えぬせです。今回初めてガンプラの作例を製作しました。しかもすごく思い入れの深いグフ・カスタムがお題でしたので、気合を入れて製作しました！　詳細はキャプションにあるので、こちらでは各工作の考え方などを解説できればと思います。

■基本工作
　汚しやテクスチャーを加える塗装を施すため、表面処理は最低限です（表面の状態が仕上がりに直結しないため）。しかしスジ彫りや逆エッジ部分などは丁寧に彫り直しています。これ自体がディテールアップにつながるため、どんな仕上がりを目指す場合でもなるべくやっておくとよいです。その他の改修点として、モノアイは市販パーツを組み合わせた自作パーツに変更。手はSTYLE-SのロボマニMへ変更しています。

■各工作解説
・ERA（爆発反応装甲）
　Explosive Reactive Armourの略で、被弾時に爆発することで弾体の破壊力を減衰する防御機構です。斜めに着弾した場合に最大の効果を発揮するため、角度のついた部分に追加することで説得力を出せます。
・ツィメリットコーティング
　旧ドイツ軍が磁石吸着式地雷に対する防御手段として施したコーティングです。吸着地雷は手持ちで直接貼り付ける地雷のため、歩兵の手が届く範囲を想像して追加するとよいです。
・鋳造表現
　大雑把に言うと球形などの部品を作る際に使用される製造法です。「ここは鋳造製かな？」と想像しながら作業すると楽しいです。実際には鋳造以外の製法と組み合わせて部品を完成させると思いますので、その点も意識するとより説得力を出せると思います。
・スモークディスチャージャー
　煙幕弾発射装置です。ミノフスキー粒子散布下での有視界戦闘では「視界」の制限は重要な要素ですので、MSと非常に相性のいい装備だと思います。
・Sマイン
　足甲やスネ側面に追加。上方に打ち上がってから鉄球をまき散らし、歩兵に損害を与える対人兵器です。『第08MS小隊』第8話で印象的なシーンがありますね。
・スケールの考え方について
　イスラエル戦車に見られるチェーンカーテンも検討しましたが、先端のオモリを直径2mmで作っても実物は144倍＝約30cmの鉄球が数十個ぶら下がることになるので、これは現実的ではないと担当の方と相談し、今回は見送りました。ディテールアップの際は「実際の大きさだとどのくらいのサイズになるのか」も意識するとより説得力のある工作ができると思います。
　ただ結局のところ「模型としてカッコいいかどうか」が最優先されるべきですので、サイズ無視で作ることも当然アリですし、何を取捨選択するかという点は模型製作で一番面白い部分だと思います。日常のなかでも模型に活かせそうなモノ（例えば工事現場など）はたくさんあるので、何気なく観察してみるのもいろいろな気付きがあると思います。ぜひ皆さんも試してみてください！

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