あなた好みのコンプレッサーを見つけよう! 月刊ホビージャパン2025年5月号(3月25日発売)
あなた好みのコンプレッサーを見つけよう!
エアブラシ塗装システムの心臓となる「コンプレッサー」。今でも塗装工具の中では別格の感はあるが、最近ではエントリーモデルやハンドピースとコンプレッサーが一体化したモデルといったお手頃価格帯製品の性能向上が購入のハードルを下げ、ユーザーの選択肢を増やしている。ここではそんなコンプレッサーの状況を見てみよう。また別冊カタログでは国内で販売しているほとんどのコンプレッサーを見ることができるので、そちらも合わせてチェックしてほしい。
買う前に見ておくべきスペック
コンプレッサーを買う前にまず見てほしいスペックをピックアップした。これをチェックしておけば製品の性能がどれだけのものか把握できる。必ず見ておこう。
1/使用圧力
主に気圧の単位であるMPa(メガパスカル)で数値を表示。スペックには「最大圧力」や「定格圧力」と表記され、最大圧力はコンプレッサーから空気を出していない状態から最大限上げられる空気圧を、定格圧力は連続使用時の空気圧をその数値程度まで上げられることを示す。実用面から「定格圧力」を基準にして選ぶのがいいだろう。
2/吐出空気量
吐き出す空気の量を示す数値。プラモを塗るなら5.0L/min(1分間あたり5Lの空気量を吐出できる)以上は欲しいところ。
3/作動音
せっかくパワーがあっても作動音が大きいと周囲に気を使うことになる。スペックに音量(dB)が表記されていれば目安になるし、店頭などで試せるなら実際に音を聞いておこう。
コンプレッサーの松竹梅
これさえ買えばもう困らない!? ハイスペック系コンプレッサー
あれこれ悩みたくない! 一生君と添い遂げると思ったら、こちらの万能パワー型のコンプレッサーをゲットしよう。価格や性能に若干差はあるものの、目指している方向性は同じ。デザインやサイズ(自分の作業スペースに置けるかどうか)を確認しておこう。
GSIクレオス PS254 Mr.リニアコンプレッサーL7

GSIクレオス PS254 Mr.リニアコンプレッサーL7
●発売元/GSIクレオス●52800円、発売中●定格圧力/0.1MPa● 吐出空気量/ 7.0L/min(0.05MPa)●作動音/55dB●本体寸法/長さ170×幅142×高さ185mm
タミヤ スプレーワークパワーコンプレッサー

タミヤ スプレーワークパワーコンプレッサー
●発売元/タミヤ●39600円、発売中●定格圧力/約0.24/0.28MPa(50/60Hz)●吐出空気量/9/12L/min(50/60Hz、0.2MPa)●作動音/48dB●本体寸法/長さ240×幅145×高さ200mm
PROFIX NITRO-COMPニトロコンプ V2オイルレスエアコンプレッサー



PROFIX NITRO-COMPニトロコンプ V2オイルレスエアコンプレッサー
●発売元/レイウッド●19800円、発売中●定格圧力/約0.2-0.25MPa●吐出空気量/20-25L/min●作動音/47dB●本体寸法/長さ315×幅145×高さ370mm
バランス重視。ガンプラやキャラクターモデルの塗装に最高
ハイエンドモデルとエントリーモデルによる二極化が進み、ちょっと存在感が薄いミドルスペックのモデルだが、性能的にバランスが取れており、長く使えるのが魅力。最近の高性能塗料、溶剤があれば通常塗装からメタリック塗装、パール塗装なども充分楽しめる。編集部的にはこちらの「Mr.リニアコンプレッサーL5」をリコメンド。
Mr.リニアコンプレッサーL5
L5は美しいメタリック塗装も可能だ!
▲こちらはモデラ―、まつおーじ製作による量産型百式改。L5コンプレッサーを使用して塗装されている
Mr.リニアコンプレッサーL5
●発売元/GSIクレオス●34100円、発売中●定格圧力/0.1MPa●吐出空気量/5.27L/min(0.05MPa)●作動音/50dB●本体寸法/長さ160×幅120×高さ160mm
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