JSB1000 レース2

　セカンドベストタイムもトップだった岡本がスタート早々トップに立ってレースをリードする。2番手に中須賀が続き、3番手野佐根、レース1を制した水野は4番手でオープニングラップを終える。5番手につけていた岩田はスプーンカーブで転倒し、戦線を早々と離脱してしまう。レース1と同じく、水野や岡本らトップ4台がトップグループを形成して後続を引き離す。だがレース2は16周あるため、序盤は激しいバトルが見られなかった。
　5周目のホームストレート、4番手の水野が野佐根をパスして中須賀の背後につける。その間岡本はペースアップして独走状態を築きにかかる。岡本の独走を阻止するべく、水野もペースアップ。6周目のバックストレートで中須賀をかわして2番手に上がると岡本との距離を縮めていく。3番手に落ちた中須賀は、水野のペースについていくことができず、4番手の野佐根からもプッシュされ、苦しい展開に。
　岡本と水野が3番手以降を徐々に引き離し、優勝争いはこの2台に絞られたかに見えたが、10周目、逆バンクで発生したクラッシュにより、セーフティーカーが介入することになった。これにより一時は開いた2番手水野と3番手中須賀の距離がなくなった。
　セフティカーは13周目に退去し、レースは3周を残して再開される。ホームストレートで水野が岡本をパスして一気にトップに立つと、3番手の中須賀も1コーナーで岡本のインにマシンをねじ込んだ。だが中須賀のマシンはコントロールを失い、激しくクラッシュしてしまう。トップに立った水野だが、岡本がすぐにトップを奪い返し、その後方の野佐根も水野の前に出て、NIPPOコーナーで岡本をもかわしてトップに躍り出る。3番手に落ちた水野だったが、トップスピードのアドバンテージを生かし、バックストレートで岡本、野佐根を立て続けにかわしていく。そしてラストラップ、逃げる水野を野佐根が僅差で追撃し、後方の岡本も優勝でチャンピオンを決めるべく、ニッシンブレーキヘアピンで野佐根をパス。だが野佐根もMCシケイン、スプーンで岡本に激しいアタックを繰り返して2番手にポジションを戻す。そのバトルの間に水野はアドバンテージを築きあげ、今季3勝目を飾った。2位は岡本のアタックをしのぎ切った野佐根。そして岡本は3位となり、2024年度のチャンピオンが確定した。