールが入ったホワイト(ブリュンヒルトホワイト)を使用しました、ほどよいパールがスケール感にマッチします。収納ケースを固定する紐に合わせ目があるので、塗り分け等を考慮して手芸用品から固定用バンドを細切りで製作。組み立て後に貼り付けます。横から見ると厚く感じますので、プラの縁をテーパーに削り、視覚的に厚みを緩和しています。
■塗装
本体水色=水色+イエロー
本体白=ブリュンヒルトホワイト
ウインカー=クリアーホワイト+クリアーオレンジ
グリップやタイヤなどのゴム類=ラバーブラック
シート=ミッドナイトブルー
ブラック類は単調にならないよう場所に応じて塗料を変え、同じ塗料でもツヤの有無で見た目を変化させています。今回かなりこだわったのが荷物の素材感。キャンプギアの防水素材を塗装で表現しています。ブラック→ネイビーブルー黒立ち上げ→サファイアブルーで塗装後、トップコートでツヤを調整しました。どうでしょう、水を弾きそうじゃないですか? フフフ…。

青島文化教材社 1/12スケール プラスチックキット“ザ☆バイク”
『ゆるキャン△ SEASON3』志摩リンのスクーター
製作・文/TONKA
ザ☆バイク 『ゆるキャン△ SEASON3』志摩リンのスクーター
●発売元/青島文化教材社●3740円、発売中●1/12、約13.5cm●プラキット
Melty Princess 『ゆるキャン△ SEASON3』てのひらリンちゃん
●発売元/メガハウス●8800円、3月下旬予定●約8.5cm
Ⓒあfろ・芳文社/野外活動プロジェクト
TONKA(トンカ)、Ryunz(リュンズ)
TONKA/キャラクターモデルのみならずカーモデルにも精通しており、そのテクニックを活かした精密工作を得意とする。
Ryunz/細部まで行き届いた丁寧な工作ときっちりした塗装を得意とする。猫と車が好き。