「HG ジム・ナイトシーカーⅡ」を使って、HG版ジム・ライトアーマーを製作! 工作ポイントもみっちり解説!
2025.02.20RGM-79L ジム・ライトアーマー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)
MSVブームの当時、ザク系はかなりの数の派生機がキット化されましたが、ジム系からはジム・スナイパーカスタムとジム・キャノンが発売されたのみでしたね。ジム・ライトアーマーも人気だったと思いますが、どういうわけか現時点ではまだプラキット化成らず。そんな折に発売されたHG ジム・ナイトシーカーII。写真を見た瞬間「ほぼライトアーマーだ…」と呟いてしまうほどには各部の意匠が似通っているので、改造にはうってつけ。今回はポイントとなる胸部を中心に製作していきます。
■製作
胸部のベースはナイトシーカーIIで、胸ダクト部分をTHE ORIGIN版のガンダムから流用します。THE ORIGIN版から胸ダクトの接続基部ごと切り出し(約5mm)、ナイトシーカーIIの胸部に接着。ナイトシーカーIIの胸部上面は穴や窪みがあるので、プラ板や瞬着パテで埋めて整形します。
本機のダクトは横一文字の独特な形状です。プラ板にスリットを開ける場合、ドリルなどでスリットの部分に穴を開けていく方法もありますが経験上左右同じ間隔のダクトは作りづらいと思ったので、きちんと採寸した0.5mm厚プラ板を上下左右4枚に切り出し、流し込み接着剤でつなぎ合わせることでしっかり直線を出したスリット入りダクトを作りました。ダクトの幅は0.8mmです。
ビーム・サーベルはナイトシーカーII付属のグリップでもよいのですが、3mm丸棒から長めのグリップを自作しました。網目状のディテールはタミヤ曲面用マスキングテープをガイドにしてフリーハンドで彫っています。
■カラーレシピ
オレンジ=59番 オレンジ+79番 シャインレッド
ホワイト=ガンダムカラー MSホワイト+GX1番 クールホワイト+2番 ブラック少量
関節カラー1=37番RLM75グレーバイオレット
関節カラー2=モデルカステンカラー ストーミーシーグレー
武器=GX218番 グラファイトブラック
デカールは「ガンダムデカールDX01 機動戦士ガンダム 地球連邦軍MS・ジオン軍MS用」などからチョイスしました。
パーツは9割流用可能、改造も最小限で済むため、製作の難易度はかなり低いと思います。胸ダクト周りだけを自作すればもうライトアーマーになるので、RGMファンの方にはぜひオススメです。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“ハイグレード” ジム・ナイトシーカーII 使用
RGM-79L ジム・ライトアーマー
製作・文/不破優
▼ 関連記事はこちら
ⓒ創通・サンライズ
不破優(フワユウ)
端正なデカールワークとパステル調塗装に情熱を注ぐモデラー。ガンプラでは宇宙世紀もののMSが三度の飯より好き。