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『楽園追放』のアンジェラ・バルザックがPLAMATEAで発売! 齋藤将嗣氏の画集表紙をイメージした塗装でキットの造形美を引き立てる

2025.01.30

アンジェラ・バルザック【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2025年3月号(1月24日発売)

▲フェイスはキットの3種と、画集表紙をイメージした柔和な笑顔の4種を製作。ハンドは握りと平手に加えて「仁義」の手が付属している

▲笑顔の口は普通にリアルタッチマーカーで1本線にスミ入れしたあと、両端に多めにマーカーを置き直してから拭き取って調整し、きゅっと結んだ口元を表現した

▲緑のパーツは接合部とその周辺に白を混ぜたエメラルドグリーンでグラデーション塗装し発光を表現。拭き取ってリカバリーできるように水性塗料で行っている
▲アンジェラの髪色はアニメでは黄色、イラストでは絵ごとにかなり違いがあり、色の選定に悩むところ。作例は画集表紙をモチーフにしたので、ライトブラウン系のくすんだ色合いにしている。髪留め周りは発光のグラデーションも塗装
▲ニューアーハンとツーショット。新作への予習も兼ねて『楽園追放』の立体物に触れてみてはいかがだろうか

 タイムリーなことに『楽園追放』のリバイバル上映が始まっていたため10年ぶりに劇場で鑑賞しましたが、初見時よりもさらに熱くのめり込んでしまいました。この最高のタイミングでアンジェラのキットを作れるという喜びを胸に、今回の作例に取り組んでおります! 仁義!
 作例で重きを置いたのが、画集「楽園追放 Ex-pelled from Paradise 齋藤将嗣デザインワークス」の表紙イラスト。イラストのアンジェラは肢体の陰影がとても魅力的なグラデーションで描かれております。これを模型で表現して、アンジェラのデザインラインの妙やメリハリのあるシルエットをより魅力的に魅せることを狙いました。
 キットはパーツ分割で複雑な配色をおおよそカバーできるので、そこを活かして後ハメ加工を行っています。こうするとマスキングなしで色ごとにじっくりグラデーションを付けられるからです。
 またクリアーパーツのゲート処理は白化対策として、ゲートを余裕をもってカット→ゲートの先端を細かく切って鋭くする→残ったゲートをヤスリで削る、という手順で、極力パーツに負荷をかけないように行いました。
 表紙イラストのスーツはハイライトの白に対して、コントラストのある陰影のグラデーションが描かれています。このニュアンスをくみ取るため、濃い影/薄い影/ハイライトの3段階の階調を付けました。
 クリアーパーツは基部にグラデーションを施し、劇中の色合いと透明感を表現しています。またクリアーパーツ周辺部にも同色のグラデーションを施してパーツがほのかに発光している状態を再現しました。これらの塗装には水性塗料を使い、拭き取ってやり直しできるようにしています。
 フェイスは表紙イメージでおすまし顔(?)を追加。デカールの眉毛の角度を調整して柔和な表情にし、ウェザリングマスターとラスキウス・デコライナーで頬紅を入れています。
 また各フェイス共通で、唇にリアルタッチマーカーのブラウンでスミ入れをして表情を分かりやすくしました。口角の端にわずかな筆致を乗せて立体感を出しています。

■カラーレシピ
髪=セミグロスホワイト+純色マゼンタ+純色イエロー+佐伯 リツカ 髪色
※影部分は上記にブラウン系塗料を混ぜた色
スーツの濃い影=ピュアホワイト+純色シアン+純色マゼンタ+ミッドナイトブルー
スーツの薄い影=ピュアホワイト+純色シアン+純色マゼンタ
スーツハイライト=アルティメットホワイト
黒=ニュートラルグレーⅤ+ニュートラルグレーIII
※ハイライト部分は上記にホワイト系塗料を混ぜた明るいグレー
クリアーパーツハイライト=エメラルドグリーン+ホワイト(いずれも水性ホビーカラー)

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“PLAMATEA”

アンジェラ・バルザック

製作・文/ファジー

MODEROID アンジェラ・バルザック
●発売元/グッドスマイルカンパニー●7199円、発売中●約14.5cm●プラキット


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ⓒ東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ

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ファジー

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