「HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)」作例!キット仕様を活かした基本工作でワンランク上の完成度を目指す
2025.03.14ZGMF-MM07 ズゴック【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年4月号(2月25日発売)
■はじめに
劇中の初登場時に「ヤツだ、ヤツが来たんだ」と勘違いするほどの衝撃を受けました。ズゴックというと蛇腹の出来が気になりますが、腕・脚ともによく動き、ガンプラの進化が窺えます。またインフィニットジャスティスガンダム弐式の一部が組み込まれており、頭部ダメージパーツも付属します。作例は基本工作を中心に行い、頭部パーツを差し替えても違和感が出ないように塗装しました。
■頭部
ダメージパーツはミサイルが一体成型になっていますが、劇中で針攻撃を受けた際ミサイルがない状態だったので取り除きます。モノアイはウェーブ「H・アイズ」に裏からラピーテープを貼り付けたものに交換して光を反射するようにしました。
■胴体
胸部ダクトフィンは削り込んでシャープ化。腰部リアアーマーは丸みがあり脚部と干渉しやすいので、切り離してネオジム磁石(ハイキューパーツ ネオジム磁石軸穴付丸形)に真鍮線を通して可動式にしました。バーニア内部は真鍮パイプを入れてディテールアップしています。
■バックパック
カウルの縁など、厚みのある箇所をシャープ化しました。
■腕部
通常状態のクローは側面にプラ板を貼ってひとまわり大きくし、赤熱状態のクローは先端を削り込んでシャープ化。ビーム砲の砲口はカシメを入れてディテールアップし、前腕のシールドはプラ板を貼ってシャープ化しました。
■脚部
ヒザの凹モールドは塗り分けを考慮してプラ板で別パーツ化し、白いパーツは付け根がカットされているのでプラ板を貼り足して先端をシャープ化。足首関節の肉抜きはプラ板とエッチングパーツ(ハイキューパーツ ジーレップ)で埋めました。
■インフィニットジャスティスガンダム弐式
アンテナは延長すると干渉してしまうので、気持ち短くする感覚でシャープ化。ズゴックの頭部パーツを接続する際は注意しましょう。
■塗装
頭部ダメージパーツに交換した際、全体に馴染むように、下地にMSファントムグレーをシャドウ吹きしてグラデーション塗装で仕上げました。インフィニットジャスティスガンダム弐式はマスキング塗装で仕上げ、ツインアイは切り出したラピーテープを貼り付けています(少しでも光を拾うように気持ち大きめにカットしています)。
・ズゴック
ピンク=モンザレッド+Ex-ホワイト+色ノ源シアン
赤=MSシャアレッド
黒=MSファントムグレー
バックパック=パープルグレー
・インフィニットジャスティスガンダム弐式
ピンク=あずき色+Ex-ホワイト+色ノ源マゼンタ
黄=キアライエロー+黄橙色
黒=ニュートラルグレーⅤ
・共通
白=ニュートラルグレーI
トップコート=スーパースムースクリアーつや消し

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードコズミック・イラ”
ZGMF-MM07 ズゴック
製作・文/哀川和彦
HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3520円、発売中●1/144、約13.5cm●プラキット
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ⓒ創通・サンライズ
哀川和彦(アイカワカズヒコ)
細部まで行き届いた丁寧な工作と製作スピードの速さで、主に最新キットのレビューなどを担当する中堅モデラー。